Tag: コミュニケーション

  • 組織で情報が伝達されない3つの理由

    組織で情報が伝達されない3つの理由

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    システム開発の現場では、情報の伝達ミスに起因するトラブルがあとを立ちません。このため、IT業界では円滑なコミュニケーション推進を図るために様々な標準化、方法論がいわれています。

     

    CMMIって何だろう – CMMIって何だろう:ITpro
    横文字とアルファベットだらけです

     

    ですが正直横文字が多くて本質がわかりづらいです。

     

    私はIT業界で標準とされているリーダーシップ論、マネジメント論の大半は難しいことを難しく書いているだけであまり参考にならないと感じています。

     

    仕事をまかせるシンプルな方法―9割がパート・アルバイトでも繁盛店になれる!

     

     

    チームマネジメントは店舗経営から学ぶのが一番です。

     

    委譲と委任がごちゃまぜ

     

    「あとはよろしく~」

    「そこはまかせる」

     

    どこの現場でもよく聴く言葉なのですが、実際のところ自分が考えるのが面倒くさいのでただの丸投げになっているケースが多々あります。チームメンバーに仕事を任せるなら、任せるのは裁量だけであって、責任まで押しつけてしまえばリーダーの人望は一気になくなります。

     

    情報には解釈が入る

     

    仕事を人に適切に任せる第一歩は情報を正しく伝えることです。ですが、かなりの割合で正しく伝わりません。人づてに伝える情報には解釈が入ります。

    私の仕事はシステム開発なのですが、情報を正しく伝えるというのはもの凄く労力のかかることです。システムは目に見えないものを作る要素が強く、伝える努力をどうやっても、担当者間の解釈差が大きくでてきてしまのです。

    さらに加えて言えば、情報には感情も入ってきます。人間は嫌いな人からの情報や都合の悪い情報はシャットアウトしがちです。

    私にも経験があるのですが、正しいことを主張しているのに意見が伝わないというジレンマでぐるぐる回っている場合、そもそも伝えている自分が嫌われている、あるいは信用されていないのです。

     

    ミーティングは双方向で行われていない

     

    「今回のプロジェクトがうまくいかなかったのはコミュニケーション不足が原因だ。私の考えを適切に伝えきれなかった」

    ということをいうリーダーがいたら私は信用しません。そのリーダーには意志決定のプロセスに現場の意見を正しく吸い上げるという部分が欠如しているからです。

    リーダーにとって自分の考えを伝える前に、メンバーが意見を出しやすい場をいかに作るかはもの凄く重要です。事件は会議室で起こっていません。現場で起こっています。現場の意見を如何に的確に吸い上げられるかで対応の早さは大きく変わってくるのです。

    自分の考えを伝えることばかり考えている人はコミュニケーション能力をまず磨く必要があります。

     

    今日のアクション

     

    IT業界には、リーダーシップをノウハウ的に解説した本というのはたくさんあるのですが私にはこちらの本のほうがしっくりきました。チームマネジメントの基本に立ち返えることのできる一冊です。

     

  • ツンデレは究極のインパクト表現だ

    ツンデレは究極のインパクト表現だ

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    言葉の使い方を変えるだけで印象は大きく変わるというのは、誰しも経験のあるところです。

    私は大学時代に研究室のプレゼンが苦手でした。内容をうまく伝えられず怒られて、15分のプレゼンで2時間駄目だしをされたこともあります。就職をするときも面接で自分の考えをうまく伝えるのが苦手で苦労しました。

    当時は内容をどうまとめるかばかりに注力していて、どう伝えるかということに意識があまり言っていなかったように思えます。

     

     

    伝え方が9割

     

     

     

    コピーライターとして数々のヒット作を生み出してきた著者のノウハウが凝縮された一冊です。

     

     

    ギャップがあるとモテる

     

    大学時代に友人から

     

    「ギャップがある人がモテるよ」

     

    と散々聞かされました。

    私は考えていることが顔に出やすいタイプなのでよく友人にこういうことを言われていたのです。

     

    その意味で「ツンデレ」は究極のインパクト表現です。

     

    「あなたが好き」よりも「嫌いになりたいのにあなたが好き」のほうが相手に与えるインパクトはそうとう強いです。

     

    納得させたければ、言葉をチームワーク化する

     

    仕事場でよく

     

    「そこは任せる」

    「後はよろしく~」

     

    という言葉を聴きます。状況にもよりますが

     

