Tag: コミュニケーション

  • プレゼンスライドを作成するときに意識している3つのこと

    プレゼンスライドを作成するときに意識している3つのこと

    今週の土曜日にセミナーを開催します。コラボセミナーであり、結構長時間しゃべっり放しになることが想定されるので、セミナーの資料作りが大変です。

    プレゼンに関して私は学生のころ研究室で毎月進捗を発表する必要があり、そのころの経験が今に生きています。当時はプレゼンするのが嫌でたまらなかったのですが、結果それが今に活かされています。

    スライドを作り方というのもいろいろあるとのですが、私なりの意識しているポイントはシンプルに作ること。スライドの作り方で意識していることを書いてみます。

    フォントを小さくしすぎない

    私は理系の学校にいたためどうしても、プレゼンの途中で数式などを使うことが多かったです。プレゼン中に数式を使うとどうしても情報をいろいろと詰め込むために、スライドのフォントを小さくして詰め込んでいました。

    ですが、これをやるとだいだい文字が読みにくくなります。スライドでは小さすぎる文字は使ってはいけません。当時使用していたPowerPointだと14ptより小さいフォントは使うなとさんざん指導されていました。

    今回のセミナーの資料はKeynoteで作っていますが、42ptよりも小さいフォントは使わないようにしています。

    1スライド1メッセージにする

    スライドに文字を詰め込みたくなる根本的な原因は、1枚に詰め込む情報が多すぎるからです。スライドを作り慣れていない人が勘違いしやすいのが、スライドを使えば伝えられる情報量が増えると考えてしまうところです。

    ですが、実際には1枚のスライドに詰め込める情報量には限界があります。結局のところ、複数のポイントを1枚のスライドで表現しようとするとだいたい失敗します。なによりも複数のメッセージを1枚のスライドに詰め込むと話を聴いているほうが混乱してしまいます。

    1枚のスライドで伝えたいことは必ず一つに絞り混んだほうが話す方も聞くほうもわかりやすいのは間違いありません。

    アニメーションは使わない

    昔は、スライドをつくる際には好んでアニメーションを使っていたのですが今は使わないようにしています。アニメーションを使うとインパクトはありますが、だからと言って内容が伝わり易くなることはまずないからです(少なくとも私がそういう使い方ができない)。

    どちらかというと、途中でアニメーションを入れるとアニメーションの動作に合わせてプレゼンをやる必要があり、ものすごくやりにくくなります。しかも、トラブルなどがあると伏せ字にしていたところが見えて台無しになったりと、面倒なことが多いです。

    アニメーションを動かすのであれば、自分の身体をボディランゲージで動かしたほうが臨場感のあるプレゼンテーションが出来ます。全てとはいいませんが、プレゼンスライドのアニメーションはスライド作成者の自己満足のために入れていることが多いです。

    今日のアクション

    というわけで土曜日のセミナーに向けて鋭意資料作成中です。まだ申し込みを受けてておりますので、みなさんのご参加をお申し込みをお待ちしております。

    http://peatix.com/event/262059/

  • コミュニケーションで大事なことは言葉に責任を持つ覚悟である

    コミュニケーションで大事なことは言葉に責任を持つ覚悟である

    当ブログでは、よくコミュケーションに関する記事を書いています。コミュニケーションの系の記事を書き始めて、気付いたのは案外言葉に関する話題の割合が少ないこと。

    メラビアンの法則に言われるように、人間のコミュニケーションは非言語の割合が高く、今まで割と発する言葉に関する記事は少なめです。ですが、人間は言葉の生き物。言葉こそがその人を作っていると言えます。

    時にその中でも大事なのは、自分が発する言葉に関する責任を持つことだなと感じるのです。

    コミュニケーションは信頼関係があってはじめて成立する

    聴き方、話し方、マナーなど様々なコミュニケーションに関するノウハウが世の中には溢れていますが、結局のところそれらのノウハウが生きてくるのは、バックグラウンドに信頼関係があってのことです。

    ではその人に対する信頼感はどこから来るのかを突き詰めて考えたとき、最終的ににはその人が発している言葉の内容と行動が一致しているかに帰着します。いくら良いことを言っていても、言葉だけで実行が伴わないとその人に対する信頼感は生まれません。

    私自身、その場のノリや雰囲気に飲まれて発言したことをあとあと後悔するということは多々あります。

    言行一致は想像以上に難しい

    こういう風に書くと、なんだ当たり前のことじゃないかと考えられるかもしれません。ですが、私の感覚では、言行一致をきちんと考え出すと、言葉を発するのはかなり慎重になるようになります。

