不景気だったり、陰惨なニュースだったりを見聞きしてうんざりすることは多いです。
それでも、戦争や大きな病気にかかっているのでなければ、いきなり明日死んでしまうことを想定して生きていくことは難しいと思います。平穏な日常に潜むもっとも手強い敵とはマンネリと退屈です。
本書は、起業に失敗し、平凡なサラリーマンとして生きる主人公が、街で出会った老人に諭されていくなかで、新たな気づきを得て人生をもう一度歩み出す決意すまでのやりとりが書かれています。
仕事は楽しいかね?
この老人は、大企業のトップや政治家がアドバイスを求めるほどの有名な事業家だったのです。
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今日の目標は明日のマンネリ
本書では、老人は冒頭の段階で主人公の目標を立ててそれに向かって猛進する生き方を否定します。その代わりに一つのルールを掲げます。
「明日は今日と違う自分になる」
あまりこれまで読んだビジネス書では、見かけない発想のように思います。
私は大きな目標を立ててしまうとそれに押しつぶされてしまう傾向があります。達成できない状況に自分を責めてしまい、ストレスとなるのです。
一方で目標を立てて、達成してしまいいわゆる燃えつき症候群のようになってしまう場合もありました。
このような性格の私に対して、この言葉は深く突き刺さりました。とにかく新しいことを試してみる。目標は完璧を目指さず、常に書き換えて変化させていくことで、日常の中に新鮮なものを入れ続けることができ、毎日を楽しく生きていける。私には著者がそのように訴えているように聞こえてきたのです。
コイン投げの達人になれ
先日、ブログLihacking.jpを主宰されている堀正岳さん(@mehori)の「ライフ×ライフバランスセミナーに参加して来ました。
「ライフ×ライフバランス入門」イベント終了! ありがとう、ありがとう! | Lifehacking.jp
本業とブログライフを如何に両立させるかがテーマでした
今でこそ、出版もされ、知る人ぞ知る有名ブロガーの堀さんですが、ブログをはじめた段階で有名ブロガーなるということは考えていなかったそうです。
自分の生活をよくすために勉強していた海外のサイトを翻訳し、自分なりにまとめてブログとして発信していたところ、シゴタノ!の大橋さん(@shigotano)から声がかかり、出版やセミナー開催の話を頂けるようになったのです。
堀さんは現在でも、研究者とブロガーの二足わらじをはかれて活動されていますが、これからブロガーとしての将来は未知数だということを強調されていました。
そう、ブログ更新するということは誰が何が起こるかわからないコイン投げの要素があるのです。
問題は、才能のある無しでもなければ、
勤勉かどうかってことでもない。
コイン投げの達人じゃないってことなんだ
堀さんのようなブログを書くのは簡単なことではないですが、自分のリソースを最大限に引き出すことに成功したという点で参考になります。
試すことに喜びを見いだしてくれるといいな
私は、本日で9日間ブログを連続更新しています。毎日ブログを更新することでつながっている仲間もいます。しかし、素直に言えば葛藤もあるのです。
「毎日更新すれば、アクセス数があがるのか?」
「1記事あたりの質が下がっていないか?」
「今日記事まだ書いてない、どうしよう?」
などなどです。ただ、それでも今ブログを毎日更新するという選択をしているのは、毎日コインを投げてみたいからです。
大きな変化でなくても、ソーシャルメディアの時代なので、自分が投げかけた方向とは全く違うところから反応頂くことがたまにあります。このような小さな変化もとても面白いと感じるのです。
私にとって、日常の中でとにかくコインを投げ続けるには、ブログを毎日更新していくことが大事なのです。
今日のアクション
明確な夢や目標を持って生きられたら幸せなことだと思います。でもそれも簡単ではないというのが今の時代ではないでしょうか。
ならば、コインを毎日投げてみるという生き方は、一見非効率のようで、最も合理的な生き方だと言えます。私のブログは毎日を楽しく生きたいという人たちにメッセージを送っていきます。
電子書籍「本好きのためのAmazonKindle読書術」著者。Kindle本総合1位を2度獲得。その他WordPressプラグイン「Sandwiche Adsense」を開発。トライ&エラー可能な人生を目指して活動中。世の中の問題はだいたいコミュニケーションに関わるものなので、もっと気楽にやろうをモットーにブログ「モンハコ」を運営。
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