問題の8割はコミュニケーション

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仕事ができないあなたがリーダーに向いている5つの理由

photo credit: LeanUX NYC 2014 via photopin (license)

名選手が必ずしも名監督でない、というのは、よく言われる話です。

一般のビジネスの現場でも、いわゆる仕事のできる人が必ずしもリーダーの仕事に向いているとは限りません。

私は現場の1エンジ二アとしての経験も、チームのリーダーの経験も両方ありますが、どちらかというと一人でもくもくとこなす作業より、人とコミュニケーションを取りながら一つの目標に向かっていくような、ある種リーダー的なポジションの仕事のほうが得意です。

そして、エンジニアとしてのスキルは必ずしも高いわけではなく、どちらかというと仕事は遅いほうだと感じています。一時期はそれをものすごく気にしていました。ですが、それは向き不向きです。なんでもできる人はいません。

今、仕事ができないと悩んでい人、試行錯誤している人こそ、実はリーダーを目指すべきだと私は考えています。

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そもそも求められる能力が違いすぎる

日本のビジネスの現場では、キャリアパスが確立されておらず、スペシャリストとゼネラリストがごちゃまぜというところをよく見かけます。

ITの世界で言えば、優秀なプログラマが、昇進に伴いプロジェクトを管理する側に回されて、潰れていくというケースはよくあります。

そもそもチームマネジメントにおいて、メンバーに求められる力とリーダーに求められる能力はまるで違います。

この違いをはっきり認識し、仕事が早くない、仕事ができないからといって悲観したり、自分を責めたりする必要はありません。大事なことは自分の適性をきちんと見極めることなのです。

リスク要素を把握できている

私は要領がわるく、つまわないところでつまずいて無駄に時間をくってしまうということがよくあり、仕事ははやいほうではありません。ただ、その分のメリットもあります。

仕事が遅いということは何かしらの周り道をして作業をしていることが多いです。周り道はしないに越したことはないですが、その経験を多く積んでいる人は、物事のリスク要因というものを多く知っている人ということになります。

私は、リーダーの役割の大きな要素としてリスクヘッジやリカバリープランをいくつも持っていることが重要だと考えています。悪い状況を想定して対策を練ることをしやすいのは、仕事の早き人よりも仕事の遅い人ではないかと私が考えています。

少しくらいたよりない方が周りが意見を言ってくる

多くの場合、リーダーの仕事は判断することです。状況に応じた正しい判断をするためには、常に適切な情報をメンバーから聞いておく必要があります。時には耳の痛い意見も聞かなくてはなりません。

強権型で、特質した才能をもつ、スティーブジョブスのような人間なら、圧倒的な能力とセンスで周囲の意見などきにせず、自分のやり方で周りを引っ張ることも可能でしょう。

ところが、中途半端に仕事が早い人、自信がある人がリーダーになると、周囲は任せとけばいいやということで情報が集まらなかったり、また集まっても自分を過信するあまり、適切な判断ができないということがあります。

その点で言えば、少し頼りないと感じられるくらいの人のほうが周りがいろいろと意見を言ってくるので、情報が集まりやすいです。もちろん頼りないにも限度がありますが、中途半端にできる人オーラが出ているよりマシだと感じています。

低い生産性を基準に物事を組み立てる

チームで仕事をするときの生産性は、かけ算です。生産性の高いところを基準に仕事はまわりません。有名なザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何かによれば、工場の生産ラインは生産性の一番低いところ、いわゆるボトルネックにそろうそうです。

業種業態の違いはありそうですが、チームでする仕事の場合は、スーパープレイヤーが何人いても、ボトルネックになる人が影響して全体の効率が落ちることはよくあることです。

仕事ができる人がリーダーになると、この部分を見過ごしがちです。自分が仕事ができるために、自分の能力を基準のスケジュールや目標を立ててしまいがちです。結果これらは、理想論であわりうまくいかないことが多々あります。

それに比べると、仕事の遅い人がリーダーになると、自分を基準に物事を考えるので、過剰な目標設定をしません。結果、成果がでると考えられます。

人に頼ることに抵抗がない

規模の大きな仕事になればなるほど、自分一人ではこなせることには限界があります。リーダーはうまく人に物事をお願いしながら、仕事を進めていく必要があります。

ところが、自分のスキルにプライドを持っている人というのは、人に頼ることが苦手な人が多いです。結果、自分一人でなにもかも抱え込んで潰れていくケースが多くあります。

その点、仕事が遅い、要領がわるいと自覚している人は知らないことを知らないと言うことに抵抗がありません。自分の小さなプライドなど守っても意味がないのです。それよりもチームとしてのミッションを優先できるのは、仕事が遅い人なのではと私は感じています。

結局のところ、リーダーに求められるのはコミュニケーション能力です。当ブログのタイトルにもある通り、世の中の多くの問題はミスコミュニケーションから起こっているのです。

今日のアクション

この記事は、現場で仕事が遅いため、先輩にいつも怒られている新人を見ていて思いつきました。

彼を見ていて感じるのは、とりあえず重く考えるのは辞めたほうがいいよってことです。物事は表裏一体、向き不向きがあるのでサラッと流せるメンタルタフネスを身につけて欲しいなと。

正直なところ、仕事はどこまで行っても人生の要素の一つでしかないので、多少仕事が遅いくらいで気に病むような必要もないのではと考えています。

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