Category: コミュニケーション

  • コミュニケーションが苦手なのは体感覚を無視するから

    コミュニケーションが苦手なのは体感覚を無視するから

    コミュニケーションに対する苦手意識がなかなか直らない。こういう悩みを持っている人は多いはずです。特に私のようなIT関連の仕事をされている人にはこの意識が強い傾向があります。

    「それはオタクな人が多いから」と雑に片付けられてしまいそうなところなのですが、私は根本的な原因は別のところにあると感じています。IT関連のお仕事をしているとどうしても頭の中でものを考えすぎて、身体の声すなわち体感覚を無視してしまうからだと感じています。

    コミュニケーションのクセは体感覚から生まれる

    何かとイライラして何かに当たり散らしたい。そういう気分のとき、実はその原因が慢性的な肩こりだったということが結構あります。

    イライラする原因は対人関係にあると考えていたのに実際は、体調不良が原因だったのです。逆に嫌なことがあって激しい怒りに駆られたりすれば、吐き気するほど頭痛が続くということもあり得ます。

    人間の精神状態と身体の状態はかなり強く繋がっていて、ある種人間は体感覚の奴隷のようなところがあるのです。そして、人とのコミュニケーションのクセは実のところこの体感覚のクセに基づいて生まれるのです。

    体感覚を無視するから共感ができない

    私の個人的な予測ですが、IT関連の人に多いコミュニケーションに関する苦手意識はコミュニケーションが基本的に頭の中で完結すると考えていることが原因だと感じています。

    コミュニケーションが相手との言語情報のやりとりのみによって完結すると考えているため、自分あるいは相手の体感覚に関心がいかないのです。これが、相手の意図読み取れないとか、空気が読めないと言ったことと繋がるのです。

    余談ですが、今なにかと話題になっている人工知能の世界では、実際に人間のような知性をもったロボットを作り出せない理由は、コンピュータには体感覚の蓄積ができないからだと言われています。

    人間の思考を形成する上で体感覚はそれほどまでに大きなウエイトを占めているのです。

    体感覚を取り戻すには呼吸から

    それほどまでに大事な体感覚なのですが、日常的に意識する習慣がないといきなり身体の声を聴くというのは結構大変だと感じています。

    体感覚を取り戻すために最初に意識するべきなのは呼吸です。呼吸は、コントロールできる唯一の自律神経とも言われています。ストレスやプレッシャーで推しつぶされそうなとき、人の呼吸は間違いなく速くなっています。また、相手に共感しているときは相手と呼吸の速度がほぼ同じになっています。

    体感覚というと、なんのこっちゃという人もいると感じていますが、まずは自分の呼吸が荒いか、緩やかかそれだけでもいいので、人のコミュケーションの合間に意識するだけで随分とかわってくるはずです。

    今日のアクション

    今日書いたようなことって、多分スポーツをいつもしているような人には割と当たり前の話なのだと感じています。私は子供のころから運動神経が鈍くて、結果スポーツと縁遠い生活を送っていたため、こういうことを自覚するのに時間がかかりました。

    もっと早く気付いていれば人生損せずにすんだかもと感じています。

  • コミュニケーションで大事なことは言葉に責任を持つ覚悟である

    コミュニケーションで大事なことは言葉に責任を持つ覚悟である

    当ブログでは、よくコミュケーションに関する記事を書いています。コミュニケーションの系の記事を書き始めて、気付いたのは案外言葉に関する話題の割合が少ないこと。

    メラビアンの法則に言われるように、人間のコミュニケーションは非言語の割合が高く、今まで割と発する言葉に関する記事は少なめです。ですが、人間は言葉の生き物。言葉こそがその人を作っていると言えます。

    時にその中でも大事なのは、自分が発する言葉に関する責任を持つことだなと感じるのです。

    コミュニケーションは信頼関係があってはじめて成立する

    聴き方、話し方、マナーなど様々なコミュニケーションに関するノウハウが世の中には溢れていますが、結局のところそれらのノウハウが生きてくるのは、バックグラウンドに信頼関係があってのことです。

    ではその人に対する信頼感はどこから来るのかを突き詰めて考えたとき、最終的ににはその人が発している言葉の内容と行動が一致しているかに帰着します。いくら良いことを言っていても、言葉だけで実行が伴わないとその人に対する信頼感は生まれません。

    私自身、その場のノリや雰囲気に飲まれて発言したことをあとあと後悔するということは多々あります。

    言行一致は想像以上に難しい

    こういう風に書くと、なんだ当たり前のことじゃないかと考えられるかもしれません。ですが、私の感覚では、言行一致をきちんと考え出すと、言葉を発するのはかなり慎重になるようになります。