    「自分で考えるのは面倒くさいからやっておいて」

     

    という真意が読み取れます。そう相手に権限を委譲することと責任の回避がごちゃ混ぜになっていることが多いです。

    仕事の場合、相手との力関係が明確な場合が多いので、この台詞を突きつけられた側は否応なく対応せざる得ないです。ですが、大抵の場合モチベーションは強力の低下しているので、作業の生産性は大きく低下しています。

    また短期的にはそれで仕事をこなしていたとしても、常習化すれば「またか」ということで確実に信頼関係をそこないます。だいたい雰囲気のすさんだ現場では「とにかくやれ」という一方的な指示が飛び交っています。

    このような場合、

     

    「一緒に考えよう」

     

    と自分の考えている姿勢を見せるだけで相手のモチベーションはもの凄く上がります。

     

    体感覚に訴える

     

    本書で赤裸々法という方法が紹介されています。

     

    赤裸々法とは、言葉に体温を感じさせ詩人のようなニュアンスを感じさせる方法のことです。

    例えば、

     

    「くちびるがふるえている。あなたが好き。」

     

    は、くちびるがふるえているという表現によって体温を感じさせることでインパクトをましています。

    一般的に、人間の感覚を利用する割合は視覚87%・聴覚7%・触覚3%・味覚2%・嗅覚1%と言われています。つまり視覚の情報量が極端に多いのです。

    ところが、情報量が多いことと、影響力が強いことはかならずしも一致しません。人間に一番影響を与える感覚は触覚で、視覚の割合は低いと言われています。

    文章も触覚を中心とした体感覚に訴える表現にすることでインパクトを増すことができます。

    日本人はあまりこの手の表現が得意でないかもしれませんが、うまく取りれれば確実の印象を変えられそうです。

     

    今日のアクション

     

    細かいノウハウの詰まった本です。手元において、文章表現の参考書としてもおすすめです。

     

  • あなたが嫌でもリーダーシップは必要な理由

    あなたが嫌でもリーダーシップは必要な理由

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    リーダーシップを持ちなさいとよく言われる割にあまり、この人がすごいリーダーだなぁという人とあったことはそれほど多くありません。また日本の場合、リーダーのポジションについてもあまりメリットがないという気もしています。それでも、今の日本にはリーダーシップが必要と主張している本があります。

     

    採用基準

     

    外資系コンサルティングファーム出身でキャリアカウンセラーの著者が、リーダーシップについて考察した一冊です。

     

    そもそも曖昧なリーダーの概念

     

    リーダーシップとかイノベーションなど、横文字にするとなんとなくかっこよく感じて、実際の意味合いはよく分かっていません。

    私が経験する限り、リーダーという肩書きを持つ人の中には、かなりの割合で収支管理のみをする人であったり、指示だしておけばいいというスタンスの人が多いように感じています。そもそも実際の定義がよくわかりません。

    また会社の部門のように永続的に続くチームなのか、プロジェクトのような期限が明確な仕事なのかによってもそのスタイルはかなり変わってくるでしょう。

    本書では、リーダーがこなすべき4つのタスクとして、

    1.目標を掲げる 2.先頭を走る 3.決める 4.伝える

    の4つを挙げています。これだけだと一般論と区別がつきにくいですが、真逆の条件を考えることでこれはリーダーとして絶対にやっていけないというスタイルが見えてきます。すなわち、

    1.目標設定を曖昧にする 2.進捗を人任せにする 3.判断しない 4.大事なことを伝えない

    です。

    私はこれらを一言で言って、

     

    状況をブラックボックス化すること

    だと考えています。

    現状が良い状況なの化、悪い状況なのか、また良い方向へ向かっているのか、悪い方向へ向かっているのかという現状を共有する能力がリーダーとしてのスタートの条件になってくるのです。

    不信感が存在すれば、チームはまとまりを失ってしまうのですから。

     

    カリスマリーダーではなく、リーダーシップキャパシティ

     

    リーダーシップに関して明確にしておきたいのは、日本に不足しているのは「リーダーシップ・キャパシティ」だということです。これは、「日本全体でのリーダーシップの総量」を意味します。

     

    日本では、出る杭は徹底的に打たれます。正直リーダーシップなんか個人的には発揮したくないです。それでも世の中の状況が好転しない以上、個人個人がリーダーシップを発揮して行かざる得ないです。

    ビルゲイツやジョブスを目指す必要はないですが、町内会長クラスのリーダーくらいは目指して見ようと考えています。

     

