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  • 創造性は誰にでも発揮できる!~【読書レビュー】インサイドボックス 究極の創造的思考法

    創造性は誰にでも発揮できる!~【読書レビュー】インサイドボックス 究極の創造的思考法

    photo credit: _DJ_ via photopin cc

    優れたアイデアは一部の天才が編み出すもの。
     

    少し前まで私はそのように考えていました。ですが、様々な本を読み進めていくうちにアイデアを考えるには定石ともよべる方法が数多く存在することを知りました。

    インサイドボックス 究極の創造的思考法

    一般的に日本人は独走的なアイデアを出すのが不得意で、模倣が得意だといわれていますが、私は本当だろうかと疑っています。どちらかというとアイデアという概念に対する正しい認識を持ててないことが問題なのでは感じています。

    アイデアは制約の中から生まれる

    アイデアということを考える上で、どうしてもアイデアは無秩序の中で偶然生まれるというイメージがついて回ります。

    日本人は集団を大事にし、人と違うことを嫌います。アイデアマンというとどうしても人と違う突飛なことをする人というイメージがあり、それも手伝って日本では新しいアイデアが生まれにくいのではと私は考えています。

    ですが、実際のところ創造的なアイデアは制約のある状況下や地道な検証をもとに生まれることのほうが多いのです。

    ニュートンは万有引力をリンゴが落ちる姿を見発見したと言われていますが、実際は緻密な測定データを積み重ねていたという話があります。決して突然のひらめきで発見したものではないのです。

    アイデアを生み出す5つの型

    スティーブジョブスがiphoneを考える際にi-modeを研究したといわれるように多くの革新的アイデアは既存のものの上に成立しています。

    本書では、アイデアの想像するための雛形を以下の5つに分けて紹介しています。

    引き算 すでにある製品やサービスから
    要素を取り除く
    分割 既存の構成要素を分けて考える
    掛け算 すでにある製品やサービスの一部の要素を増やす、あるいは組み合わせる
    一石二鳥 一つの機能に複数の要素を兼ねさせる
    関数 一見無関係な要素を連動させる

    アイデアはひらめきという間違った認識

    よく日本ではイノベーションが生まれにくいといわれているのは、そもそも日本の教育が形式知に偏りすぎているからではないかと考えています。

    日本では、形式知の教育には熱心になりますが、一方でアイデアの想像術、メディアリテラシー、コミュニケーション術など、暗黙知の教育はあまりなされていません。

    私は大学で研究していたころや社会にでた後、暗黙知の知識がなかったために大変苦労した経験があります。知識として持っているだけでずいぶんと楽になったのではと考えています。

    情報がインターネットで簡単に入るようになった現代において、単なる形式知の価値は下がる一方です。新しい価値を生み出すようになるためには、基本的なアイデア発想法を多くの人が知っておくべきだと私は考えています。

    今日のアクション

    本書の最後で著者がすべての子供を発明家にしようと訴えています。確かに、子供ころからゲーム感覚でこういうことをやっていれば、多くの子供が発明家になれるかもしれないと考えました。

    アイデアというモノの概念がざっくりしすぎているのが、アイデアを生み出す阻害要因になっている気がしています。その認識を修正するだけでも本書を読む価値があると考えています。

  • 努力中毒になっていませんか?あなたの努力が報われない本当の理由~【読書レビュー】努力不要論

    努力中毒になっていませんか?あなたの努力が報われない本当の理由~【読書レビュー】努力不要論

     

    一生懸命やっているのに報われない

    仕事に、プライベートなことにと一生懸命になって取り組んでいると結果がでないことにイライラすることがあります。酷いときはそれが人に対する嫉妬となり、攻撃的になってしまい自己嫌悪に陥ります。

     

     
     
    努力を続けて、虚しく感じるのは努力不足ではなく、努力中毒なのかもしれません。

     

    正しい努力は戦略を持つことである

    日本人は中学から高校までで六年間も英語の勉強をするのに、英語を話すことができないと批判されます。ですが、そもそも日本の学校教育の英語は、英会話ができるところをゴールとしていません。英会話を身につけたければ、英会話を身につけるための勉強が必要になるのです。

    もしあなたが年収をあげたいと思うなら今の会社の社長の年収を知るべきです。間違ってもそれより上の収入を得ることはできません。そうなれば、転職や独立も視野に入ってきます。自分が目標とする収入によって、努力するべき方向性が変わってくるのです。

    遊ぶことにこそ価値がある

    日本人は、長時間労働を賞賛し、遊ぶことにどこか否定的なイメージをもっているところがあります。

    ですが、合理的に仕事だけに取り組むのは家畜やロボットと同じです。

    また、現在では目の前の役に立つことばかりにエネルギーを注力した場合、環境の変化に弱くなってしまう可能性もあります。フィルムがデジカメにとって変わられたように、一瞬で市場が変わってしまうかもしれません。