    別に人を欺こうという意識がなくても、我々は日常で話した何気なくいったことなど忘れてしまうことも多いですし、前の日と考えていることが全く違うということが往々にしてあるからです。

    そして、自分の周りにいる人というのは、考えている以上にそういう言動の変化に敏感なものだからです。この人の言葉は軽い。そう感じられたら信頼は生まれません。

    個人的な感覚で言えば、私は断言口調で話す人が結構苦手です。自分が絶対これだということにあまり自信がないためか、ついつい世の中にそんなに絶対的なものなんてないよと感じてしまうのです。

    常に100%は無いけれど定期的な振り返りは必要

    人間の考えていることは常にころころ変わるし、悪気はなくても間違ったこということは人間なので頻繁にあるわけですが、大事なことは発する言葉に対して責任を持つ意識があるかということなのだと考えています。

    もちろん、人間のコミュニケーションは信頼の残高で成り立っている部分があり、多少間違ったことを言ってもそれまでの貯金で乗り切れる場合もあります。

    ですが、それがいつの間にか発する言葉に無自覚になっているようであれば危険信号です。自分の言葉に責任が持てているかを定期的に自分対して、問い続ける必要があるのだと感じています。

    今日のアクション

    こういうことを、あまりにも真剣に考え出すと言葉を発するのが怖くなって何も言えなくなりそうです。ただ、この意識があるかないかでも随分コミュニケーションのありようは変わって来るのは間違いないでしょう。

  • 主張するのが苦手な人はアイメッセージを使おう。ただし多用は禁物!

    主張するのが苦手な人はアイメッセージを使おう。ただし多用は禁物!

    私は結構物事を断言調で話す人というのが苦手です。「絶対に〜だ」とか「〜すべき」という人を見ると、心のどこかで「そんなに人に押しつけるなよ」とか「世の中絶対なんてないよね」とつぶやきたくなります。

    自分がそうならないように、やんわり主張するにはどうしたらよいか。少し考えてみることにします。

    強い主張は相手が引いてしまう

    コミュニケーションを取るときに強い断定を入れてくる人が結構世の中にはいます。感じ方は人それぞれかもしれませんが、私はあまりそういう人とはお近づきになりたくありません。

    なんというか、話す相手の気持ちを考えていないし、なんだか繊細さがなくて雑な人という印象を受けてしまうからです。

    一方の私は、自分の気持ちを主張するのは苦手なほうです。どんなに正しいと信じている考えがあっても、心の片隅で5%くらいは「本当は違うのではないか」と考えてしまうからです。

    主張をするときはアイメッセージを使う

    ただ、自分がどうしても主張したいことがあるという場合、お勧めなのはアイメッセージといわれる方法です。

    主張する際には、「私は、〜だと考えている」という具合に言葉のはじめに「私は」と主語を明確にすることで、一般的にどうのこうのではなく、私はこうだと考えているというふうに伝えることによって、主張を柔らかくし、押しつけがましくなくなります。

    もともとは、強く主張するタイプの人でも、こういう風に「私は〜だと考えているよ」と行ってくれると気を使ってくれているんだなと好感度があがります。

    多用は禁物

    と、ここまでは割とコミュニケーション関係の本などを読めば書いてあるのですが、一旦このやり方を見つけたら結構多用する人がいます。なにかにつけて自分の考えを主張するときに「私は〜だと感じている」と表現します。それはいいのですが、問題はその頻度です。

    そもそもこのアイメッセージは、実はどちらかというと主張するのが苦手な人が自己主張するときのためのメソッドです。もともと主張の強い人が表現を和らげるために使うためのものではありません。

    結果、あまりに主張が多かったり、しつこかったりすると「お前の考えなんて知らねーよ」という風になってしまい返って反感をかってしまいます。結局は主張をするときも相手の気持ちにきっちり配慮しているかだということです。

    今日のアクション

    コミュニケーションは結局のところ、普段の関係正がものをいうので、いくらテクニックを使いさえすればいいものではないということです。アイメッセージは便利な手法ですが、逆に「お前の考えなんて知らねーよ」っていう関係性になったら最悪だなと感じます。

  • 【悪用厳禁】ラポールを切る技術を知っていると適度な人間関係を作ることができますよ

    【悪用厳禁】ラポールを切る技術を知っていると適度な人間関係を作ることができますよ

    多くのコミュニケーション関係の本を読むと、いかに相手と良好な信頼関係を構築するかについて主眼が置かれいる本が多いです。

    ですが、いろんな人と付き合っていると全ての人とお近づきになりたい訳ではないのが本音。別に嫌われたり、衝突したいわけではないけれど、適度の距離をとっておきたい場合も多々あります。