    別に人を欺こうという意識がなくても、我々は日常で話した何気なくいったことなど忘れてしまうことも多いですし、前の日と考えていることが全く違うということが往々にしてあるからです。

    そして、自分の周りにいる人というのは、考えている以上にそういう言動の変化に敏感なものだからです。この人の言葉は軽い。そう感じられたら信頼は生まれません。

    個人的な感覚で言えば、私は断言口調で話す人が結構苦手です。自分が絶対これだということにあまり自信がないためか、ついつい世の中にそんなに絶対的なものなんてないよと感じてしまうのです。

    常に100%は無いけれど定期的な振り返りは必要

    人間の考えていることは常にころころ変わるし、悪気はなくても間違ったこということは人間なので頻繁にあるわけですが、大事なことは発する言葉に対して責任を持つ意識があるかということなのだと考えています。

    もちろん、人間のコミュニケーションは信頼の残高で成り立っている部分があり、多少間違ったことを言ってもそれまでの貯金で乗り切れる場合もあります。

    ですが、それがいつの間にか発する言葉に無自覚になっているようであれば危険信号です。自分の言葉に責任が持てているかを定期的に自分対して、問い続ける必要があるのだと感じています。

    今日のアクション

    こういうことを、あまりにも真剣に考え出すと言葉を発するのが怖くなって何も言えなくなりそうです。ただ、この意識があるかないかでも随分コミュニケーションのありようは変わって来るのは間違いないでしょう。

  • ブログを書いていれば知らない自分に出会える

    ブログを書いていれば知らない自分に出会える

    最近、近しい人からモンハコさんは顔が広いと言われることが多いです。まぁいろんなイベントに参加するのが好きでいろんな人と話しているので必然的にそうなるのですが、あまりそのことを自分の個性だと感じたことはありませんでした。

    ブログを開始した当初、私をもっとも苦しめたことはこれと言って自分に個性がないことでした。同じ時期にブログを書き始めた人の中には明確なテーマを持ってブログを書き始めている人も多かったです。自分は空っぽであるという空虚感に苛まれながらブログを書いていました。

    そこから5年、未だこれだというテーマ性があるわけではないのですが、それでもなんとなく定番化された内容があります。

    読書、Kindle、WordPress、コミュニケーション…etc

    正直なところ自分はこれが得意ですというほどなのかというとちょっと自信がないのですが、さすがに周囲の認知がこうなっているのは自覚できます。

    顔が広いということに関して言えば、学生時代にもいろんなサークルの飲み会に顔を出しまくっていたので、授業から授業の合間に教室を移動する間の廊下でずっと誰かと挨拶をしているなんて言われたことがあります。結局のところ、自分の中にもともと持っていた特性を自覚出来ていなかったのです。

    だだ、ここに至るまでなったのはブログがあってのことは間違いありません。

    人の個性は、人の違いの中で相対的に産まれるものです。であれば、ブログの思考行動を晒すブログは、個性を知る格好のツールなのかも知れません。

    今週の気になっている本

    人間って誰でも心の闇の部分って抱えているんじゃないでしょうか。自分は異常なのかもって考えてしまったり。そんなことを考えながらこちらの本を読んでいます。

    日本人はとかく話せばわかると考えがちですが、世の中そうはいかない人がいるということを科学的な視点から納得させられる本です。

    今日のアクション

    ブログを始めて一番良かったことは、自分の中にあった空虚な感覚がかなり薄らいだことです。ブログを始めていろんな人とのつながりが増えたことも大きいです。もし、自分がわからないという人がいたらブログを始めてみて欲しいです。

  • 主張するのが苦手な人はアイメッセージを使おう。ただし多用は禁物!

    主張するのが苦手な人はアイメッセージを使おう。ただし多用は禁物!

    私は結構物事を断言調で話す人というのが苦手です。「絶対に〜だ」とか「〜すべき」という人を見ると、心のどこかで「そんなに人に押しつけるなよ」とか「世の中絶対なんてないよね」とつぶやきたくなります。

    自分がそうならないように、やんわり主張するにはどうしたらよいか。少し考えてみることにします。

    強い主張は相手が引いてしまう

    コミュニケーションを取るときに強い断定を入れてくる人が結構世の中にはいます。感じ方は人それぞれかもしれませんが、私はあまりそういう人とはお近づきになりたくありません。

