photo credit: Profound Whatever via photopin cc
大掃除のシーズンには少し早いですが、週末に大掃除をしたところかなり気分がすっきりしました。ルーチンでやっている部屋の掃除や片づけはどうしても気分が乗らないことがあります。そんなときはこちらの本の言葉を自分に投げかけてみると良いかもしれません。
片づけの指導をビジネスとされている片づけ士小松易氏がクライアントとのやりとりの中から効果的だった言葉をまとめた一冊です。
ひょっとして自信がない
モノを捨てられないときというのは潜在的に不安感を抱えていることがあります。私は技術を仕事と仕事としているのですが、昔は机の上に不要に技術書を並べておくことが好きでした。インターネットのある時代なので、大抵の情報はネットで検索すれば出てきます。書籍で調べる必要がある情報というのは限定的です。それがわかっていてもなんとなく本を机に並べておくと安心できました。本を机に並べておくことで仕事をした気になっていたのです。
アメリカにはパックラットという言葉があり、嫌な思いを多くしたネズミ、トラウマのあるネズミほどモノを取っておく傾向があるという実験結果があるそうです。人間も哺乳類などで同一の傾向があるのでしょう。
ここだけ
片づけ士の小松氏は片づけを指導するときに、テーブルの上のようなわかり易い場所にはモノを置かないことを死守するようにクライアントさんに指導されることがあります。これあちこち手を広げずに明確に効果がわかる部分を絞って取り組むことでモチベーションをあげる効果があります。
15分で片づけられる分量は?
人間の脳は時間の認知が苦手です。15分がものすごく長く感じることもあればあっという間にすぎる場合もあるということが経験上、誰しも感じているとことではないでしょうか。
タスク管理の最初の一歩は行動記録をとることからです。これは自分の作業のペースを把握し、作業時間に見通しを立てることで作業効率を上げる効果があるからです。ですが、これは行動記録をとり、自分のペースをしばらく取り続けて自分の傾向を把握する必要があるため、少しハードルが高いです。片付けなど行動が明確な作業の場合、15分というわかり易い単位を決めてその時間で自分の作業量を把握する方法はやりやすいです。
OKサインが出てる
テーブルに上になにげに、本を置きっぱなしにしていると気づかぬうちにテーブルが本の山になっているということがあります。小松氏はこれを「OKサイン」と呼んでいます。この小さなサインを見過ごさず、早めに摘み取ることが片付いた状態を維持するために重要なことです。
最近定期的に掃除する場所はきれいな状態で写真をとっておくようにしています。ベストの状態を記録しておくことによって、部屋の散らかり具合を把握し、早めに元の状態にもどそうという気になるからです。近年ではスマートフォンで簡単に写真をとることができるので試してみる価値があるでしょう。
OneCam(静音, 連写, ジオタグ) 3.5.0(¥170)
カテゴリ: 写真/ビデオ
販売元: Walker Software – masahiro seto(サイズ: 6.6 MB)
全てのバージョンの評価: (871件の評価)
まずは21日
人間の脳は21日繰り返すと習慣化すると言われています。この21日という数字については、諸説があり意見の分かれるところでもあるのですが、やはり片づけも含めこれまで苦手としていたことを習慣として定着させるには1か月前後はかかるというのは、私も実感として感じています。
小松氏が片付けを指導される際にはチェックシートを用意して、何日続けられたかを記録するようにされています。行動と合わせて記録をしていくことで、モチベーションの維持にもつながるのです。
こちらも習慣化支援ツールとしてiphoneのアプリなどもあるので試してみるとよいでしょう。
Streaks – Motivational Calendar 3.3.3(¥170)
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
販売元: Fanzter, Inc. – Fanzter, Inc.(サイズ: 7.7 MB)
全てのバージョンの評価: (338件の評価)
今日のアクション
だらけてしまいそうなときに自分に投げかけるフレーズを用意しておくことは効果的です。一言の力で気力がわくこともあります。本書には片づけのモチベーションアップの言葉が集められています。自分の状況にあったものが見つかるのではないしょうか。
電子書籍「本好きのためのAmazonKindle読書術」著者。Kindle本総合1位を2度獲得。その他WordPressプラグイン「Sandwiche Adsense」を開発。トライ&エラー可能な人生を目指して活動中。世の中の問題はだいたいコミュニケーションに関わるものなので、もっと気楽にやろうをモットーにブログ「モンハコ」を運営。
詳しいプロフィールはこちら。