    そんな時は、多くの本で書かれている心理学用語のラポールを形成する技術を逆手にとってはいかがでしょうか。

    ラポールは切ることができる

    コーチングやカウンセリングなどのお仕事では、クライアントさんに本音を語ってもらう必要があるため、セッションの中でいかに話しやすい雰囲気を作り出すかが重要になってきます。そしてそのためには、コーチまたはカウンセラーとクライアントとの間でラポールが形成することに勤めます。

    ラポールとはさっくりいうと、会話の中で相手と打ち解けた心理状態のことをいいます。これが出来ているとコーチングなどのセッションをグッと深くやりやすくなるのです。

    ですが、何年か前、コーチングをされている方から衝撃的なことを言われたことがあります。それは「ラポールは何度でもつないだり、切ったりすることができる」ということでした。

    そうコーチののような心理系のお仕事をされている方は、セッションの際に相手の状況に応じて、相手の距離感を調整しているのです。

    私達は通常、相手との心理的な距離をどう詰めるかに感心が行きがちですが、近づけることができるなら距離をとることもできるはずです。私なりにいろんなコミュニケーションの本を読んで考えたラポールを切る技術をまとめてみます。

    相手と目を合わせない

    まずは基本から。人と話すときに相手の目を見て話しなさいと言われた人は多いはず。それが苦手だという人も多いかもしれません。

    ただ、逆を言えば相手と目を合わせないようにしていれば、相手との距離感を一定以上詰められにくいです。あまり露骨にやると、相手から怪訝な顔をされてしまう恐れがあるので、相手は懐に入ってきそうなときに目をそらすようにしましょう。

    自分から話しかけない

    この人と話すの面倒くさいなぁと感じたら、とりあえず自分から話しかけるのを辞めてみましょう。意外にも、面倒くさい相手に自分から話しかけていたことが多いことに気付くはずです。

    自分から積極的に話しかけるのを辞めれば、相手が話しかけてくる回数も徐々に減ってくるはずです。そうすれば、相手との会話の量が減って、適度な距離感が生まれるでしょう。とりあえず、無口な人という認識を相手からされれば、こちらの勝ちです。

    話を受け止めない

    よくあの人は聞き上手だなんてことをいいますが、そういう人は得てして相手の話を受け止めるのがうまいです。良いタイミングで相づちを入れて、話が拡がる返し方をします。ですが、正直、さっさと話を切り上げたいタイミングもあるはず。

    そういうときは、相手の話を聴いても「そう」とか「ふーん」くらいの抑揚のない感じで返して、話も積極的に広げないように返しましょう。相手も話しがいがなくなってだんだん話さなくなってくるはずです。

    話すスピードをずらす

    コミュニケーション上手な人ほど、相手に話をさせるのがうまいです。そして、その秘訣は相手の話すペースに自分の話し方を合わせること。早口で話す人には、早口で返し、ゆっくり話す人にはゆっくり話します。

    ですが、相手と心理的な距離を縮めたくない場合は、逆を実践すれば良いです。早く相手には、ゆっくり受け答えをし、早く話す相手には、ゆっくりと対応する。そうすると相手はなんかこの人やりづらいと感じて、無意識のうちに心理的な距離ができるはずです。

    腕組みをする

    メラビアンの法則によると人間は、会話の内容よりも相手の視覚情報で相手を判断しているそうです。いくら言葉で良いことを言っても、身振り手振りで敬遠されることはよくある話です。それならば、それを逆手に取る方法もあります。

    一番手っ取り早いのは、腕ぐみをすること。腕組みは心理学的には、相手を威圧して、心理的に自分を防御することを意味します。ですので、腕組みした状態では、それ以上相手とのラポールは深まりません。

    デートのときなどに腕組みはあからさまに女性から嫌がられる可能性がありますが、ビジネスの現場では腕組みくらいなら問題にならないことが多いでしょう。自分の殻にこもりたいときは意識的に使ってみるといいかもしれません。

    今日のアクション

    これらのテクニックをやるこつは、露骨にやり過ぎないことです。あまりにもあからさまにやり過ぎるときっと相手が怒り出すでしょう。

    ですが、着かず離れずの人間関係を維持したい場面というのは、意外と多いのでうまく活用すれば不要なストレスを感じずに過ごすことができるのは間違いありません。あくまでも自分を守る技術として活用しましょう。

  • 初対面が苦手な理由はあなたの自意識が強すぎるから

    初対面が苦手な理由はあなたの自意識が強すぎるから

    イベントやパーティなど、大勢の人が集まる場所にいくとその場の溶け込んですぐに人と話しだす人と隅っこのほうでなかなか輪に入れない人がいます。うまく輪に入れない人がよく言う言葉は「私は初対面が苦手なんです」です。

    実は、私もイベントなどにいくとすんなり人と話せる場合と、なかなかうまく溶け込めない場合の両方があります。特に初対面に苦手意識はないつもりですが、なぜか会話が続かないときがあります。