    なんというか、話す相手の気持ちを考えていないし、なんだか繊細さがなくて雑な人という印象を受けてしまうからです。

    一方の私は、自分の気持ちを主張するのは苦手なほうです。どんなに正しいと信じている考えがあっても、心の片隅で5%くらいは「本当は違うのではないか」と考えてしまうからです。

    主張をするときはアイメッセージを使う

    ただ、自分がどうしても主張したいことがあるという場合、お勧めなのはアイメッセージといわれる方法です。

    主張する際には、「私は、〜だと考えている」という具合に言葉のはじめに「私は」と主語を明確にすることで、一般的にどうのこうのではなく、私はこうだと考えているというふうに伝えることによって、主張を柔らかくし、押しつけがましくなくなります。

    もともとは、強く主張するタイプの人でも、こういう風に「私は〜だと考えているよ」と行ってくれると気を使ってくれているんだなと好感度があがります。

    多用は禁物

    と、ここまでは割とコミュニケーション関係の本などを読めば書いてあるのですが、一旦このやり方を見つけたら結構多用する人がいます。なにかにつけて自分の考えを主張するときに「私は〜だと感じている」と表現します。それはいいのですが、問題はその頻度です。

    そもそもこのアイメッセージは、実はどちらかというと主張するのが苦手な人が自己主張するときのためのメソッドです。もともと主張の強い人が表現を和らげるために使うためのものではありません。

    結果、あまりに主張が多かったり、しつこかったりすると「お前の考えなんて知らねーよ」という風になってしまい返って反感をかってしまいます。結局は主張をするときも相手の気持ちにきっちり配慮しているかだということです。

    今日のアクション

    コミュニケーションは結局のところ、普段の関係正がものをいうので、いくらテクニックを使いさえすればいいものではないということです。アイメッセージは便利な手法ですが、逆に「お前の考えなんて知らねーよ」っていう関係性になったら最悪だなと感じます。

  • その飲み会が面白くないのは未来を語らないからだよ

    その飲み会が面白くないのは未来を語らないからだよ

    なんともう三月も後半に入り、もうすぐ4月です。この時期は何かと飲み会が増える季節でもあります。

    でも仕事上での飲み会が苦手だという人も多いのではないでしょうか。私も個人的に楽しいと感じる飲み会と楽しくないと感じる飲み会ははっきりしているほうです。その区分けは必ずしも、職場の飲み会だから、とか、自分のプライベートな飲み会だからとかいう訳ではありません。

    常々感じる飲み会が楽しいか、楽しくないかの基準は未来を語れるかどうかにつきると感じています。

    人間というのは、守りに入ってしまうとどうしても過去の実績を語りたがる傾向があります。いわゆる、「俺の若かった頃は…」というヤツです。そして、そういう飲み会というのは、だいたい話の始まりから終わりまで昔話で終わります。

    そういう話が多い飲み会は得てして、面白くありません。

    もちろん過去の経験や教訓から学ぶことを大切で、先輩諸氏の貴重な体験を聴ける場は本来貴重な場のはずです。

    ただ、人間の感性は鋭くて、その過去の大変だった時期の経験にすがってピークアウトしてしまっている人と、新たな挑戦を志している人の話は、ある程度聴いていればすぐに聞き分けられるようになります。

    そして、後者の人の話には魅力を感じることができますが、前者の人の話は聴いていて「もうお腹いっぱいです」になってしまいます。

    残念ながら組織で働く人の場合は、一部の例外を除いてこのあたりが自由になる人は少ないので、どうしても過去の話ばかりに終始してしまいがち。結果、飲み会が面白くないと感じてしまうのでしょう。

    やはり、フリーランスの人や、そうでなくて、組織で働いている人とでも自分の目標を追いかけている人と未来を語りながら飲むのは楽しい。例えその目標が達成できないかもしれなくても、人は今日より明日がよくなるという希望があるから楽しく楽しく生きていけるのです。

    多分、楽しいと飲み会と楽しくない飲み会の差はこんなところにあるのだと感じています。

    今週の気になっている本

    この本、以前から気になっていました。やっぱり水商売のお仕事はサービス業の極みなので。で、この本も銀座のママが書いたのかなと考えていたのですが、なんと著者の欄にホリエモンの名前が。私的には全くしらなかったので、かなり驚いた次第です。

    今日のアクション

    個人的に「あの頃がよかった」と「今時の若い人は」を口にするようになったらオワコンに片足を突っ込んでいると考えています。年下の人からも年上の人からも「あいつと飲みといくと楽しい」と言われる人間でいたいものです。