    リーダーシップは学べるスキル

     

    日本人には、自分はリーダータイプではないと思い込んでいる人もいます。押しが弱いとか、目立つタイプではない、あまり強くモノを言うのが好きではない、子供の頃から委員長にもキャプテンにも選ばれたことがない、などと考え、自分はフォロアータイプだと自ら言う人がいるのです。これは、リーダーシップを極端に狭く定義し、「リーダーとは特殊な人である」とする誤った思い込みからきています。

     

    私は自分のことをリーダータイプだと思っていません。押しも弱いですし、強くモノを言うのも好きではありません。

    実際の経験として、自分が前でたばかりに痛い目にあった経験もあります。

    ですが、最低限のリーダーシップは持っていないとこれからの世の中、どんどん生きづらくなるぞという危機感は持っています。

    ある程度、学んでおいて間違いなく損のないスキルです。自分のリーダーはまちがいなく、自分以外いません。

     

    私は、「リーダーシップを発揮することは、自動車のハンドルを握ることと同じである。リーダーシップを身につければ、自身が人生のコントロールを握ることができる」という表現をよく使います。

     

    今日のアクション

     

    読み始めは外資系企業の組織論のような書き出しで始まりますが、後半はリーダーシップの考え方について、仕事だけでなく日常での活用場面にまで踏み込んで書かれています。採用基準というタイトルですが、活用範囲の広い内容となっています。

     

  • 話の出だしと終わりの言い方を変えるだけで印象は随分変わりますよ

    話の出だしと終わりの言い方を変えるだけで印象は随分変わりますよ

    photo credit: Shandi-lee via photopin cc

     

    会話の中で内容に関係なく「でも」とか「それは違う」とかをほとんど反射的にいう人がいます。もちろん実際に自分の考えと違うから言っている場合もあるのでしょうが、正直言われている方は繰り返しているうちに気力を失って、会話をやめてしまいたくなります。

     

    相手が話を振ってきたらとりあえず受け止める

     

    会話をするさいは、内容と同時に間が重要になってきます。特にプライベートな会話の場合は内容が重要でないこともよくあります。

     

    日常会話において重要なのは間と共感です。

     

    内容は二の次で話を受け止めていますよという姿勢を見せないと、相手が不愉快な気分になってしまいます。いったん相づちを打って間をおく。ここまでやって、その後に内容に踏み込んだ話をすれば、相手は安心して言いたいことを話してくれます。

    技術系関連の仕事をしている方は、白黒をはっきりさせないといけない仕事柄のため、このプロセスをスキップして損をしている人が多い気がしています。

     

    出だしで失敗したら終わりをよくする

     

    といいつつ私自身も、おもわず「あっ、今のはまずかった」と感じることがよくあります。その場合気をつけているのが、話を肯定系で終わらせる方向にもっていくことです。

    一回、口から出て行ったものは取り消せませんので、話ていく中でやんわりと軌道修正して、最低でも明確な否定系で話しを終わるのだけは避けるようにしています。

    もちろん内容的に、賛同できなかったり、興味が持てない内容であっても、意志を示した上で最後はきちんと「そういう考え方をする気持ちも理解できる」的なニュアンスを入れることによってフォローしておきます。

    最後で歩み寄ってくれた印象があれば、相手もモチベーションもそこまで下がらないでしょう。

     

    どうしても我慢できない話題なら質問で軌道修正

     

    それでも、内容的に受け付けない話題というのは誰にでもあるはずです。その場合、質問を投げかけることで話題をすり替えるという方法もあります。

     

    人間の脳は質問を受けると、その答えを求めて一気にそちらに意識が集中する特性があります。

     

    ですので、話題の軌道修正をしたいと感じた場合は、意識的に質問を投げかけるのが有効です。

    ただし、短時間で質問を多様すると尋問のような印象を与えてしまいかねないので、あくまでここぞというときに使うことをおすすめします。

     

    今日のアクション

     

    「いや」とか「でも」とかが口癖になっている場合要注意です。周りは何も言わなくて、話を振ってくれなくなる恐れがあります。相手の話の内容に答えを出すという姿勢で会話をするとこの状況になりがちです。あくまでも相手の話にそりそうという感覚が大切にする必要があります。

  • 受け入れられるアドバイスの仕方

    受け入れられるアドバイスの仕方

    photo credit: Thompson Rivers via photopin cc

     

