photo credit: Lori Greig via photopin cc
片付けと時間管理、モノを持っていれば何かしらそれに関わる時間が必要になるので片付けとタスク管理は遠からぬ関係にあると去年くらいからぼんやり考えていました。
お世話になっている片付け士の小松易さんとそんな話をしていたところから小松さんが主催されている片付け研究会のワークショップで片付けと時間の関係を扱うことになり、今回企画段階からアイデア出しに参加させていただきました。
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頭の中にある気になることを全部出す
片付けとタイムマネジメントを扱うにあたって、何をワークショップのゴールにするのかが問題になりました。普段小松さんが専門とされているモノの片付けとは似て非なる部分があるからです。
企画の段階でまとまった意見は
時間ごとに何を選択するか、すなわちタイムチョイスが重要
だということでした。
最初の問題は人間はやりたいこと、やらなければいけないこと、気になることが多すぎて結局何も手につかない場面が多くあるということです。またやらないといけないと分かっていても、それにどのくらいの時間がかかるか正確にわかっていないため、作業がすすまないということも多くあります。
この状況をまず把握するため、今回のワークショップでは今頭の中にある気になること、やりたいこと、やらなければならないことを全て書き出すワークを行いました。小松さんの片付けのセミナーなどでは、片付けたいモノをとにかく書き出すということを今までもやっていたのですが、今回はそれをコトに置き換えてみたのです。
頭の中にあるコトを書き出した後で、それぞれのコトにかかる時間も書き出してみました。ものごとによっては、コトをさらに分解して考える、また品質との兼ね合いを考えるなどの意見もでてきました。
やらないことを決める
今回片付けとタイムマネジメントのワークショップということで、私のほうから小松さんに強く取り入れて欲しいとお願いしたワークが、やらないこと(やりたくないこと)リスト作りです。
小松さんの片付けのセミナーを受講すると片付けの第一歩は捨てること(整理)であるという話から始まります。この部分を間違えて、収納すること(整頓)から入ってしまい片付けがうまくいかなくなっているクライアントさんが多いとのこと。
私はタイムマネジメントを考える上でもこの考え方は適用できると考えました。やりたいことをいつやるかを考えるより、やらないこと(あるいは将来的にやりたくないこと)を明確にするほうが気持ちに整理がつくと考えたのです。
この考え方については。神田昌典氏の著書「非常識な成功法則」も参考にしています。
行動のトリガーを危機感から価値観へシフトする
人が何か行動を起こす場合、危機感を起点にしている場合と価値観を起点にしている場合があります。
なかなか手を付けられない部屋の片付けをする上で、もっとも強制力を発揮するのは家に人を呼ぶ予定を入れることだそうです。確かにこれなら人に見られるという危機感と期限が決まっているという締め切り効果からかなりの高い強制力を持って、部屋の片付けを行うことができます。
ですが、これは危機感を起点に行動しているため、継続できなかったり、不連続的になりがちだそうです。本質的には危機感から転化して片付いている状態が心地よいという価値観の域にシフトしなければなかなか、綺麗な状態をキープするのは難しいのです。
これは片付け以外の日常のあらゆる行動に当てはまることで、毎日が充実していると感じるためには危機感で行動すると価値観で行動するものの割合を変えていく必要があるのです。
いわゆる7つの習慣でいわれる第二領域(緊急でないが重要である)の行動にフォーカスするには人によって重要なものは当然ことなってくるので、自分の価値観を明確する必要があるのです。
今回のワークショップでは、自分のやりたいことやらないことリストから自分がどんな価値観を大事にしたいのか、また価値観で行動するにはどいう仕組みをつくればいいのかをワークで話しあいました。
参加されている方も主婦の方、経営者の方、公務員の方、会社員の方と多種多様で置かれている環境によっても価値観、優先度は変わってくるなぁと実感しました。
なお、価値観を明確にするにあたり今回、選択理論の上質世界の話が少し話題になりました。興味のある方はこちらの本がお勧めです。
今日のアクション
今回のワークショップはかなりチャレンジングな内容だったです。小松さんも普段、ご自身の専門とされている具体的なモノの片付けから一歩踏み込んで、抽象的なコトに片付けを扱うという挑戦をされることで、これまでの片付け研究会の内容とは少し違う内容になりました。
ですが、モノの片付けとコトの片付け、時間管理は切っても切れない関係にあるの、今後も形を変えて考えて行ければなぁと個人的に考えています。
また、私自身はワークショップの企画に参加するという貴重な場を頂き、小松さんに感謝致しています。
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