    柔軟な発想を養うには、一見無駄ともとれる遊びの時間を確保することで多様な視点を養う必要があるのです。

    努力家は他人に才能を潰す

    自分にも感じるところなのですが、まじめに誠実にやっていればいるほど、他人に対して嫉妬深くなっていることがあります。自分はこれだけ頑張っているのに、なんでアイツばっかりというアレです。

    もともとの能力が低く、のし上がって今の地位を築いたという意識の強い人は他人の才能を見抜いてつぶしにかかる傾向があるそうです。

    日本人の横並び、村意識の強さは、努力家の裏返しでもあるのです。ですが、結果としてそれでは息苦しくなるばかりです。人と比べるための努力はやめるべきなのです。

    真の努力とは「努力をしない努力」

    結局のところ、あまり気が進まないことでもついつい、努力してしまうのは、多くの人にとって心の隙間を埋めるためだと私は考えています。努力していないと不安なのです。

    無駄な努力をしないための最初の一歩は弱い自分、できない自分を受け入れることだと考えています。これは自分には向かないとさっさと諦めて、違う確度から自分の方向性を見つけ出すのが一番なのです。

    今日のアクション

    実のところ、ここのところ私もイライラすることが多かったのです。だいたいこいうときは、自分のやっていることに疑問をもっていたり、人と比べてしまい卑屈になっていることが多いです。

    なんのために努力をするのか、わからなくなったときにお勧めの本です。

  • ブロガーの文章センスはどこから来るのか?~【読書レビュー】センスは知識からはじまる

    ブロガーの文章センスはどこから来るのか?~【読書レビュー】センスは知識からはじまる

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    自分の文章にはセンスがない。

    ブログを書いていると時々感じる感覚。もっと人を引きつけるような文章のセンスを身につけることができたらと考えます。センスとはそもそも何なのか、どうすれば身につくのか。悶々としている状態です。

     

    センスは知識からはじまる

     

    著者はくまモンをはじめ数多くのヒット商品を手がける水野学氏です。独創的な商品をつくる源泉からセンスあるブログ記事を書くヒントを探ってみます。

     

    センスが良いとは普通がわかること

     

    普通に日本語の文章が書ければ、ブログはかける。私はそういう風に考えていました。ところが実際にはこの普通という言葉がやっかいです。私が普通だと考えていることは、世の中の平均より下かもしれないし、上かもしれないのです。

    実際、ブログを書き始めた当初の普通と2年経過した今の普通の文章はかなり違います。この間に、いろいろな本やブログを読むことで、人の興味を引きつける文章の書き方、ブログならでは表現のポイント、Webならでは制約などを知識として吸収してきました。

    知ってしまっている今なら何でもないことですが、これらのことは、以前の私には普通のことではないのです。二年間かけて自分の普通のレベルが変わってきているのです。

     

    「誰でも見たことがあるもの」という知識を蓄える

     

    ネットの世界では「釣り」という言葉が良く使われます。釣りとは、人の関心を煽るようなブログの記事のタイトルを検索結果に表示させて、クリックを誘うことです。タイトルと内容が一致していれば問題ないのですが、そうでない場合に「釣り」と言われます。

    このいわゆる釣りタイトルは、見慣れている人からすればいかにもという感じで、すぐに分かるのですが、普段インターネットから距離を置いている人にはなかなかわかりません。わかる人とわからない人の唯一の差は、インターネット上の記事を読み慣れているかどうかだけです。

    結局のところ、よくあるパターンのブログ記事の書き方を知識として持っているかが重要なのです。

     

    「感覚的のこれがいいと思うんです」は禁句

     

    なんとなく、このブログが好きというのはいいことですが、それだけではもったいないです。そのブログ、どういうところがどう好きかを具体的にいえると、あこがれている人の良いところを自分のブログに取り入れることができます。

    ブログは特に多くの場合、文字情報なのでほとんどの場合、好きな理由を言語で説明できるはずです。

     

    今日のアクション

     

    味音痴な人に美味しいものは作れないのと同じことで、目が肥えていないと良い文章もかけないです。良質なインプットを増やすことで、あるときに臨界点を超えて、独創的な作品が生まれるものだと考えています。

     

  • 悩める新入社員に送る。会社でチャンスを掴む技術

    悩める新入社員に送る。会社でチャンスを掴む技術

     

    この春から新社会人でまだ環境の変化についていけていないという方は沢山いるでしょう。

    私が新社会人のころ、入社する少し前に会社が合併し、配属された現場は混乱を極めていました。

    そのような現場に突然配属され何をしていいかもわからず、当時の私は途方にくれていました。振り返えれば行動の指針となるというものがあればもう少し上手く職場に溶け込むことができたのではと考えています。