    正論を言っているのに敬遠される。私が少し前まで仕事で考えていた悩みの大半はこんな感じでした。システム開発という仕事は目に見えないものを作る仕事です。クライアントやあるいはチームのリーダーと意見をすり合わせる際、自分の意見が通らず悔しい思いをしたことは何度もあります。コンサルティングスキルに類するものは当然必要になります。

     

    たった1年で“紹介が紹介を生む”コンサルタントになる法 (DO BOOKS)

     

    人にアドバイスをするということはどういうことなのか。その本質を考えさせられる一冊です。

     

    複雑な問題の場合、クライアントはそれをうまく説明できない

     

    本書では、自分あるいは自社のことがわかっていない状況を金魚鉢症候群と読んでいます。金魚鉢が丸いことは外側から見ればあきらかなのに、内側の金魚からはまるでわからないということの例えです。

    業務システムを構築する際によくあることなのですが、発注元のクライアントさんが自社の業務について分かっていないことがよくあります。日常ルーチンでやっている業務を実際にワークフローに落とした場合にかなり複雑になってしまうのですがそれに気づいていないのです。

     

    本書はコンサルタントは行間を読む力が重要だと強調されています。

     

    システム開発においても全く同じです。大体の場合、業務をワークフローに落とすには、通常ケースに加え、決済者がいない場合のイレギュラーパターン、実は管理担当の人は実態を把握してなくて、現場で属人的に回っている業務などが確実に存在します。

    この部分をできる限り的確に押さえておかなければ、のちのちのトラブルを誘発しかねないのです。

     

    本質的な問題はしがらみ

     

    私は数年前までなぜコンサルタントという仕事が成立するのか理解できていませんでした。現場の人間は大半は気づいていることをわざわざ外部の人からアドバイスを受けているというケースを何度か見かけたからです。

     

    別にお金を払ってわかりきっていることを聴くことはないのに

     

    と何度も考えたことがあります。もちろんコンサルタントにはいくつもの会社とやりとりをする中で得た独自のノウハウというものがあると考えていますが、そのレベルの問題まで到達していないことも多くあります。ですが世の中、立場上言えないこと、気づかないことということが沢山あります。私はこのころ組織における立場というものに鈍感だったのです。

    本書では、立場が生み出す心理的葛藤ということを強調されています。コンサルティングとは、この心理的葛藤も和らげながら、問題の解決へ導いていく作業だと定義しています。

    なんというか20代の自分に聴かせたい内容です。

     

    アドバイスは知的エンターテイメント

     

    私が20代のころ、人と議論をして衝突することは正義であると心のどこかで考えていた節がありました。正しいことを言っているのだから受け入れられるはずという自負があったのです。そんな訳はありませんね。人間は最終的に人を好きか嫌いでしかジャッジできません。

    著者はコンサルタントを単なるサービス業ではなく、知的エンターテインメント業だと定義しています。確かに聴いていてワクワクするアドバイスなら受け入れやすいですよね。人間は知らないことを知ることに喜びを得ることができる生き物です。耳の痛いアドバイスも、それを上回る知的発見を相手に感じさせることができたら成立する可能性は高まりますよね。

    伝える内容と同時に、伝え方も重要なのです。

     

    今日のアクション

     

    当ブログのタイトルはモンハコ~問題の8割はコミュニケーションです。伝え方を変えるだけで結果が大きく変わることってたくさんあるという思いからこのタイトルも付けています。

    人のアドバイスするのはどんな場面においても本当に難しいです。私は今でも押しつけになっていないか緊張することがあります。アドバイスとはどうあるべきか考えさせられる本です。

     

     

  • あなたのロジカルシンキングが役に立たない理由

    あなたのロジカルシンキングが役に立たない理由

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    photo credit: ~*Leah*~ via photopin cc

     

    最近あまりきかなくなりましたが、一時「地頭力」という言葉がはやりました。簡単にいうと頭の回転が速い人のことです。私の個人的な意見ですが、

     

    日本でロジカルシンキングが役に立つ場所はものすごく少ない

     

    いや、むしろ中途半端に理が立つと損をしかねないと感じるのです。

     

    人と話すことにはモードがある

     

    コミュニケーションにおいてプレゼンの練習をする場は最近は多くあります。私はプレゼンも大事ですが、実は人話すことも練習する必要があると考えています。人は人と話すときにモードがあるからです。