    この違いは何なのか。考えてみると自分に関心がありすぎるときははじめての人とうまく話せない気がしています。

    「どう思われるか」を気にしすぎ

    私の場合、初対面の人と話せないと感じるときだいたい「何を話せばいいだろう。変な人と見られないだろうか」という気持ちが強く働いているときです。ぶっちゃけ言うとメンタルが自意識過剰になっているときです。

    ですが、自分が初対面の人を目の前にして、相手そっちのけで自分をどう見られるかを気にしているのと同様に目の前の相手もそれほどあなたに関心はありません。初対面でどギツイ下ネタでも言わない限りあなたが相手から嫌われることはないのです。

    そして、自分がどう思われるかと考えてしまう背景にはいわゆる過剰な承認欲求があると私は考えています。私自身、普段行かないようなアウェイはイベントにいって「こんなところに自分がいて変に思われないか」という意識が強くなればなるほど、人と話せない傾向に陥ります。

    まずは、人は自分で感じているほどあなたに関心はないということを自覚しましょう。

    相手に関心を持つことが重要

    初対面の人と円滑にコミュニケーションを進めるコツは、自分への意識を押さえてとにかく相手に関心を持つことだと考えています。

    自分の意識が強くなりすぎているとどうしても、自分をアピールしなければいけないという気持ちが前に出すぎてしまいます。結果、空回りして余計に話せなくなってしまったりします。

    ですが、人は誰しも自分の話をしたいもの。まずは一歩引いて相手に主導権を握ってもらえば会話はスムーズに進むはずです。

    もしある程度相手に話の主導権を渡して、ずっと自分の話しかしない人に出会ってしまったら、、、恐らくそういう人とはどのみち、その後も深く関わる機会はないかなと考えています。

    コミュニケーションに基本はギブアンドギブの精神です。ただし、ここでいうギブは自分の話をすることではなく、相手を理解することなのです。この部分を勘違いしてしまうと、コミュニケーションがうなくいかなくなってしまいます。

    メンタルをフラットに保つ

    相手に関心も持つといっても相手を色目で見てしまっては意味がありません。人間は初対面の相手と対峙したとき、ついつい自分より上か下かという尺度で見てしまいがちです。

    相手が自分よりも格上だと感じてしまった場合には、当然うまく話せません。この場合には、相手に対する敬意や劣等感、あるいは脅迫観念に近い感情が入り交じった複雑な気持ちになっているはずです。

    一方で当然、自分が上だと認識することもあります。ではこう感じているときは余裕を持って相手に接することができるのかと言えば、私はNOだと考えています。

    ややこしいことに相手を下だと考えてしまった途端に、そんな自分を悟られてはいけないと考えてしまい、いよいよ何も話せないという状態になる人が多いのではないでしょうか。

    そもそも、相手を上か下かという色眼鏡で見てしまった時点でアウトなのです。目の前にいる相手に変な先入観を持ってしまっていると自覚できたら、とりあえず大きな深呼吸をしてみるのがおすすめです。一旦過剰な自意識をリセットして、フラットな気持ちで目の前の人せるように軌道修正する必要があります。

    今日のアクション

    かいう私の状況次第では、うまく人話せないことは多々あるわけでして。ただ、そういうときでもその原因がどこにあるかを知っておくとかなり楽になるかなと考えています。

    今年ももうすぐWrdCampとブロガーズフェスティバルという大きなイベントがあるので、できるだけいろんな人と話せるように心構えをしておきたいと考えています。

  • コミュニケーションがうまく行かないときは自分の体調を疑ってみる

    コミュニケーションがうまく行かないときは自分の体調を疑ってみる

    photo credit: Puerto Rico National Guard via photopin (license)

    人が何を言ってもイライラする。

    根本的に性格や考え方が合わないという訳ではないのに、近しい人のひと言に何かとイライラしてしまうことがあります。こういう状況が続くと些細なことでケンカになってしまったりして、信頼関係にヒビが入ってしまい取り返しの付かないことになりかねません。

    なぜかわからないけれど人にイライラする場合は、相手に問題があるのではなく、自分のコンディションが良くないだけの可能性があります。プチンと切れてしまう前に自分の体調に原因がないかチェックしてみるのはいかがでしょうか。

    寝不足が最大の敵

    些細な人の言動にいちいちイライラする場合は、ぐっすり眠れていない可能性があります。睡眠は体調を整えるためにもっとも重要です。寝ていないというだけで精神的に不安定になったり、過剰にハイになったりした経験というのは誰でもあるはずです。

    十分寝たつもりでも実は熟睡できていない可能性を疑ってみるといいでしょう。睡眠の質の計測はいろいろなライフログアプリやガジェットが出ていますが、個人的には血圧を測るのが一番確実かなと感じています。