     

    伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い

     

     

    この春の新社会人におすすめしたい本です。

     

    新人時代の強みと弱みを認識する

     

    新人というのはもの凄く特殊なポジションで、独自の強みがあります。具体的には、

    ・失敗が許容されやすい

    ・教えて貰いやすい

    ・実績で判断されない

    などです。

    実は私はこれらのことを全く逆に弱みだと捕らえていました。一緒にに配属された同期と比べて大学院を出ていた分、年齢が上だったためとにかく実績を出さなければならないという焦りから自分を過剰にアピールしようとしていました。結果空回りし、私のことを心よくないと考える先輩も現れました。

     

    新人で現場に配属されたら、新人の強みを最大限利用するべきです。

     

    最初のうちは知っていることでも知らないふりをして、かわいがられる方ぐらいが丁度いいと感じています。余程の突き抜けた才能がないかぎり、中途半端なオーバースペックは新人のポジションではパッシングの材料になりかねません。

    もし自分のできそうだと思ったら、周囲との関係性を読みながら小出しにしていくことをおすすめします。

     

    1回の200%より101%の継続

     

    新社会人のころ、とにかくコツコツやるということが苦手でした。このため、頑張るときはフルスロットルの時はがむしゃらに頑張り、気分がのらないときは一気にパフォーマンスが低下するということを繰り返していました。

     

    ですが、品質が不安定なモノから人の信頼は生まれません。

     

    一回まぐれ当たりでうまくいったとしても、それで自分の能力以上に期待値を上げてしまい身動きがとれなくなる恐れがあります。理想は相手の期待の少し上を継続的にいき続けることなのです。

    小さな好感を詰みかねて、なんとなく彼(彼女)はいいよねという雰囲気を醸し出していくのが実は一番楽で効果的です。

     

    言葉の中の「意味の含有率」を高めよ

     

    組織の合併などがマスメディアで取り上げられる時というのは、時価総額とか事業戦略の話ばかりフォーカスされがちですが、実際はそれぞれの組織の文化を背負った人たちの思いが交錯するとても泥臭いものです

    組織が異なれば、価値観も違います。恐ろしいことに同じことを伝えたつもりでも、バックボーンとなる組織の文化が違うだけでポジティブに受け取られる場合とネガティブに受け取られる場合が180度異なる場合があります。

    私は大変これで苦労しました。合併前の所属していた組織によって、同じことを訴えているのに反応が真っ二つに分かれてしまったのです。今でこそ、組織が合併するとはどういうことか多少は理解できているのでなぜこうも反応がちがったのか察することができるですが、当時は混乱するばかりでした。

    これに対処するには、空気を読む力、そして言葉の真意を伝える力をつけるしかありません。当時を思い返せば、相手の立場を考えず軽はずみな発言も多かったと記憶しています。会話の内容と質を見直し、適切なタイミングで的確に発言するということを意識する必要があるのです。

     

    今日のアクション

     

    本書では新社会に向けて読書をすることを強くすすめています。今思えばですが、私もそのとおりだと思います。

    会社で学べることはどんなに広くみても、所属する業界の常識でしかありません。幅広い視点を身に着け、行動の指針を自分の中に持ちたいなら読書が一番ローコストです。というか、自分が新人の時代にこの本に出会っていたかったです。

     

  • 組織で情報が伝達されない3つの理由

    組織で情報が伝達されない3つの理由

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    システム開発の現場では、情報の伝達ミスに起因するトラブルがあとを立ちません。このため、IT業界では円滑なコミュニケーション推進を図るために様々な標準化、方法論がいわれています。

     

    CMMIって何だろう – CMMIって何だろう:ITpro
    横文字とアルファベットだらけです

     

    ですが正直横文字が多くて本質がわかりづらいです。

     

    私はIT業界で標準とされているリーダーシップ論、マネジメント論の大半は難しいことを難しく書いているだけであまり参考にならないと感じています。

     

    仕事をまかせるシンプルな方法―9割がパート・アルバイトでも繁盛店になれる!

