電子化されている本はできるだけ、電子書籍で購入している私ですが、実は以前からかなり気になっていることがあります。それは電子書籍はお金を支払っても購入しているのは、電子書籍のデータそのものではなく、閲覧の権限だということです。

だからいつかAmazon、あるいは出版社の都合で購入した電子書籍が突然読めなくなるということもあり得るのではと考えていました。今回気になる出来事があったので紹介します。

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気付くとKindle版がなくなっていた

私は今から3年半くらいの2013年のはじめに渡辺奈津子さん著「人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論」をKindle版で購入しました。

当時、Kindle版の本は今ほど多くない時期だったので、読みたい本、しかも日本の新書が発売まもなくからKindleで読めたのが嬉しくよく覚えていました。

先日たまたま、この本をAmazonで検索したところある変化に気付きました。なんとKindle版がなくなっているのです。

NoKindle

どういう大人の事情かはわかりませんが、以前は間違いなくKindle版がありました。後からKindle版がなくなった書籍を見つけたのは私ははじめてです。

嫌な予感がした

とここまでして、冒頭に書いた電子書籍の所有権の問題を思い出しました。ひょっとしてKindle版が配信停止されたら、私が昔購入したこの本のKindle版も読めないのではないか。

私はAmazonのアカウントサービスの中の「コンテンツと端末の管理」からすぐにこの本がサーバーに残っているかを確認しました。 署名の一部を入力して、検索してみたところ、予想に反して本はサーバーにありました。

Searchbooks

このあと、Kindleの端末のほうにもダウンロードしてみたのですが、本は問題なく読むことが出来ました。今回は私の嫌な予感は外れたようです。

永久保存版は紙で買っておこう

今回は、サーバーの上の本は消えてきませんでしたが、紙の書籍のKindle版が諸事情で配信停止になるケースは他にもあるようです。2016年9月の段階では、購入済みの本が再ダウンロード出来なくなったケースというのはないようです。

それでもKindleで本を購入する際には、何にお金を払っているかはきっちり自覚しておいたほうが良さそうです。

Kindleコンテンツのダウンロードおよび当該料金(適用される税金を含む)の支払いが完了すると、当該コンテンツプロバイダーからお客様に対して、リーダーアプリケーションまたはその他本サービスの一部として許可される形で、Kindleストアより指定された台数の対象デバイス上でのみ、お客様個人の非営利の使用のみのために、該当のKindleコンテンツを回数の制限なく閲覧、使用、および表示する非独占的な使用権が付与されます。

Amazon.co.jp ヘルプ: AMAZON KINDLEストア利用規約

Kindle本は通常よりも本を安く買えますし、同じ本を繰り返し読むということは私の場合あまりないのでKindleでの読書の仕方に影響はありません。ただ、手元に置いておきたい本は紙でも購入したほうが良さそうです(私は元々そういています)。

今日のアクション

やはり手軽さや便利さの裏にはデメリットが付きものなのかもしれません。媒体の特性を意識して電子書籍とも付き合っていきたいです。

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