  • 【悪用厳禁】ラポールを切る技術を知っていると適度な人間関係を作ることができますよ

    【悪用厳禁】ラポールを切る技術を知っていると適度な人間関係を作ることができますよ

    多くのコミュニケーション関係の本を読むと、いかに相手と良好な信頼関係を構築するかについて主眼が置かれいる本が多いです。

    ですが、いろんな人と付き合っていると全ての人とお近づきになりたい訳ではないのが本音。別に嫌われたり、衝突したいわけではないけれど、適度の距離をとっておきたい場合も多々あります。

    そんな時は、多くの本で書かれている心理学用語のラポールを形成する技術を逆手にとってはいかがでしょうか。

    ラポールは切ることができる

    コーチングやカウンセリングなどのお仕事では、クライアントさんに本音を語ってもらう必要があるため、セッションの中でいかに話しやすい雰囲気を作り出すかが重要になってきます。そしてそのためには、コーチまたはカウンセラーとクライアントとの間でラポールが形成することに勤めます。

    ラポールとはさっくりいうと、会話の中で相手と打ち解けた心理状態のことをいいます。これが出来ているとコーチングなどのセッションをグッと深くやりやすくなるのです。

    ですが、何年か前、コーチングをされている方から衝撃的なことを言われたことがあります。それは「ラポールは何度でもつないだり、切ったりすることができる」ということでした。

    そうコーチののような心理系のお仕事をされている方は、セッションの際に相手の状況に応じて、相手の距離感を調整しているのです。

    私達は通常、相手との心理的な距離をどう詰めるかに感心が行きがちですが、近づけることができるなら距離をとることもできるはずです。私なりにいろんなコミュニケーションの本を読んで考えたラポールを切る技術をまとめてみます。

    相手と目を合わせない

    まずは基本から。人と話すときに相手の目を見て話しなさいと言われた人は多いはず。それが苦手だという人も多いかもしれません。

    ただ、逆を言えば相手と目を合わせないようにしていれば、相手との距離感を一定以上詰められにくいです。あまり露骨にやると、相手から怪訝な顔をされてしまう恐れがあるので、相手は懐に入ってきそうなときに目をそらすようにしましょう。

    自分から話しかけない

    この人と話すの面倒くさいなぁと感じたら、とりあえず自分から話しかけるのを辞めてみましょう。意外にも、面倒くさい相手に自分から話しかけていたことが多いことに気付くはずです。

    自分から積極的に話しかけるのを辞めれば、相手が話しかけてくる回数も徐々に減ってくるはずです。そうすれば、相手との会話の量が減って、適度な距離感が生まれるでしょう。とりあえず、無口な人という認識を相手からされれば、こちらの勝ちです。

    話を受け止めない

    よくあの人は聞き上手だなんてことをいいますが、そういう人は得てして相手の話を受け止めるのがうまいです。良いタイミングで相づちを入れて、話が拡がる返し方をします。ですが、正直、さっさと話を切り上げたいタイミングもあるはず。

    そういうときは、相手の話を聴いても「そう」とか「ふーん」くらいの抑揚のない感じで返して、話も積極的に広げないように返しましょう。相手も話しがいがなくなってだんだん話さなくなってくるはずです。

    話すスピードをずらす

    コミュニケーション上手な人ほど、相手に話をさせるのがうまいです。そして、その秘訣は相手の話すペースに自分の話し方を合わせること。早口で話す人には、早口で返し、ゆっくり話す人にはゆっくり話します。

    ですが、相手と心理的な距離を縮めたくない場合は、逆を実践すれば良いです。早く相手には、ゆっくり受け答えをし、早く話す相手には、ゆっくりと対応する。そうすると相手はなんかこの人やりづらいと感じて、無意識のうちに心理的な距離ができるはずです。

    腕組みをする

    メラビアンの法則によると人間は、会話の内容よりも相手の視覚情報で相手を判断しているそうです。いくら言葉で良いことを言っても、身振り手振りで敬遠されることはよくある話です。それならば、それを逆手に取る方法もあります。

    一番手っ取り早いのは、腕ぐみをすること。腕組みは心理学的には、相手を威圧して、心理的に自分を防御することを意味します。ですので、腕組みした状態では、それ以上相手とのラポールは深まりません。

    デートのときなどに腕組みはあからさまに女性から嫌がられる可能性がありますが、ビジネスの現場では腕組みくらいなら問題にならないことが多いでしょう。自分の殻にこもりたいときは意識的に使ってみるといいかもしれません。