     

     

    チームマネジメントは店舗経営から学ぶのが一番です。

     

    委譲と委任がごちゃまぜ

     

    「あとはよろしく~」

    「そこはまかせる」

     

    どこの現場でもよく聴く言葉なのですが、実際のところ自分が考えるのが面倒くさいのでただの丸投げになっているケースが多々あります。チームメンバーに仕事を任せるなら、任せるのは裁量だけであって、責任まで押しつけてしまえばリーダーの人望は一気になくなります。

     

    情報には解釈が入る

     

    仕事を人に適切に任せる第一歩は情報を正しく伝えることです。ですが、かなりの割合で正しく伝わりません。人づてに伝える情報には解釈が入ります。

    私の仕事はシステム開発なのですが、情報を正しく伝えるというのはもの凄く労力のかかることです。システムは目に見えないものを作る要素が強く、伝える努力をどうやっても、担当者間の解釈差が大きくでてきてしまのです。

    さらに加えて言えば、情報には感情も入ってきます。人間は嫌いな人からの情報や都合の悪い情報はシャットアウトしがちです。

    私にも経験があるのですが、正しいことを主張しているのに意見が伝わないというジレンマでぐるぐる回っている場合、そもそも伝えている自分が嫌われている、あるいは信用されていないのです。

     

    ミーティングは双方向で行われていない

     

    「今回のプロジェクトがうまくいかなかったのはコミュニケーション不足が原因だ。私の考えを適切に伝えきれなかった」

    ということをいうリーダーがいたら私は信用しません。そのリーダーには意志決定のプロセスに現場の意見を正しく吸い上げるという部分が欠如しているからです。

    リーダーにとって自分の考えを伝える前に、メンバーが意見を出しやすい場をいかに作るかはもの凄く重要です。事件は会議室で起こっていません。現場で起こっています。現場の意見を如何に的確に吸い上げられるかで対応の早さは大きく変わってくるのです。

    自分の考えを伝えることばかり考えている人はコミュニケーション能力をまず磨く必要があります。

     

    今日のアクション

     

    IT業界には、リーダーシップをノウハウ的に解説した本というのはたくさんあるのですが私にはこちらの本のほうがしっくりきました。チームマネジメントの基本に立ち返えることのできる一冊です。

     

  • ツンデレは究極のインパクト表現だ

    ツンデレは究極のインパクト表現だ

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    言葉の使い方を変えるだけで印象は大きく変わるというのは、誰しも経験のあるところです。

    私は大学時代に研究室のプレゼンが苦手でした。内容をうまく伝えられず怒られて、15分のプレゼンで2時間駄目だしをされたこともあります。就職をするときも面接で自分の考えをうまく伝えるのが苦手で苦労しました。

    当時は内容をどうまとめるかばかりに注力していて、どう伝えるかということに意識があまり言っていなかったように思えます。

     

     

    伝え方が9割

     

     

     

    コピーライターとして数々のヒット作を生み出してきた著者のノウハウが凝縮された一冊です。

     

     

    ギャップがあるとモテる

     

    大学時代に友人から

     

    「ギャップがある人がモテるよ」

     

    と散々聞かされました。

    私は考えていることが顔に出やすいタイプなのでよく友人にこういうことを言われていたのです。

     

    その意味で「ツンデレ」は究極のインパクト表現です。

     

    「あなたが好き」よりも「嫌いになりたいのにあなたが好き」のほうが相手に与えるインパクトはそうとう強いです。

     

    納得させたければ、言葉をチームワーク化する

     

    仕事場でよく

     

    「そこは任せる」

    「後はよろしく~」

     

    という言葉を聴きます。状況にもよりますが

     

    「自分で考えるのは面倒くさいからやっておいて」

     

    という真意が読み取れます。そう相手に権限を委譲することと責任の回避がごちゃ混ぜになっていることが多いです。

    仕事の場合、相手との力関係が明確な場合が多いので、この台詞を突きつけられた側は否応なく対応せざる得ないです。ですが、大抵の場合モチベーションは強力の低下しているので、作業の生産性は大きく低下しています。

    また短期的にはそれで仕事をこなしていたとしても、常習化すれば「またか」ということで確実に信頼関係をそこないます。だいたい雰囲気のすさんだ現場では「とにかくやれ」という一方的な指示が飛び交っています。

    このような場合、

     

    「一緒に考えよう」

     

    と自分の考えている姿勢を見せるだけで相手のモチベーションはもの凄く上がります。

     

    体感覚に訴える

     

    本書で赤裸々法という方法が紹介されています。

     

    赤裸々法とは、言葉に体温を感じさせ詩人のようなニュアンスを感じさせる方法のことです。

    例えば、

     

    「くちびるがふるえている。あなたが好き。」

     

    は、くちびるがふるえているという表現によって体温を感じさせることでインパクトをましています。

    一般的に、人間の感覚を利用する割合は視覚87%・聴覚7%・触覚3%・味覚2%・嗅覚1%と言われています。つまり視覚の情報量が極端に多いのです。

    ところが、情報量が多いことと、影響力が強いことはかならずしも一致しません。人間に一番影響を与える感覚は触覚で、視覚の割合は低いと言われています。

    文章も触覚を中心とした体感覚に訴える表現にすることでインパクトを増すことができます。

    日本人はあまりこの手の表現が得意でないかもしれませんが、うまく取りれれば確実の印象を変えられそうです。

     