    睡眠が不十分な場合は、血圧が上がっていることが多いです。定期的に自分の血圧を計測しておくことで自分の睡眠のコンディションを確認で来ます。

    ストレスは背中に蓄積される

    精神的なストレスが溜まっている場合、その疲労は背中に蓄積されることが多いです。ストレスが溜まっているから首筋から腰に掛けて凝っているわけですが、逆に背中が凝っているからストレスを感じるということもあり得ます。

    スポーツの緊張する場面で、コーチが選手に励ます意味を込めて両の肩を掴んで、ポンと叩くシーンがありますが、あれは単なる励ましだけでなく、肩に緊張が蓄積しているため取り除いてリラックスさせる効果があるのです。

    もしあまりにも些細なことにイライラする場合、肩こりなどが慢性的に蓄積している可能性があるので、ストレッチしれみると気分が変わります。ひどいようなら1度マッサージや鍼灸などを受けてみるのも手かもしれません。案外それでイライラが収まる可能性もあります。

    深呼吸で気持ちを落ちつける

    深呼吸は精神的に落ち着くために一番手軽な方法です。

    また、慢性的にストレスが溜まっている場合、呼吸が浅くなっていることが多いですが、呼吸が浅くなっているからイライラしているというケースもあり得ます。こういう場合は深呼吸を数分繰り返すだけで随分精神状態が変わる可能性があります。

    もし些細なことでイライラするようならとりあえず深呼吸をするということだけを頭に置いておくと良いでしょう。

    コミュニケーションは体力勝負であると自覚する

    当ブログでは、コミュニケーションの基本は人の話を聴くことであると何度も書いています。そして人の話をきちんと聴くのはとても難しいとも。

    人の話を聴くのが難しい理由はいくつかありますが、大きな要因に体力が必要だということがあります。人の話を聴くのは、集中力を要するので体力勝負なのです。

    このため、体調のコントロールがままならいと、些細なことでコミュニケーションは破綻してしまう可能性があるのです。常に万全に体調でコミュニケーションをとるようにするというのは無理ですが、少なくともコミュニケーションは体力がいるということを自覚しておくだけで、不要なイライラを避けることができるでしょう。

    今日のアクション

    まぁ、自分に直接的な大きな被害あるわけでもないのに、人の言動にイライラする場合は、自分が精神的あるいは肉体的に疲弊していることが多いです。まずは十分な休養をとって、身体をメンテナンスするほうがいいでしょう。

  • コミュニケーションを学ぶ上で大切なたった一つの注意点

    コミュニケーションを学ぶ上で大切なたった一つの注意点

    photo credit: frisby cat : san francisco (2014) via photopin (license)

    ときどき、ブログに書いているのですが、昔仕事の上のコミュニケーションでかなり苦労したことがあります。言いたいことが相手に伝わらなかったり、誤解されたりと散々でした。それを機会にコミュニケーションに関していろいろと勉強したりして、改善を図って来ました。

    それ自体は結果としてプラスに働いているのですが、一つだけ当時の自分に言っておきたいことがあります。それは、

    「相手を尊重することと、自分を殺すことは全く違う」

    ということです。

    コミュニケーションの基本は「聴くこと」

    当ブログでは何度も書いているのですが、コミュニケーションの基本は相手の話をじっくり聴くことです。

    それまでの私は、人にうまくものを伝えることについては意識したことはあっても、人の話をしっかり聴くということには全く意識がありませんでした。

    様々なコーチングやカウンセリングなど、様々な傾聴術の本やコミュニケーション術の本などを読んで、意識を変えるようにしてきました。

    人の話をきちんと聴く努力をすることで、相手は自分が尊重されていると感じるので、コミュニケーションはどんどん円滑になっていきました。

    これにて、めでたしめでたしと行きたいところですが、そうはいきませんでした。

    自分を主張するのが怖いという病

    人の話をしっかり聴くというのは大事なのですが、どんなに話をじっくり話を聴いても「やはりそれは受け入れられない」という人は当然いるわけで。

    そういう場合、きっちりと NOを言うのが大事なところなのですが、気づくとすっかり自分の主張をするのが苦手になっていました。いや、もう少しいうと、自分の主張したいことが何だったのかがわからないというほうが近いのかもしれません。

    多用な考え方を受け入れて「あれもあり」「これもあり」と考えるうちに、自分はどれがいいのかがわからないことが多くなってきました。

    私はいつの間にか人の話を聴くことと、自分を気持ちを殺すことをワンセットで考えていました。

    ですがこれは明らかに誤りです。あくまでもコミュニケーションは相手と自分の双方を尊重しあうために行うべきなのです。そして、そのために自分に譲れない部分をきっちりと認識しておくことが必須のはずなのです。