    今日のアクション

    これらのテクニックをやるこつは、露骨にやり過ぎないことです。あまりにもあからさまにやり過ぎるときっと相手が怒り出すでしょう。

    ですが、着かず離れずの人間関係を維持したい場面というのは、意外と多いのでうまく活用すれば不要なストレスを感じずに過ごすことができるのは間違いありません。あくまでも自分を守る技術として活用しましょう。

  • 大勢の人前で話すのも怖くない!人の心を掴むおすすめプレゼンテーション書籍7選

    大勢の人前で話すのも怖くない!人の心を掴むおすすめプレゼンテーション書籍7選

    最近は、イベント等で人前で話す機会が多くなっています。人前で華麗にプレゼンテーションをして、聴いている人の心を鷲づかみにしてみたい!とは私でなくとも1度くらいは考えたことがあるのではないでしょうか。

    プレゼンテーションは、性格によって得意不得意もありますし、何よりも場慣れが重要なのは間違いありません。ですが、ただ数をこなすだけなく、本などでノウハウを勉強しつつ改善していくのでは、上達スピードも格段に違うはずです。

    今回は、これまでに私が読んだプレゼンテーションに参考になりそうな書籍を紹介します。

    ビジネスは30秒で話せ!

    いかに簡潔に、いかに要点だけを相手に伝えるかについて書かれた書籍です。事前準備から質問者への対応方法など、プレゼンテーションに関連する一通りのことが本書には書かれています。

    ぶちゃけた話、これを読んで全て実践できるのなら他の本は読まなくていいかもと感じてしまいます。ただ、網羅的に書かれている分、一気に自分のものにするのは難しいです。まずは最初に一読してプレゼンとはかくありきを身につけるにはおすすめと言えます。

    伝え方が9割

    まぁ なんだかんだ言ってもプレゼンテーションは言葉の選び方、伝え方が大事な訳で。とくにプレゼンの時間が短い場合は、限られた時間でインパクトのある表現をする必要があります。

    スライドに入れるキーワードに詰まったらこちらの本を読むといいかもしれません。言葉のプロであるコピーライターである著者の言葉の選び方、表現の仕方を学ぶことが出来ます。

    TEDスピーカーに学ぶ「伝える力」

    日本人で最初にTEDの舞台に登壇したヨーヨープロパフォーマーBLACKさんの著書です。前半は日本人としてはじめて、TEDの舞台に立ったときの体験記を中心に、そして後半はその際に実践したノウハウを再現可能なノウハウとしてまとめられています。

    日本人で最初に登壇した方がヨーヨーのプロパフォーマーだったことも驚きですが、BLACKさんはそれ以前からあのシルクドソレイユの舞台でパーフォンマンスをされている一流にエンターティナーです。そのため、本書にも聴衆を楽しませるという精神が随所に盛り込まれています。

    TEDトーク 世界最高のプレゼン術

    こちらもTED関連の書籍です。さきほど紹介した伝える力が、個人の体験をベースに書かれているのに対し、こちらはTEDの解説書というテイストに書籍です。

    ポイントは実際にWeb上にある動画を具体的に解説しているため、実際にその動画を見ながら読むことでより具体的にプレゼンのテクニックを学べる点です。TEDスピーカー達の魅力あるプレゼンテーションをジャンルにわけて解説しているため、取り入れやすいところから自分のプレゼンに取り入れてみると良いかもしれません。

    外資系コンサルのスライド作成術

    ビジネスの現場でプレゼンテーションをする場合、やはりパワーポイントなどを使ってスライドを準備することが多いです。言葉で説明するのが難しい概念も、図を用いて視覚に訴えることで理解して貰い易くなります。

    ただ、案外スライド作成も慣れていないと、一枚のスライドに情報を詰め込み過ぎたり、アニーメーションを多用しすぎて肝心なことが伝わらないなんてことになりかねません。本書では外資系コンサル出身に著者がスライド作成の定石について解説しています。伝わるスライドを作りたい人は是非。

    その話し方では軽すぎます

    以前、テレビによく出ている売れっ子の芸人さんが「笑いを取るのは話す内容じゃない、話し方が大事」ということを言われていて妙に納得したのを覚えています。身の回りにも、話している内容は素晴らしいのに話し方がイマイチで損をしているという人はいないでしょうか。

    本書は、元NHKアナウンサーの著者によって、話内容ではなく話し方」に関するノウハウが書かれています。人前で話すときの気持ちに持ち方、声のトーンや当日に選んだほうが良い衣装まで具体的に書かれています。人前に出ると緊張してうまく話せないという方にもお勧めです。

    スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

    やはり、プレゼンテーションといえばこの人、スティーブジョブスの存在は避けて通れません。ジョブスのプレゼンテーションを分析し、実践できることを目指して書かれたのが本書です。

    スティーブジョブスは、プレゼンテーションにおいても天才で、並外れたセンスのみであの華麗なプレゼンをしていたと考えられがちですが、実は直前までものすごい量のリハーサルを毎回行っていてことで有名です。

    読んでいると意外にも自分のプレゼンにも取り入れられそうなメソッドがたくさんあるので、ジョブスのプレゼンにあこがれる人に限らずおすすめです。

    今日のアクション

    ここまで、プレゼンテーションに関する本を紹介してきたのですが、やっぱりプレゼンが場数が重要なので本をある程度読んだら、実践あるのみだと言えます。知っている人の前でプレゼンするのもいいですが、知らない人の前でアウェー感を感じながらプレゼンをすると一気に経験値があがります。

    是非、いろんなところに顔を出して積極的にプレゼンテーションに挑戦してみて下さい。

  • U理論ワークショップに参加してきたので自分なりの解釈を書いてみる

    U理論ワークショップに参加してきたので自分なりの解釈を書いてみる

    U理論という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

    私はU理論関連を読んでとても興味を持っいたので、先日U理論の普及活動を行っているPICJが主宰する「U理論ワークショップ 入門編」に参加してきました。

    本を読んでわかったつもりになっていたところも改めて講座を受けて理解を深めることができたので、自分の解釈でまとめてみることにします。

    U理論とは

    U理論とは、MIT上級講師のオットー・シャーマー博士が世界の多様なトップリーダー達130名にインタビューして、まとめられた理論です。

    社会的な偉業を成し遂げたリーダー達がそれをなしたときの「心のあり方(Being)」に着目しています。リーダー達が偉業をなすとき、心の内側では「意識の変容」が起こっていると説いています。

    Googleやダイムラー、プライスウォータークーバーズ、日本でも富士通やソニーで導入されており実績を生まれているそうです。

    近年、マインドフルネスなど直感力をビジネスシーンに活かすことが話題になっていますが、U理論の最大の特徴はその中での組織や集団の変革に適用するというところです。

    コーチングにしろ、カウンセリングにしろこれまで、私が知っているメソッドは1対1のものが圧倒的に多く、組織や集団を変革するという点においてU理論は独自のポジショニングにいると言えます。

    過去に延長戦上にないものを生み出す

    現代は、時代の変化が早く過去のやり方のブラッシュアップでは、世の中のトレンドから取り残されてしまう恐れがあります。

    わかりやすい例が携帯電話で、日本のメーカーが前例踏襲でガラケーのスペック競争をしていたところに、AppleからiPhoneが登場し一気にスマートフォン時代に突入しました。

    U理論はこのような前例のない状況に有効とされ、U理論のプロセスを経ることでこれまでにない新しい発想が生まれやすいと言われています。

    ただし、誤解しやすいのですが、決してU理論が全ての問題を解決する万能の理論という訳ではありません。U理論と対局位置にいる考え方としてPDCAがあります。過去の事例をブラッシュすることも大事なことなので、局面に応じて使い分けることが重要なのです。

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    Uの谷を越える

    U理論はUの谷という意識変容のプロセスを経て、新しい発想を生み出すと考えられています。 TheoryofU

    (via  マンガでやさしくわかるU理論

    右側のセンシングはひたすらに観察するフェーズです。ただ、単に行動(Doing)を観察するだけでなく、内面のあり方(Being)も観察します。近年、瞑想、いわゆるマインドフルネスが流行していますが、そのプロセスに近いと言えるでしょう。

    マインドフルネスが一人で自己完結することに対して、センシングは複数の人間が集まるチーム、家族なども利害関係を越えてあり方を共有すると考えています。

    このセンシングを経て、意識変容が起こるプレゼンセンシングのプロセスが生じます。プレゼンセンシングの感覚は、なかなかわかりにくのですが、スポーツの例で考えると少し理解できるかもしれません。極限の状態でゾーンに入ったアスリートが、ボールの起動が見えるというような表現をされます。おそらくは未来が見えるとはそういう感覚なのだろうと考えています。