    今日のアクション

     

    細かいノウハウの詰まった本です。手元において、文章表現の参考書としてもおすすめです。

     

  • 手に職をつける仕事という幻想。資格をとっても仕事はないですよね

    手に職をつける仕事という幻想。資格をとっても仕事はないですよね

    photo credit: Justin Ornellas via photopin cc

     

    パーソナルブランディングということが今ほど重要な時代はないと感じています。どんな仕事やポジションについてもほぼいらない職種はない言えます。

    手に職のつく仕事を選ぶなどとよく聴きますが、それは自分から競争の激しい世界に飛び込むだけです。それが嫌ならなんらかの形でセルフブランディングを実践するしかありません。

     

     

    冒険に出よう (U25サバイバル・マニュアル) (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)

     

     

    パーソナルブランディングで成功し、「ノマド」という言葉を有名にする一翼を担った著者のセルフブランディング入門書です。

     

    自分のキーワードを持つ

     

    私がセルフブランディングに興味もつようになったきっかけは、世の中にITエンジニアと呼ばれる人が吐いて捨てるほどいるという事実を肌で実感したときです。

    一般にITエンジニアにはプログラマ→システムエンジニア→プロジェクトリーダー→プロジェクトマネージャーというキャリアパスがあると言われています。ですが、実態は所属する組織の力関係に大きく依存する肩書きで、あまり意味をなしません。

    また雇用統計ではITエンジニアは日本において、製造業の次に就業人口の多い職種です。ですので、自分を表す言葉をきっちり持っていないと世の中の奔流に流されてしまいかねないと感じています。

     

    キーワードを持つということは、「自分はどんな人間か」「何を強みとしているのか」というタグを自分につけるようなものです。私を見ている皆さんの側からすれば、私の「人となり」を知るためのフックになります。

    (中略)

    ウェブデザイナーやライターのように「手に職」をつける? ……これもライバルが多く競争も激しいし、自分が今からはじめて勝てるかというと??

     

    私が就職活動をしていたころは、世の中に実力主義が謡われはじめ、これからは手に職を持つ人間の時代だと言われていました。IT産業という仕事柄、就職をしてからも資格取得や、スキルアップの講習会などに参加する機会もありました。

    そもそもIT産業にはITスキルスタンダードという考え方があり、国がIT人材の標準化を推進しています。

     

    情報処理推進機構:IT人材育成:ITスキル標準センター:トップ
    国家資格です。

    昔はスキルを見える化するというのは良い取り組みだと感じていたのですが、今は正直あさはかな発想と仕組みだとしか感じません。

    労働集約型の産業でスキルの標準化などをやってしまえば、ラットレースの状態を加速させるだけです。同じスキルレベルを持つ人材であれば、誰でもいいと公的な機関が言っているのです。

    同様のことを失業率や国の雇用対策などがマスメディアで報道される時も感じています。

    職業訓練云々を公的機関が推進し、、、

    若い人ならともかく、ある程度以上の年齢の人にそういう対策をして、どの程度効果があるのだろうと感じてしまいます。もちろん、その結果としての統計値を私は知らないので一概に否定できないのですが、疑問を感じざる得ないです。

    弁護士のような資格を持たないと仕事ができない人の中にさえ、仕事がなくて困っている人がいるそうです。であれば一般の仕事での資格取得などいよいよ意味がないのではと感じてしまいます。

     

    損得感情に訴える

     

    いい話は人が運んでくる。これはもう100%間違いない事実です。組織にいても、独立していても間違いありません。別に仕事に限った話でなく、合コンのお誘いだってそうだと言えます。

     

    一度会った人とその後もつき合いを続けていくかどうか。そのポイントとなるのは、この人とつき合うと損か得かという「損得勘定」ではなく、実は、この人とつき合うとどんな感情が揺さぶられるかという「損得感情」にあると思っています。その人と会ったときに、楽しい、嬉しい、元気が出る、勇気が湧くといったポジティブな感情が生じれば、感情が動いた分だけ相手に魅力を感じ、「また会いたい」と思います。

     

    私は地の性格がネガティブな部分があるので、ついつい人の前で「どうせ自分なんて」と言ってしまいそうになります。たまに親しい人に弱音を吐く程度は良いと思うのですが、行きすぎてしまうと人を不快な気分にさせてしまいます。

    ネガティブな発言を繰り返す人の周りにはネガティブな人しか集まりません。相手にこの人といると元気になれると感じて貰える人間になることが重要だと今は考えています。

    インターネットの世界でも、ソーシャルメディアの台頭によってネガティブコメントを発している人は警戒されるようになっています。ネットもリアルも関係なく、自分がどう見られているかは常に意識する必要があります。

