世の中の常識とされていることが自分にとって苦手だと感じることがよくあります。私にとって嫌だなと感じるのは、ポジショントーク、いわゆる立場だから言っていると感じさせる人です。
日本人にはこのタイプの人が多くて、普段は性格の良い人でも立場を持った途端に、攻撃的な性格になる人、自分の立場を得た途端に、自分より立場の弱い相手に対して横暴で尊大な態度を取る人が少なくないと感じています。
昔はそういう人を自分の職務に忠実な人だと私は尊敬していました。ですが、いろいろなことを経験するうちに考えが変わってきました。多くの場合、そういう人というのは、自分の個の弱さから逃げるために、立場にすがっているだけだと感じるのです。
そういう人を見ていると、貴方の考えはどこにあると問い糾したくことがよくあります。立場だから自分の振る舞いを決める人は、立場を失ったときどうするのだろうと感じるのです。
私はかって、このポジショントークと本音で言っていることの区別がつかず、自分は本音を言っているのに、相手は立場だから言っているため話が噛み合わないという経験をしました。
立場だから指示に従うという選択をした末に、多くの従業員を路頭に迷わせたり、歴史に残るような重大な事故を起こしてしまった大企業の幹部を私たちは何度も見てきたはずです。
立場でものを言うことも大切ですが、今の時代は集団の論理に絡め取られない個の強さを持った人が求められている。私はそのように考えています。
今週の気になっている本
テレビ通販で一斉を風靡したジャパネットタカタの前社長、高田明氏の自叙伝的な書籍です。内容もさることながら、読んでいて感じるのはその前向きさです。まるで読んでいる側まで元気を貰える感覚になります。
この明るさがあったからこそ、佐世保の小さなカメラ屋さんだった会社が日本有数に通販企業になって言える気がします。
今日のアクション
もちろん世の中にはポジショントークが必要な場面というのもたくさんあるし、私自身もときにポジショントークをしていることがあります。ただ、それでそもそも自分の考え方がなんなのか分からなくなるのは避けるべきなのだろうと考えています。
電子書籍「本好きのためのAmazonKindle読書術」著者。Kindle本総合1位を2度獲得。その他WordPressプラグイン「Sandwiche Adsense」を開発。トライ&エラー可能な人生を目指して活動中。世の中の問題はだいたいコミュニケーションに関わるものなので、もっと気楽にやろうをモットーにブログ「モンハコ」を運営。
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