    プレゼンセンシングとは、まさにこの状態で理屈を越え人間の動物的直感を引き出せる状態を意味しています。

    そして、このプレゼンセンシングを通じて得られたアイデアに従って具体的な行動に移してくいくプロセスをクリエイテイエイングと呼んでいます。

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    直感を導き出す

    U理論では、この左側のセンシングのプロセスの中で、内面と向き合ううちに、意識の変容がおきてくると考えています。

    ただし、意識の変容を実現するにはあたっては偏見や自分や周囲に対する否定的な対応を取り除いておく必要があります。このあたりは、カウンセラー界隈でよく言われているビリーフというものだと言えるでしょう。

    実際の現場で、このUの谷を越えるために様々なメソッドが用意されているようです。私がワークショップ中印象的だったのは「本当にそうですか」と自分に常に問いかけるようにすることで、偏見がとれ、より深い意識状態に入れるというお話でした。

    このあたりは新しい自分に目覚める4つの質問などで有名なバイロンケイティ・ワークなんかと共通なのかなと勝手に考えました。

    意識が繋がるという感覚は本当だろうか

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    U理論の中で恐らく、多くの人がわかったようでわからないというのが、プレゼンシングの中であり方を共有するという感覚です。正直なところ、私の感覚ではまだ100%理解しきれているとは言えないのかもしれません。

    ただ、U理論はいわゆるスピリチュアル系の話題とは異なり、海外や国内の大手企業などで導入されて事例が蓄積されており、再現可能なメソッドだという点があります。

    また、今回のワークショップの途中では、参加者の方々がビジネスの現場でU理論を導入して組織改革などに取り組んでいるお話を伺うことができました。

    難しい概念ではあるので、うかくいかないことが多いのですが、一部やはり成果を出している方もおり、その有効性はありそうだというのが私の受講した率直な感覚です。

    今日のアクション

    U理論は奥が深く、まだまだ理解しきれていない部分が多いのですが、それでも興味をそそられるメソッドだと感じています。今回のレポートは私の解釈が入っているので全て正しいかはわかりません。ただ、実際に現場で試行錯誤しながら導入を試みている方のお話が聴けたのは大きっかったです。

    定期的にワークショップは開催されているようなので、興味があれば是非参加してみて下さい。

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  • 失敗を過剰に引きずるのは答えが一つだと考えているから

    失敗を過剰に引きずるのは答えが一つだと考えているから

    過去の失敗をいつまで経っても引きずる。私の悪い癖です。

    自分が思い描いた理想と現実のギャップに苦しんだ時期というのが過去に何度もあります。例えば、好きな人に降られたとか、上司とうまくいかないとか、その度についつい考えてしまうのがどこで間違えてしまったのだろうという自分への問いかけです。

    もちろん、うまく行かなかったことを自省することは大事なのですが、私の場合はそれをいつまでも引きずってしまい、うまくいくはずのことまでうまく行かなくなってしまうことも多々あります。そして失敗してしまった自分をいつまでもずるずると引きずってしまうのです。

    以前、仕事で上司とのコミュニケーションがうまく行かなかったときも、どこかにうまくコミュニケーションをうまく取る方法があるはず。その方法を見つけられない自分が悪いと必死になって、答えを探そうとしていました。

    うまく行かないコミュニケーションに対して、改善を模索するのは決して悪いことではありません。ただ、どこかに正しい答えがあるという意識で取り組んでいたのが問題でした。

    この考え方をしていた自分は、コミュニケーションがうまく行かないことを全て自分で抱え込んでしまい、潰れかかっていました。

    コミュニケーションはそもそもが相手がいて成立するもの。いくら頑張っても相手の思考まではコントロールできないはずなのですが、自分に原因があると考えすぎた結果、自分が頑張れば相手をコントロールできるという錯覚に陥ってしまっていたのです。

    (この意識感覚は、その後自分がコントロールできるものと、コントロールできないものを分ける「選択理論」の考え方を知って随分と改善しました。)

    このよろしくない思考の最大の原因は、「世の中のどこかに唯一無二の正しい答えがある」という無自覚な価値観にあります

    いわゆる学校教育の弊害なのか、それとも元々が理科系の人間だからなのか、とにかく失敗するたびに「ほかに正しい答えがあったはず、それを見つかられなかった自分が悪い」と考えてしまうのです。

    ですが、人生経験を通じて多くの人が分かっているとおり、そのとき違う選択をしたら自分の望む結果になっていたかなど分かるはずもありません。そもそもどうあがいてもクリアできないことだった世の中には沢山あるわけで。

