問題の8割はコミュニケーション

だいたいの問題はコミュニケーション不足で起きている。コミュニケーションTips、ライフハック、Kindle、WordPress…etc

マーケット感覚はこれからの時代を生きる力である〜【読書レビュー】マーケット感覚を身につけよう

自分には人に誇れるようなスキルが何もない

長らく社会に出て働いているのにもかかわらず、自分の経験やスキルになかなか自信が持てなません。

私と同じような危機感にかられてか、多くの人が自信が持てないからもっともっととスキルを磨いたり、資格を取ったりしています。それら自体は悪いことではありませんが、足りていないのはスキルだけなのでしょうか。

本当は自分の価値を適正価格で売っていく視点のような気がしています。

マーケット感覚を身につけよう

今自分のできることの適性な価値を判断することができるれば、きっと進むべき方向が見えてくるはずです。

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誰にどんな価値を提供するのかを考える

ほんの数年前まで日本では二つ折りのガラケーが主流でした。ガラケーは途中までは新しい機能をどんどん加え便利になっていきましたが、後半は利用されない機能がてんこもりの状態で、多くの人が食傷気味でした。

このあと、iPhoneをはじめてとするスマートフォンが登場して、ガラケーを主力にしていたメーカーは撤退を余儀なくされていきます。

この現象が起きた理由は、携帯電話の価値をきちんと定義できていなかったからおきたことです。携帯電話で提供できる価値は誰に、どんな価値をもたらすのかをきちんと検討できていれば過剰なサービス合戦はおきなかったかもしれません。

個人のスキルに関しても同様で、自分のスキルが足りないからと闇雲にスキルを磨いたり、資格をとりのではなく、今ある自分のスキルはどういう人にどういう価値を提供できるのかを一旦棚卸しして見る必要があります。

独占状態なら何でも高く売れるはずと考える人は、市場で取引されている価値について、突き詰めて考える習慣がついていません。先日起業した知人が「教育サービスを提供する会社を作った」というので、「誰に何の価値を提供するの?」と聞いてみました。ところが、「質のいい教育サービスを提供します!」以上の答えが返ってきません。

 

市場化する世界を認識する

自分の市場価値が低いと考える理由の一つに、自分が所属する業界などの基準に当てはめて考えてしまからだと私は考えています。

たとえば、ITの世界でいえば役割や所属する組織のブランド力などによって、労働に対する単価はだいたい決まってしまいます。

ただし、ここには一つ大きな盲点があります。特定の業界における労働単価は、その業界のトップの組織が都合よくきめた値付けです。かならずしもあなた個人がそこの基準でものを考える必要はないのです。

たとえ一見業界の中で価値が高くないと判断されたスキルであっても、まったく違う世界にいるそれを必要としてくれる人を見つけることができれば、十分な報酬を得られるかもしれないのです。

クラウドソーシングなどを見ればわかるように、インターネットが需要と供給の関係を大きく変えています。自分を市場に合わせていくことも大事ですが、自分を必要としてくれる市場を見つけることも重要なのです。

マーケット感覚のある人は、「どんなによい商品を作っても、供給者が多すぎると儲からない」と理解しています。そしてダイソンやアイロボット(ロボット掃除機・ルンバの開発メーカー)のように、他社とはまったくコンセプトの違う商品、すなわち、他の供給者が提供できない商品を作ろうとするのです。

 

あなたの判断基準が価値になる

現代は情報があふれすぎているため、日用品一つとってもどれを買うかを自分の判断で決めたり、購入したりするのが大変難しくなっています。だからこそ、普段あなたがこだわっているものの選び方を提示するだけでも価値が生まれる可能性があります。

そんな自分の基準なんてと考えがちですが、たとえ少数でも自分と同じようなことで迷っている人がいればそれが価値になるのです。

昨年、電子書籍を出版した。私は読書が好きでKindleに興味はあるけれど一歩を踏み出せていない人に向けて本を書きました。なので、本の中で紹介しているKindleや関連する機能は自分が実際に利用しているものだけで、細かい機能は載せていません。

結果としてレビューの内容には「わかりやすかった」という好意的なものと「役に立つ情報が全くない」という否定的なものに見事に分かれてしまいました。

がっかりさせてしまった方には申し訳ないと感じつつも、私が提案してKindleの使い方がいいいう人も確実にいるということもわかりました。

やはり大事なことは、どの市場に向けて価値を提供するかを強く意識することだと言えるでしょう。

これから重要になるのは、「自分は何を売っているのか」「何を買っているのか」について、意識的になることです。糸井重里さんや栗原はるみさんは、自分が売っているのが手帳やフライパンだなどとは思ってもいないでしょう。

 

今日のアクション

日本人の幸福度が世界的に見ても低いといわれています。この原因はいろいろあるでしょうが、大半の人が一つに組織に所属しないと生きていけないというメンタリティがあるではないかと予想しています。

いざとなれば、自分で価値を作り出し、食べていけるという自信があればもっと前向きに自分の人生を生きていけるのではと感じています。そのためには本書のマーケット感覚はこれからの時代を生き抜く上で必須の能力と言えます。

 

 

 

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