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オープンな組織と何か?

medium_1195032201photo credit: World Bank Photo Collection via photopin cc

 

よく会社案内なんかにオープンで風通しがいい組織ですって書かれています。でもそもそも論なんですが、それってなんなんでしょうか。組織では当然のことながらトップが意思決定権を持っています。当たり前です。

 

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風通しが良いということに対する勘違い

 

私は少し前まで、オープンは組織というのは議論が活発な組織のことがと考えていました。立場を越えて忌憚なく意見が交換できる。それがいわゆるオープンな組織だと考えていたのです。

ですがいろいろ考えているうちにもっと重要ないことがあることに気づきました。オープンな組織とは、

 

意思決定のプロセスが分りやすいこと

 

ではないでしょうか。議論はできるに越したことないですが、議論が活発であることの前に意思決定のプロセスが明確であることのほうがより重要だと考えるのです。

 

安全な場はない

 

ファシリテーションという言葉を聞くことが増えました。ファシリテーションとは、簡単に言ってしまいえば、集団での合意形成を円滑に進める方法論です。

多くのファシリテーションの本には円滑の会議の進め方や議論の仕方が書いてあります。ほとんどの場合、これは会議を運営する側の立ち位置で書かれています。ですので、ほとんどの場合、議論の前提として、

 

意見を言っても良い安全な場を作る

 

という趣旨のことが書かれています。確かに運営目線としては正しいのですが、議論の参加者の立場からすると少し疑問があります。

 

そもそも安全な場ってないのではないか?

 

人間が二人以上いればどこかで、意見の食い違いが生まれます。なのでどこかで妥協しなければならないし、恋人同士だって会話の中に地雷があります。忌憚のない議論など、私はできないと考えているのです。意見は言えばいいものではないと考えているのです。ましてそこに力関係があるのならなおさらです。

 

ストレスを感じるのは

 

私は少し前まで仕事などでストレスが溜める理由は、自分の意見が通らない場合だと考えていました。しかし、今は少し違うことに気づきました。

仕事も含め、チーム作業においてストレスが溜める理由は唐突な作業です。ここでいう唐突とはそれが決まった意思決定の理由があやふやまま作業指示が来る状態です。極端な話、ある作業指示に対して私がどんなにやりたくないと普段考えていることであっても、私の依頼される明確な根拠があれば私は割となっとくしてしまうのです。そこに議論は割となくてもいい気がします。

ですが、なぜ今このタイミングで、私がそれをしなければならないか、その意思決定のプロセスが見えないものはその作業の難易度の如何に関わらずストレスです。

この部分の感じ方は人によって違ってくるのでしょう。しかし、このように考えるとオープンな組織、風通しの良い組織って相当インパクト勝負の言葉に聞こえてきます。こういう曖昧な言葉使っていること自体がオープンでない気がするのです。

 

今日のアクション

 

言葉の曖昧さに騙されないように常に本質を考えていきたいです。イメージ先行の言葉が使われている時はその背景にあるものをじっくり考える必要があります。

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