    どちらかと言えば、最初から道なき道を自分はあるいていて、道は自分の後にできるという意識を強く持つ方が気持ちも楽に生きていけるはずだと感じています。

    今週の気になっている本

    よくないと分かっていても、自分の思考の癖を改善することは結構大変ですし、そもそも自分の思考の癖そのものに気付かないことのほうが多いです。なんとなく生きづらいなと感じているけれど、原因がわからないという時はやはり最初は本を乱読するのがいいかもと考えています。

    私の場合も、先に紹介した選択理論の本やコミュニケーション関連の本を多読することで少しずつ自分の思考の輪郭が見えてきたところがあるので。

    今日のアクション

    多分、これからの時代は今以上に先が見えなくなることが多くなりそうな気がしています。正しい答えがあるはずという生き方は本当に苦しくなるはずなので、早めに改めることを個人的に強くおすすめします。

  • 100人コンサルテルティングをやっていてわかったブログのアドバイスで大事なこと

    100人コンサルテルティングをやっていてわかったブログのアドバイスで大事なこと

    昨年の6月よりランチを奢ってくれたらあなたのブログをコンサルしますという100人コンサルティングプロジェクトを実施しています。

    開始当初は、ロケットスタートでコンサルティングを入れまくってみたのですが、WordCampやブロガーズフェエスティバルなどの準備も入ったりしてすこしこなし切れなくなりそうだったので、現在はペースを落としつつすすめています。

    最初は手探りの部分も多かったのですが、ある程度の人数の方にアドバイスをさせて頂くなかで大事なポイントというのが見えてきたので書いてみることにします。

    答えはクライアントの中にある

    ブログのコンサルティングをしていて、よく伺う相談がブログが続かないということです。時間がない、ブログのネタが出てこないというパターンです。

    この部分に関して言うと、個別それぞれの事情はあるものの、相談者自身のブログに対する優先順位や動機付けをよく自覚できていないといのが最大の原因だと考えています。

    実際、ブログを書き始めは特になのですが、孤独な作業だったりします。なので生活の中でのブログの優先順位はどうしても下がりがちです。あるいは、本心はあまり重要視していないけれど、周囲に影響を受けて、なんとなくブログを始めたというケースなどもあるかもしれません。

    なんにしろ、そもそもブログが書けない、続かないという方には、ブログに対する優先順位や動機付けを本音ベースで一度整理してみる必要はあるかと感じています。

    だからこそ、私のブログコンサルでは、相談者の方の答えを待つということを大事にしています。自分の言葉で納得する答えを自分の中に見つけることが出来れば、ブログ更新の第一歩に立つことができたと言えるでしょう。

    定石で答えられることは意外と少ない

    ブログを書く上である程度のセオリーというのは存在していて、こういうジャンルの記事ならこういう風に書けばいいというのはある程度は存在したりします。

    検索エンジン対策として、こういうキーワードを入れて、文章の長さはこのくらいみないな感じで言うことは簡単です。ただ、それをずっとやると正直シンドイし、ブログが嫌になります。

    ブログは続けなければ意味がありません。だから、そういう定石的なことは踏まえつつも、その人のパーソナリティにあった進め方を一緒に考えていく必要があります。

    特にブログの記事は、自分の中でわかりきったことを書くのは結構苦痛を伴うことが多いです。いくら自分に専門知識があるからと言っても、あまりに初歩的なことはなかなか書けないとうケースはよくあることです。

    友人のブロガーがブログは目の前で起こるドキュメンタリーと表現したことがあります。その意味では、ブログをコンサルする立場はその編集作業を手伝っていると言えるのかもしれません。

    技術は学び方をサポートする

    ブログコンサルをしていると技術的な相談を受ける場合もあります。1時間程度の中で細かいWordPressの設定方法などをいくつも解説している時間はありません。

    なので、基本的には技術的な質問については、プラグインやツールの紹介、つまずき易いポイントに絞った解説になります。

    ここでも大事なのは、自分で本を読んだりWebで調べたりして、自分で勉強してみようと考えて貰えることが重要かなと感じています。もちろん、本当に行き詰まったら有料で詳しい人に効いた方が良い場合もあるのですが、とりあえず丸投げしないことは大事かなと。

    個人ブログはなんだかんだで自分の活動の母艦になるもの。最低限のメンテナンスは自分で出来るように学び方を伝えることが限られた時間でコンサルする上では重要だと感じています。

    中にはITというだけ苦手意識の強い方もいるのでそういう方に対して、どう興味を持って学べるようになって貰うかは目下の課題でもあったりします。

    今日のアクション

    というわけで引き続き、100人コンサルプロジェクト続けております。ランチを奢って頂ければ相談にのりますので、気軽にお声かけ下さい。