当ブログでは、折に触れて直感力を大事にしようとか、理屈だけでは物事は前に進まないという主旨の記事を書いていたりします。その主張は今も変わっていませんが、やはり日常的にお仕事をしていく上では、きちんと道筋を立てて考える能力というのは大切です。
論理的に考える力、データから仮説を立てて検証していく思考力がなければ、人の信頼も勝ち取れません。今回は、論理的な思考で問題解決能力を鍛えるためのお勧め書籍を紹介します。
スポンサーリンク問題解決ドリル
いきなり論理的思考、ロジカルシンキングなどというと、多くの人は拒絶反応を起こしてしまうかもしれません。私はロジカルシンキングと言っても入り口は、クイズやパズルの延長だと捉えたほうが良いと考えています。
本書は、USJやネスカフェアンバサダーなど、身近なビジネスのアイデアをロジカルシンキングでどう考えるかをクイズ形式で書いています。事例が身近でわかりやすいので、遊び感覚の入門書としておすすめです。
自分の頭で考えよう
人気ブロガーChikirinさんが「考える」とはどういうことかについて、ブログと同じテイストで書かれている本です。図や表の見方、分析の仕方など、世間に流布されている常識を惑わされず自分の頭で考えるにはどうしたらいいかを書かれています。
内容としては、図やグラフなどデータ分析に関連するものが多い印象。テレビや新聞で統計情報のグラフなどを見るとついつい頭が真っ白になってしまうという方にはお勧めです。
知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100
いわゆるコンサルタントという仕事は、いかにクライアントが抱えている問題を多角的な切り口で分析できるかが重要になってきます。それらの方法は、過去の経験から導き出される部分もあるのでしょうが、引き出しとして問題解決の方法論を持っておけばやりやすくなるのは間違いありません。
本書は、論理思考でよく登場するフレームワークについて事例をつけて列挙されています。プレゼンの資料を作る際などにも手元においておけば、参考資料として力を発揮してくれそうです。
ゼロ秒思考
考えるとは、何か?いろんな意見があるところですが、考えることは書くことであると定義している方は多いようです。付箋などにメモを書いて並べ替えて考えを整理するという方は多いはずです。
本書は、著者が編み出した短いメモを活用して、仮説を立て即決即断していくためのメソッドをまとめた内容になっています。
イシューからはじめよ
仕事にしろプライベートなことにしろ、物事がうまくいかなくなっているときというのは、目の前の問題をつぶしていくだけの状態になっていることが多いです。
本書で紹介されているイシュードリブンという考え方は、問題に取りかかる前にその問題は本質的に取り組むべき問題なのかという課題の定義から見直す思考法のことです。一生懸命頑張っているけれど、イマイチ報われないと感じる方は根本的に取り組む課題が違っているのかもしれませんよ。
鬼速PDCA
論理的思考とは、平たく言えば課題に対し、仮説をたて、実行し、結果を検証するだけのことだと言えます。ただし、それは1度では終わらず、何度も仮説を軌道修正しながらやって行くものです。
金融系メディア「ZUU Online」を立ち上げた著者が自分の会社で実践しているPDCAの手法について詳しくまとめた書籍です。ここまで徹底するのは大変なわけですが、本書はかなり細かくノウハウが書かれているため、自分にフットする部分を部分的に取り入れることは可能と言えるでしょう。その意味で良書です。
リーンスタートアップ
こちらもPDCAの方法論に関する書籍です。リーンスタートアップとは、日本のトヨタが生み出した生産方式を参考にして編み出された概念です。ざっくりいうと最小のプロトタイプとにかく早く作って、市場に公開して反応を検証することを小さく繰り返すことで、品質を改善していく考え方です。
仮説を立てたらとにかく実行というスタンスがとても今の時代にあった考え方だと言えます。ただ、事例が全て海外の企業のため、なかなかイメージがわきにくい可能性もあります。
今日のアクション
最近は、マインドフルネスやU理論など、いわゆる右脳系、直感重視の問題解決手法がブームですが、やはりロジカルにものを考える力は重要というか、基本です。左脳的な思考、右脳的なインスピレーションをどちらかに過剰に 偏らず、状況に応じて使い分けれるのが理想だと考えています。
電子書籍「本好きのためのAmazonKindle読書術」著者。Kindle本総合1位を2度獲得。その他WordPressプラグイン「Sandwiche Adsense」を開発。トライ&エラー可能な人生を目指して活動中。世の中の問題はだいたいコミュニケーションに関わるものなので、もっと気楽にやろうをモットーにブログ「モンハコ」を運営。
詳しいプロフィールはこちら。