     

    プロフェッショナルな素人になる

     

    「ソーシャルメディア」「フリーランス」「セルフブランディング」「ノマド」の4つを自分を表すキーワードにしています(CHAPTER3–2参照)。 なぜ4つなのか。それは、ひとつの強みではその分野のスペシャリストにはかなわないけれど、4つを掛け合わせることで、自分の土俵をつくることができるからです。

     

    複数の得意分野を組み合わせたクロススキルの重要性は、もう随分前から言われています。

    結局、人間の能力は大きく変わりません。パーソナルブランディングといっても、大半の人は無から有を生み出すなどできないのだと考えています。

    自分の興味のある分野と得意な分野を組み合わせて、自分なりのブランドにしていくのが一番なのだと考えています。

    私がブログをやっている理由もそういう部分があります。仕事柄プログラミングが書けるという部分と自分でオリジナルなコンテンツを作ってみたいという欲求を同時に満たしてくれるものが、独自ドメインでブログの運営をすることにつながりました。今もブログのエントリを考えることと、WordPress,PHPのコーディングをすることを平行してやっています。

    別にこれといった実績もないのですが、それでも一年くらいやっているとWordPressについて教えて欲しいとか、ブログの記事ってどう書くのとか人に質問頂くことがあります。ブランディングはこの延長線上にあるものだと感じています。

     

    今日のアクション

     

    タイトルと比較すると内容はかなり堅いブランディングの本だという印象を受けます。前半は著者自身の自叙伝、後半はノウハウの要素の多い本です。ソーシャルメディアの活用方など参考になる点が多く、密度の濃い一冊です。

     

  • ライフワークをキャリアに変える方法

    ライフワークをキャリアに変える方法

    photo credit: Lifeworks China 2008 via photopin cc

     

    キャリアとはなんなのか。社会に出てもうすぐ10年になりますが、この間キャリアという言葉にかなり悩みました。安定したい、挑戦もしたいそんな悶々とした気持ちに苛まれたまま、30代半ばを迎えてしまいました。

     

    「キャリア未来地図」の描き方

     

     

    これからの10年のキャリアを考える上で参考になる一冊です。

     

    キャリア未来地図を描こう

     

    本書ではライスワークとライフワークの一方、あるいは双方を昇華させて、キャリアの未来地図を描くことを主張しています。

    私の世代のキャリア感を方向付けているキーワードに、成果主義とワークライフバランスという言葉があります。

    実力主義、成果主義は私が就職を意識した前後くらいから強く言われ始めた言葉で、日本で初めて大手の電機メーカーが導入したことで話題になりました。一方でワークライフバランスは、仕事と私生活のバランスをいかにとるかという言葉です。いつのころからか当たり前のように言われるようになってきました。

    この両方の共通しているのが、人生全体をどうデザインするかという視点の欠如です。

    私は20代のころは、同僚や先輩に恵まれたこともあり「キャリア=仕事=会社」というシンプルな方程式ができあがっていました。そのため、ちょうど30歳を迎えるころに組織の改変や周囲とのコミュニケーションの問題で行き詰まったときに発想の切り替えができずにかなり苦労しました。

    なにせ休日は飲みに行くか寝ているのがほとんどの生活だったので、仕事がうまくいかなくなると人生の8割から9割くらいが辛い状態になってしまいました。

    そう単純な仕事か余暇かという一本道キャリア論は、実はハイリスクな側面を持っているのです。

     

    キャリアとはノウハウとエネルギーの蓄積

     

    本書ではキャリアデザインのリソースを「労働」「仕事」「趣味」「特技」すべてのゾーンを自在に動き、複合的に形成されるノウハウとエネルギーであると定義しています。つまり、キャリアを形成するものは直接的にお金を手に入れる仕事(ライスワーク)だけではないと主張しています。

    今は時間とお金の許す限りオフの日はスポーツ、イベント、オフ会と様々なところに顔を出すようにしています。直接的にお金得ている活動ではないですが、このことによって得られる視野の広がりは代えがたいものがあります。

    特に私の場合、仲のよい友人も類似した職種の人間が多く、悩みを相談しても自分の予想を超える範囲の発想はなかなか出てきませんが、異業種や異なる世代の方に話しを聞くことは新しい視点やヒントを貰うことができます。

    今はこういう経験も含めてキャリアへつながっていると考えるようになってきました。

     

    創造と消費の一線を越える

     

    とは言いつつもただイベントに参加するのでは、何も生み出しません。イベントやオフ会などを経て、もう一度私が提供できる価値とは何かの問いかけが現在でも進行中です。

    私の場合は一つの形として、自分の得たものをインターネット上にアウトプットすることを重視しています。今のところサーバー料金まで考えるとブログの活動も消費活動に入るのですが、私のブログをたまたまでも読んだ方に何か役に立つ情報が載っていると感じて貰えれば(すなわち創造的活動)と考えています。

    まだまだ道半ばですが。。。

     

    今日のアクション

     

    章と章の間のコラムに、著者のお二人の実体験が書かれています。具体的な事例で参考になります。キャリアとは何かを考える上でおすすめです。

     

  • あと半年で35歳なのですが何か?