    Win or No Dealを身につけよう

    自分を変えなければと考えて、コミュニケーションの勉強を重ねた結果、自分を変えるという意味を徹底的に相手に会わせるということに設定してしまう人がたまにいます。

    ですが、そんなことをしても本質的なものの解決にはなりません。それは7つの習慣でいうとことろのWin-Lose(この場合のLoseは自分)の関係になるだけです。

    私はどうしても無理という人とは、距離をおくという選択肢も併せてもつことが重要だと考えています。7つの習慣でいえばWin or No Dealに一番近い考え方だと言えるでしょう。

    コミュニケーションに苦手意識のある人はどうしても直球勝負ばかりを考えてしまう傾向があります。ですが、無理なものは無理。きちんと適切な距離をとることでストレスなく、コミュニケーションをとることができます。

    今日のアクション

    いくらきっちり人の話を聴いても、自分の主張がなければ振り回されて終わるだけです。自分を尊重する気持ちがあるからこそ、相手を尊重する気持ちを生まれるということを肝に銘じておく必要がありますね。

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  • コミュニケーションは後出しジャンケンのほうが有利である

    コミュニケーションは後出しジャンケンのほうが有利である

    photo credit: Put it there via photopin (license)

    飲み会などの席で、一緒にいて気持ちの良い人と雰囲気を壊してしまう残念な人を見かけます。ここでいう残念な人というのは、人が話しているときにバトンを奪い取ってまで、自分の話をし出して、場の空気を壊すような人のことです。

    こういうタイプの人は、悪気があるわけではなく場を盛り上げようと必死のなっているにも関わらず、空回りしているケースが多いです。

    私はそういう人には「コミュニケーションは後出しジャンケンのほうが有利だよ」とアドバイスをしてあげたいと考えています。

    主張の前提には信頼関係がある

    日本人同士のコミュニケーションの基本には、「和と持って尊しとなす」「言わずとも察する」を美徳とする文化があり、未だ和の中で過剰に主張することを嫌う傾向があります。

    ただ、さすがにこれだけ国際化が進んだ世の中でそれではまずいだろうということで、私が子供のころには教育の現場で自分の意見を言えるようになるカリキュラムなどが入ってきていました。

    私もこうのような教育を受けた経験があるので、心の片隅に「自己主張できることはいいことだ」「自分の意見を主張することは大切だ」という意識を持って大人になりました。

    しかし、大人になって実際のコミュニケーションをとる際には、このような意識が邪魔になることが多かったです。実際の会話では「和を持って尊しとなす」なす文化が根強く存在し、いきなり自己主張をしてしても(それが正しいことであっても)、普通は浮いてしまうのです。

    それは当たり前のことで、自分の意見を主張して受け入れてもらえるようになるには、前提としての信頼関係が必要で、その部分を抜きにして主張することだけにフォーカスしても成立するはずがないからです。

    相手を理解してから主張する

    信頼関係といっても、状況に応じていろいろあるのですが、今回の場合は飲み会の席など、何気ない日常会話で相手に安心感を与えるということを想定してみます。

    このような状況のコミュニケーションでは、私はとにかく後出しジャンケンで相手の話しに一旦合わせて乗ってみるということが一番簡単だと考えています。

    自分が言いたいことは脇に置いておいて、とにかく話の主導権を相手に渡して、自分は聞き役に徹してみるのです。真剣に相手の話に耳を傾けているうちに相手は確実にあなたに良い印象をもつはずです。

    この状況が出来て、初めて少しずつ自分の話をしていっても、十分言いたいことを言う時間はあると考えています。

    あなたが話さなくてもあなたの居場所はある

    飲み会の席などで過剰に自己主張する人の心の中には、自分の話をしなければ、居場所がなくなるという捕らわれがあるのではないかと私は考えています。

    ですが、多くの場合それはただの思い込みです。心のどこかで自分で自分の存在価値を低く見積もっているから、とにかく話さないと居場所がなくなると感じてしまうのです。

    まずは、何も言わなくても自分の居場所はここにあると自覚するべきです。もしどうしても、そのような気持ちになってしまうなら、相手もそういう風に感じているかもしれない。だからちゃんと相手の話を受け止めようとエネルギーを注ぐ方向を変換することがおすすめです。

    とにかく精神的にできるだけ余裕を持つようにして、相手の話を受け止める。これが気持ち良いコミュニケーションの第一歩なのは間違いありません。

    今日のアクション

    偉そうに書いたのですが、人の話を聞くというのは本当に難しいのも事実です。その日の体調にも大きく左右される部分があるので、聞くという意識だけは常にもっておくこと、過剰な自意識に振り回されないように注意しておくことが大事かなと。

