問題の8割はコミュニケーション

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ブログ飯はあの本を参考に執筆した。染谷昌利さんに書籍の制作秘話を聞いてきた

本を読むのが好きで年間に100冊オーバーでいろんなジャンルの本を読んでいます。読書系のイベントも結構すきで時間があるときには読書会などにも参加しています。

「ブログ飯」の著者である染谷昌利さんは、著書のイメージからネットビジネスの人というイメージが強い方ですが、実はかなりの読書家でもあります。ご自身のセミナーなどでは、よくお勧めの本を紹介されています。

そんな染谷さんが、独諸パーティなる読書イベントを開催されるということで参加して来ました。単なる読書会を超えて、文章を書く機会のある人なら必ず参考になる内容だったので要点をまとめてみることにします。

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ブログ飯は染谷さんのストーリーを重視した

染谷さんが執筆された本の中で一番話題性があった本が「ブログ飯 個性を収入に変える生き方」です。私自身、この本をきっかけに染谷さんのお名前を知りました。

そんな「ブログ飯」を執筆するにあたり、染谷さんが気を遣われたのがストーリー性でした。ブログ飯が執筆された当時、いわゆるブロガー本には先行者が何人もいる状態。

特にアフィリエイトのテクニック的な内容や、ブログ運営のノウハウについてはコグレさんとするぷさんがいわゆるプロブロガー本をすでに出ている状況であり、そのジャンルのことを書いても単なる後発の類似本として埋もれてしまう恐れがありました。

このため、染谷さんがとった戦略は、自分の人物像をはっきりさせて共感を呼ぶということでした。ブログ飯では、第一章が染谷さんの自伝的な内容に割かれています。1サラリーマンがブログを通じて独立するまでのストーリーをアピールしたのです。

また、最後の部分で奥さんが書かれたコラムが大変話題になりましたが、こちらも本人以外の人間が書くことで共感と説得力を増す意図があったとのことでした。

参考にしたのは「神話の法則」

このよう緻密な文章の構成を考える上で参考にしたのが、神話の法則という本です。神話の法則は、すでに絶版になっている本で、Amazonでは5000円オーバーの高値がついています。

実はコピーライティングやシナリオライティングをされている方の間ではかなり有名な本で、その方面のお仕事をされている知人何人かに知っているか聞いたところ、みんな一度は読んでいる本でした。

内容は、共感を呼ぶストーリー作りの仕方やキャラ設定の仕方について、世界各国の神話を参考にしながら解説して流れになっており、ハリウッドなどで人気になっている映画のほとんどはこの本の構成にあてはまります。

染谷さんはこの神話の法則を参考にしながら、自分自身の独立からビジネスが軌道に乗るまでの経緯について表現方法を考えていったそうです。

難解な言葉に注意する

染谷さんと本のお話をしていると翻訳書などの難しい本の話題が多いと感じるのですが、読書をする際には本の硬軟を意識して本を選んでいるとのことでした。たしかに難しめの本を読んだ後に日本の著者が書いた新書などを読むとすごく楽に読むことができるので、この点には納得です。

染谷さんの書籍は、専門的な内容を初心者向けにわかりやすく解説した内容のものが多いのですが、文章を執筆する際にはできるだけ具体的に想定読書をイメージして、文体のレベルもそれに合わせるようにしているそうです。

難解に感じる本というのは専門用語が多く、一つの単語の密度が濃いことが原因でそのように感じてしまいます。染谷さんは執筆をされるとき、単語に関しては類語辞典を引いてできるだけシンプルで平易な言葉を選ぶようにしているということでした。

文章を書くことに中途半端になれていたり、自分が詳しい分野のことを書いているとどうしても知識をひけらかしたいという欲求が出来てくるのですが、この部分は私もぐっと押さえるように注意したいと考えました。

説得力にある文章にするには

さらに文章に説得力を持たせるコツについてもお話を伺いました。染谷さんの場合、主張をしたら必ずその根拠を書くようにしているそうです。主張のあとに具体的な根拠をすぐにいれることが説得力に繋がります。

特にその根拠についても必ず3つ列挙するようにされているとのことでした。これはマジカルナンバー3といって、プレゼンテーションなどのスキルとしてよく言われるものです。3は多すぎず少なすぎずに記憶に残りやすい数なのです。

実際、ブログ飯にはこの方法で解説がされている部分が何カ所もあります。

今日のアクション

軽い気持ちで参加した読書会だったのですが、想像以上に内容の濃いイベントでした。これを聞いてブログ飯を読み返すとまた違った読み方ができるようになります。

染谷さんの独諸パーティは、これからも月一回で開催される予定なので興味がありましたらこちらから申し込んでみてください。

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