    あと半年で35歳なのですが何か?

    photo credit: trazomfreak via photopin cc

     

    この前30代に突入したばかりだと感じていたのですが、もうあと半年で35歳です。かなり実感がわかないながらも、時間を無駄にしてはいけないと感じています。

     

    人とお金をどんどん引きつける35歳からのルール

     

     

    35歳という自分の年齢がどういう段階なのか。客観視して考える参考書になる本です。

     

    ルール:仕事に年齢は関係ないは大嘘

     

    年相応ということは少し自覚したほうがいいかもと最近感じています。現代の人は自分の年齢×0.8歳の感覚で暮らしているそうです。

    例えば私の場合、34×0.8= 27.2 歳ということになります。

    「アラフォー」「女子会」という言葉で年齢の自覚を薄くしていると批判しています。確かに年齢に対する感覚は一昔前に比べて、若さを強調するような風潮はあるのかもしれません。

    一方で仕事や経済を巡る環境は少し前の世代の35歳に比べて、今の35歳前後の人は厳しいというケースが多い気がしています。

     

    私のような35歳前後の世代をロスジェネ世代というそうです。

     

    私より上の世代には、バブル時代を経験した方もいますが、正直なところそのころの話を聞いても未だに理解ができない話があります。いくら大手の会社とは言え、入社祝いに海外旅行があったとか、内定者を集めて豪華なパーティーを開いていたとかいう話を聞きますが、リアリティを全く感じません。

    私が学生の頃は、今に比べると日本経済の将来の見通しは楽観的なところが残っており、景気が悪いだなんだかんだ言いながらも就職していく先輩の背中を眺めていました。大手電機メーカーの富士通が大手企業で初めて実力主義の給与体系を採用し話題になったころです。社会に出てから状況がどんどん悪くなっていく、それを肌で感じているのが今の35歳前後の人ではないでしょうか。

    今の20代の人は「ゆとり世代」とも呼ばれていますが、私が直接会ったことのある人を見る限り厳しい状況を前提に立派な仕事をしている人も多く見受けられます。状況が良くないことはわかりきっている訳ですから、それなりの感覚の持ち主ならきちんと力をつけてやっていこうと考える人も多くいて当然です。

    年齢的にも世代的にも分水嶺に立たざる得ない状況にある。それが今の35歳だと感じています。

     

    ルール:声を掛けるなら、あえて高嶺の花に挑戦

     

    私も含め同世代の友人の半分くらいは独身です。

     

    著者は、学生時代男女比9:1の環境で大学生活を送っていたそうです。このため、大学の女性は必然的にちやほやされていたようです。

    これは私の学生時代の環境とかなり似ています。

    私も大学は理系の単科大でしかも地方のさらに田舎だったこともあり、学内の女性はもれなく引く手あまたでした。

     

    少数派はそれだけで価値がある

     

    実感としてものすごく分かります。学内の中では、男性であること自体がレッドオーシャンだったのです。ちなみに私の大学では、美人な女性が一人入学してくると周りに取り巻きができていました。女性一人の周りを男性が十数人を取り囲んでいたのです。まさにレッドオーシャンの縮図ですね。

     

    著者は学生時代にキャンペーンガールの募集なら女性ばかり集まるはずと、男性であるにも関わらず、キャンペーンガールの募集に申し込み、なんと女性を面接するスタッフになったそうです。

     

    。。。

     

    そんな手があったのか。そんな感じですね。私は学生時代このレッドオーシャンの中でもがき続けていましたが。

    恋愛もビジネスのレッドオーシャンの中にいてはラットレースに巻き込まれるだけですね。一般的にもよく言われる話ですが、ものすごく美人なのに適齢期を迎えて結婚していない女性は、実は美人すして逆に敬遠されていることも多いようです。

     

    。。。明日から頑張ります。

     

    ルール:デジタルネイティブ世代を自覚し、自分自身を信用してもらう

     

    私が大学に入学したのは1997年。まだパソコンが一人に一台というほどの時代ではありませんでした。翌年にWinddows98が登場し、一気にパソコンがパーソナルユースになった最初の世代です。