    小手先のテクニックよりも日頃の心がけが相手に伝わることも多いので。

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  • 日本人にリーダーが少ないのはユーモアのセンスが足りないからだ

    日本人にリーダーが少ないのはユーモアのセンスが足りないからだ

    photo credit: Conills via photopin (license)

    複数人で仕事をしていれば、ときにはリーダーとして人をまとめる役割を担うときも出てきます。

    よくビジネス書などには、リーダーに必要な資質が書かれています。

    そ先を見通す力であったり、計画を立てる能力であったり、ある種のカリスマ性のようなものであったりと様々な要素があります。

    もちろん、それは正攻法としてとても重要な要素です。ですが、皆さん見落としていませんか。リーダーには、ユーモアのセンスも必要なのです。

    ユーモアこそ場の空気を作る力がある

    緊張感のある緊迫した場面、あなたのチームにいるメンバーは疲弊しきっています。人間にとって適度な緊張は好影響を与えますが、度をこしてしまうと、萎縮してしまい本来のパフォーマンスを発揮できないということはよくある話です。

    複数の人間で作業をする場合も、お互いがギスギスした関係ではチームとして十分な生産性を発揮できません。

    このような状況を素早く挽回し、場の空気を凍り付いたものから温めるためには、センスあるユーモアが一番です。ここ一番で氷ついた空気も一発で温めることができます。

    気むずかしい相手と難解な交渉ごとをする際も、ユーモアのあるひと言を言えれば商談の流れが一気に変わる可能性があります。

    女子テニスプレイヤーのシェフティグラフは、ウィンブルドンの試合中の緊迫した場面で観客から「結婚してくれ」と突然言われた際、とっさに「あんた、いくらお金持ってるの」と聞き返して聴衆を多いに盛り上げたそうです。普通の日本人ならこんなことは言えないでしょう。

    日本人はユーモアが苦手である

    私は、日本人は場の空気を読むのは得意な割にユーモアのセンスがある人は多くないのだなと感じています。日本人には有能なリーダーが少ないと言われる理由もそのようなことが関係あるのではと考えています。

    世の中ではセクハラやパワハラが社会問題化していますが、本当に悪質なものばかりではなく、単なるミスコミュニケーションレベルの問題も多く存在すると感じています。

    こういうレベルの問題を解決するには、きちんとコミュニケーションスキルの一環としてユーモアを身につける必要があるのだと感じています。

    共感能力が低く、ユーモアがあまりない男性や上司が、異性や部下とのコミュニケーションと取る際に無理をしたばかりに、なにげなく言ったひと言がセクハラと受け止められる悲しい状況もあるのではないかと感じています。

    チームまとめる立場に立つのなら、ユーモアは必須のスキルと言えるかもしれません。

    ユーモアを身につけるとは個の感性を磨くことである

    日本人にユーモアのある人が少ない理由は、日本人の持つ村社会的な気質があるのではないかと考えています。

    ユーモアは、既成の価値観にとらわれない柔軟な視点と幅広い知識がないと生まれません。偏った狭い視野や交友関係しかもっていない状態では、センスあるユーモアは生まれにくいです。ユーモアとは世の中全体を俯瞰するような一人視野を持っていないと生まれないと考えているからです。

    日本人は特に社会人以降になると特的の業界や組織に染まってしまい柔軟な思考できる人というが減ってくるのはと感じています。

    特定のヒエラルキーのある集団だけの中で長年活動し、個人としての感性を磨くのを忘れてしまった結果、ほとんどの人はユーモアのない人になってしまうのではないでしょうか。

    日本人は、組織の一員として役割目線で意見を述べることはできますが、組織を離れた一個人として意見をいうことができる人は多くありません。ユーモアを身につけるには、組織の一員としてどうかではなく、自分がどう感じているかを大事にしていく必要があるのではと考えています。

    今日のアクション

    今日のエントリは、仕事中にもうちょっと気の利いたこと言えないかなと考えたので書きました。場の空気を和ますことのできるユーモアのセンスって、すごく重要な要素だと感じています。私ももっとマシこと言えるように頑張ります。

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  • 仕事ができないあなたがリーダーに向いている5つの理由

    仕事ができないあなたがリーダーに向いている5つの理由

    photo credit: LeanUX NYC 2014 via photopin (license)

    名選手が必ずしも名監督でない、というのは、よく言われる話です。

    一般のビジネスの現場でも、いわゆる仕事のできる人が必ずしもリーダーの仕事に向いているとは限りません。

    私は現場の1エンジ二アとしての経験も、チームのリーダーの経験も両方ありますが、どちらかというと一人でもくもくとこなす作業より、人とコミュニケーションを取りながら一つの目標に向かっていくような、ある種リーダー的なポジションの仕事のほうが得意です。