    具体的には、

    報告:相手に事実を伝える

    説明:相手に理屈を理解させる

    説得:相手を納得させる

    忠告:相手誤りを修正する

    会話:相手と感情を共有する

    の5つに分けられます。報告、説明、説得、忠告まではいわゆるロジカルシンキングの領域で対話と呼べるでしょう(もちろん会話も対話の一部といえますが、便宜的に)。

    冷静に考えると当たり前なのですが、多くの人はこのモードを意識せずに人と話しています。今人と話しているこの瞬間に自分はどういうモードでいたいのかを自覚することによって、人との話し方のスタイルが大きく変わってきます。

     

    みんなだいたい自分の話を聴いてほしい

     

    日本人のコミュニケーションでやっかいなのは、この対話と会話の区別がそうとう曖昧な点です。誰もがモード意識して話していないので、理屈を説明しているつもりで感情の共有を求めているだけというケースが相当にあるのです。

    理屈を説明している場で、相手が無意識の感情の共有を求めている場合が一番やっかいです。この場合に中途半端に理が立つ人がロジカルシンキング的に理屈を説明して、意に添わなかった場合逆鱗の触れてしまう恐れがあります。

    この場合、相手がもとめているのはYes(肯定)でもNo(否定)でもなく、Oh!Great!(感嘆、共感)という相槌のようなものです。恋人同士のコミュニケーションならそれでいいですが、日本の場合往々にしてビジネスの現場でこれがあることがあります。

    ようするにみんな、俺の話を聞け!5分だけでもいい、いや1時間くらいは付き合ってほしいのです。

     

    対話、会話も練習するものである

     

    よくプレゼンの練習をする勉強会がありますが、私自身は同じくらい対面での話を練習する勉強会があっていいのだと考えています。それくらい対面でする話は難しいです。話をするときの自分のモードを意識するだけでも相手と話すことは随分らくになります。

    これに加え、相手の話のペースでイライラしているとか、リラックスしているとか意識するだけでも随分違います。人間は発している言葉と感情が一致してないことが多くあるのです。

    私自身、若いころは、ことビジネスの現場では正しいことを誠意をもって説明しさえすればよいと考えていました。ですが、これによって痛い目をみています。結局のところ私は常に対話モードで臨んでいたのですが、相手は対話モードも会話モードもぐちゃぐちゃだったのです。ここをきっちり自覚しないとなかなかミスコミュニケーションの問題から抜けられないのです。

     

    今日のアクション

     

    国会中継をみても、対話と会話がごちゃごちゃで議論になってないことがよくあります。日本人は、単一民族なので言わずとも通うじるという文化がいまだにあります。だから単純なロジカルシンキングは通用しません。人とコミュケーションの中で意思決定を早くするのであればまず、対話と会話と分けて考えることから第一なのです。

  • 経験知のシェアがうまくいかない3つの理由

    経験知のシェアがうまくいかない3つの理由

    medium_4053097146

    photo credit: » Zitona « via photopin cc

     

    情報の共有、特に自分や人の経験に基づく知見、すなわち経験知の共有は難しいと感じています。

    私も自分が昔した失敗を人がしていることが目に着くとイライラします。それはダメだと教えたくなります。ですが伝えてもうまく伝わらないまま面倒になることも多々あります。

    人にしろチームにしろ、経験知のシェアはどうしてうまくいかないのでしょうか。

     

    前提条件のズレを把握していない

     

    人にもチームにもそれぞれに歴史があり、バックグラウンドが全く違います。ですのでシェアしたい経験知の前提となる経験が違えば情報の共有はできなくなります。

    たとえばインターネットが登場する前の時代の人に、検索エンジンの話をしたとしても理解されないでしょう。インターネットが存在するという前提条件がないからです。この部分のすりあわせで失敗すると話は最後までかみ合わないまま、情報の共有はうまくいないでしょう。

    前提条件のズレは、内容のロスだけでなく共有したい経験知の重要度の位置づけのズレも生み出します。経験知はそもそも直観的にわかりづらいものも多いので、前提条件が違えば、そもそも必要なものかどうかの判断も食い違ってしまうのです。

    インターネットのない時代にいって、検索がビジネスになりますと叫んでもだれも相手にしてくれないでしょう。ですが、1990年代中盤くらいなら反応も変わってくるでしょう。

     

    共有するということはコストがかかる

     

    情報のシェアがうまくいかない理由は、面倒くさいすなわち、コストがかかるからの場合があります。基本的には経験知をシェアするには、内容をまとめるコスト、資料を整理するコスト、話をするためのコストなど様々のコストがかかります。この工数は相手の前提条件によっても変動します。