    私が高校性くらいのころまでは、情報処理は特殊技能であり、ある種オタク的なイメージがつきまとっていました。ですが、今や小学生でもスマートフォンでインターネットへ常時接続できる時代です。

    上の世代の方の中にはパソコンは仕事の道具としか感じていない方も多いように感じています。いろいろな点でデジタル機器やインターネットに対する感覚に世代差があることは自覚しておく必要があると感じています。

    また、Teitter、Facebookといったソーシャルメディアの登場で個人の信用力はより重要度を増しています。インターネットは個人が主役のメディアであることはまちがいないと感じています。今後、自分自身をブランディングしていく活動はより重要度をましてくるでしょう。

     

    今日のアクション

     

    著者は35歳で一念発起して、起業をされています。本書は、仕事、お金、恋愛、人間関係など年齢相応の振る舞い方に対する指南書です。35歳という年齢もそうですが、世代的にも生きる指針が難しいなぁと最近感じているので、参考にしたい一冊です。

     

  • 選択理論で手に入れる人間関係でイライラしない心構え

    選択理論で手に入れる人間関係でイライラしない心構え

    photo credit: ThomasThomas via photopin cc

     

    人間関係でストレスを抱えたくない

     

    日常でおこる悩み事の原因の多くは人間関係です。これが軽減できたらと常々考えています。

    選択理論という心理学の分野があり、以前から興味がありました。ですが、選択理論の本に手にとってみたのですが分厚くて私には少しハードルが高く挫折しました。簡単に読める入門書はないかと探していたところこちらの本を見つけました。

     

    人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論

     

     

    選択理論って、興味あるけど難しそうという方におすすめの一冊です。

     

    コントロールできないものとできるものを自覚する

     

    選択理論の基本は、自分でコントロールできるものとできないものを明確に意識することにあります。ざっくりいうと、他人や過去、感情などです。

    他人が自分の思い通りに動いてくれないことをストレスに感じるようになると手の着けようがなくなります。特に職場では明確な力関係があるので、部下が言うことを聞かない、上司の気にいらないなどは強力なストレスになります(私がそうです)。

    仕事で一緒にプロジェクトをこなしていく上で摩擦は避けられないところですが、人はコントロールできないと自覚することで少しは気が楽になり、「坊主憎けりゃ畩まで憎い」のような状態は回避できるかもしれません。

     

    自分の中にあるコントロールできる部分を知る

     

    選択理論では人の行動を「行為」「思考」「感情」「生理反応」にわけています。

     

    私たちの行動には、直接コントロールできるものとできないものがあります。 自分の意思で直接コントロールできるものは、〈行為〉と〈思考〉という前輪です。前輪はハンドルを動かすことで向きを変えることができます。

     

    自分の中にあるコントロールできるものを自覚しておくことで、自分の制御が随分楽になります。実のところ、当たり前のことのようなのですが、一度言語化してみるというのは重要なことだと感じています。

     

    自分にとってのストレスとは何か

     

    一般的にストレスとは「心に負荷がかかっている状態」と捉えられているようですが、選択理論から見ると、ストレスとは「願っていること」と「現在手に入れていること」が釣り合っていない状況を示すことになります。

     

    自分の願っていることを知るというのはかなり難しいことです。自分のことを自分でよく観察する癖をつけなければなかなか自覚できません。

    仕事一つをとってもそうです。もし仕事が嫌だと感じているなら、それを要素分解してみる必要があります。仕事の内容がいやなのか。職場の人間関係が嫌なのか。それとも過剰に忙しいことが嫌なのか。それによって対応は変わってきます。

    目の前の人にイライラしているつもりが実はただの肩こりが原因だったということはよくある話です。常日頃から自分に問いかけをしておく必要があるのです。

     

    スルー力を身につける

     

    選択理論を身につけるということのひとつとして、〈スルー力〉を高めることも必要なんですよ」とお伝えしたところ、とても多くの方がこの〈スルー力〉を気に入ってくださったので驚きました。

     

    選択理論はコミュニケーションのための心理学というよりはセルフマネジメントのための心理学という印象です。なので、選択理論的に物事を考えたからといって、不仲な人と簡単に仲良くなることはできないですし、誹謗中傷をしてくる人はしてくるでしょう。

    結局のところそういう人とは心理的に距離をおけばいいのだと考えています。

    みんなの好かれようとしてもつかれるだけです。結局イライラしている相手に執着している何かがあるのです。

     

    今日のアクション

     

    本書を読みながら映画「ショーシャンクの空に」を思い出しました。

    この映画には人の心は縛れないというメッセージの含まれていました。選択理論にも結局のところ、人の心は縛れないという強いメッセージ性を感じました。もう少し深めてみたい分野です。