    そして、エンジニアとしてのスキルは必ずしも高いわけではなく、どちらかというと仕事は遅いほうだと感じています。一時期はそれをものすごく気にしていました。ですが、それは向き不向きです。なんでもできる人はいません。

    今、仕事ができないと悩んでい人、試行錯誤している人こそ、実はリーダーを目指すべきだと私は考えています。

    そもそも求められる能力が違いすぎる

    日本のビジネスの現場では、キャリアパスが確立されておらず、スペシャリストとゼネラリストがごちゃまぜというところをよく見かけます。

    ITの世界で言えば、優秀なプログラマが、昇進に伴いプロジェクトを管理する側に回されて、潰れていくというケースはよくあります。

    そもそもチームマネジメントにおいて、メンバーに求められる力とリーダーに求められる能力はまるで違います。

    この違いをはっきり認識し、仕事が早くない、仕事ができないからといって悲観したり、自分を責めたりする必要はありません。大事なことは自分の適性をきちんと見極めることなのです。

    リスク要素を把握できている

    私は要領がわるく、つまわないところでつまずいて無駄に時間をくってしまうということがよくあり、仕事ははやいほうではありません。ただ、その分のメリットもあります。

    仕事が遅いということは何かしらの周り道をして作業をしていることが多いです。周り道はしないに越したことはないですが、その経験を多く積んでいる人は、物事のリスク要因というものを多く知っている人ということになります。

    私は、リーダーの役割の大きな要素としてリスクヘッジやリカバリープランをいくつも持っていることが重要だと考えています。悪い状況を想定して対策を練ることをしやすいのは、仕事の早き人よりも仕事の遅い人ではないかと私が考えています。

    少しくらいたよりない方が周りが意見を言ってくる

    多くの場合、リーダーの仕事は判断することです。状況に応じた正しい判断をするためには、常に適切な情報をメンバーから聞いておく必要があります。時には耳の痛い意見も聞かなくてはなりません。

    強権型で、特質した才能をもつ、スティーブジョブスのような人間なら、圧倒的な能力とセンスで周囲の意見などきにせず、自分のやり方で周りを引っ張ることも可能でしょう。

    ところが、中途半端に仕事が早い人、自信がある人がリーダーになると、周囲は任せとけばいいやということで情報が集まらなかったり、また集まっても自分を過信するあまり、適切な判断ができないということがあります。

    その点で言えば、少し頼りないと感じられるくらいの人のほうが周りがいろいろと意見を言ってくるので、情報が集まりやすいです。もちろん頼りないにも限度がありますが、中途半端にできる人オーラが出ているよりマシだと感じています。

    低い生産性を基準に物事を組み立てる

    チームで仕事をするときの生産性は、かけ算です。生産性の高いところを基準に仕事はまわりません。有名なザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何かによれば、工場の生産ラインは生産性の一番低いところ、いわゆるボトルネックにそろうそうです。

    業種業態の違いはありそうですが、チームでする仕事の場合は、スーパープレイヤーが何人いても、ボトルネックになる人が影響して全体の効率が落ちることはよくあることです。

    仕事ができる人がリーダーになると、この部分を見過ごしがちです。自分が仕事ができるために、自分の能力を基準のスケジュールや目標を立ててしまいがちです。結果これらは、理想論であわりうまくいかないことが多々あります。

    それに比べると、仕事の遅い人がリーダーになると、自分を基準に物事を考えるので、過剰な目標設定をしません。結果、成果がでると考えられます。

    人に頼ることに抵抗がない

    規模の大きな仕事になればなるほど、自分一人ではこなせることには限界があります。リーダーはうまく人に物事をお願いしながら、仕事を進めていく必要があります。

    ところが、自分のスキルにプライドを持っている人というのは、人に頼ることが苦手な人が多いです。結果、自分一人でなにもかも抱え込んで潰れていくケースが多くあります。

    その点、仕事が遅い、要領がわるいと自覚している人は知らないことを知らないと言うことに抵抗がありません。自分の小さなプライドなど守っても意味がないのです。それよりもチームとしてのミッションを優先できるのは、仕事が遅い人なのではと私は感じています。

    結局のところ、リーダーに求められるのはコミュニケーション能力です。当ブログのタイトルにもある通り、世の中の多くの問題はミスコミュニケーションから起こっているのです。

    今日のアクション

    この記事は、現場で仕事が遅いため、先輩にいつも怒られている新人を見ていて思いつきました。

    彼を見ていて感じるのは、とりあえず重く考えるのは辞めたほうがいいよってことです。物事は表裏一体、向き不向きがあるのでサラッと流せるメンタルタフネスを身につけて欲しいなと。

    正直なところ、仕事はどこまで行っても人生の要素の一つでしかないので、多少仕事が遅いくらいで気に病むような必要もないのではと考えています。

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