    重要なことはこれらのコストは、経験知を再現するコストとは別に発生するということです。すなわち、

     

    (経験知の共有) =  (事象を再現するため工数)   +   (事象を伝える工数)

     

    になります。   

    ですので、経験知のシェアは基本的に面倒なのです。経験知を伝える側、受け取る側のいずれかでもこのコストかける価値がないと判断しなければ成立しないのです。

     

    不確定要素の割合はどのくらいあるか

     

    経験知をシェアする上で重要なことは、どこまで再現可能な具体的なアクション落とし込めるかと同時に、その経験の中にコントロールできない不確定要素がどのくらい含まれているかを明確にすることです。特定の人がそばにいたからうまくいったというような属人的ファクターは再現できない場合が多いです。

    ものごとは100%自分の力だけで成し遂げるということもないので、どのような出来事にも不確定要素が含まれているはずなのです。この部分を曖昧にすると、経験知のシェアは意味をなさないと考えています。

    逆の事象の中から確実に再現できるファクターを取り出してシェアできれば、経験知の共有はうまくいったと言えるのではないでしょうか。

     

    今日のアクション

     

    どんな仕事にしろ情報の共有なし進められるものはありません。情報の共有、とくに経験知の共有がうまくいかない場合、その理由を明確にする必要があります。

  • オープンな組織と何か?

    オープンな組織と何か?

    medium_1195032201photo credit: World Bank Photo Collection via photopin cc

     

    よく会社案内なんかにオープンで風通しがいい組織ですって書かれています。でもそもそも論なんですが、それってなんなんでしょうか。組織では当然のことながらトップが意思決定権を持っています。当たり前です。

     

    風通しが良いということに対する勘違い

     

    私は少し前まで、オープンは組織というのは議論が活発な組織のことがと考えていました。立場を越えて忌憚なく意見が交換できる。それがいわゆるオープンな組織だと考えていたのです。

    ですがいろいろ考えているうちにもっと重要ないことがあることに気づきました。オープンな組織とは、

     

    意思決定のプロセスが分りやすいこと

     

    ではないでしょうか。議論はできるに越したことないですが、議論が活発であることの前に意思決定のプロセスが明確であることのほうがより重要だと考えるのです。

     

    安全な場はない

     

    ファシリテーションという言葉を聞くことが増えました。ファシリテーションとは、簡単に言ってしまいえば、集団での合意形成を円滑に進める方法論です。

    多くのファシリテーションの本には円滑の会議の進め方や議論の仕方が書いてあります。ほとんどの場合、これは会議を運営する側の立ち位置で書かれています。ですので、ほとんどの場合、議論の前提として、

     

    意見を言っても良い安全な場を作る

     

    という趣旨のことが書かれています。確かに運営目線としては正しいのですが、議論の参加者の立場からすると少し疑問があります。

     

    そもそも安全な場ってないのではないか?

     

    人間が二人以上いればどこかで、意見の食い違いが生まれます。なのでどこかで妥協しなければならないし、恋人同士だって会話の中に地雷があります。忌憚のない議論など、私はできないと考えているのです。意見は言えばいいものではないと考えているのです。ましてそこに力関係があるのならなおさらです。

     

    ストレスを感じるのは

     

    私は少し前まで仕事などでストレスが溜める理由は、自分の意見が通らない場合だと考えていました。しかし、今は少し違うことに気づきました。

    仕事も含め、チーム作業においてストレスが溜める理由は唐突な作業です。ここでいう唐突とはそれが決まった意思決定の理由があやふやまま作業指示が来る状態です。極端な話、ある作業指示に対して私がどんなにやりたくないと普段考えていることであっても、私の依頼される明確な根拠があれば私は割となっとくしてしまうのです。そこに議論は割となくてもいい気がします。

    ですが、なぜ今このタイミングで、私がそれをしなければならないか、その意思決定のプロセスが見えないものはその作業の難易度の如何に関わらずストレスです。

    この部分の感じ方は人によって違ってくるのでしょう。しかし、このように考えるとオープンな組織、風通しの良い組織って相当インパクト勝負の言葉に聞こえてきます。こういう曖昧な言葉使っていること自体がオープンでない気がするのです。

     

    今日のアクション

     

    言葉の曖昧さに騙されないように常に本質を考えていきたいです。イメージ先行の言葉が使われている時はその背景にあるものをじっくり考える必要があります。