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残業したくなったら安ければそれでいいを辞めればいい。

photo credit: ezhikoff Coffe and leather via photopin (license)

ここのところ、残業時間の規制の話題が盛り上がっています。某大手広告代理店での過労死の事件をきっかけに世論が一気に盛り上がっています。

だだ、世の中の人はなぜ残業しなければならないのかと考えたときに、結局のところ元々無理なスケジュールを組まざる得ないクライアントの要求というものがあると言えます。

特に広告代理店はどんなに組織が大きくてもクライアントワークがビジネスの基本スタイルであることは変わりません。だからどんなに社内で過重労働を減らそうとしても、クライアントから無理な要求が来れば、それに答えるために無茶な働き方をせざる得なくなります。

日本人はことコストに厳しく値段は安ければ安いほどいいと考えがちです。1円でも安ければ安いほど良いという価値観。ですが、私はこれが間違いの始まりだと考えています。

もちろん、お金を無駄使いする必要はないけれど、モノやサービスに適正な対価を払うという意識があれば、回り回って自分も身体を壊すよまで働くようなことにならないのではと考えています。

世界的に見ても、イギリスのEU離脱やアメリカのトランプ政権の誕生なども、安ければそれでいいという価値観からの揺り戻しとも取れなくもありません。

グローバルな経済でひたすらに安いサービスを求めた結果、移民の労働力に頼ることになり、国内の人の仕事がなくなった。その揺り戻しとして、職を奪われた人達がイギリスの離脱やトランプ大統領を支持したという側面はあるはずです。

だからこそ、モノやサービスの妥当な対価を払うという意識が、世の中を良い方向へ変えていく気がするのです。

今週の気になっている本

日本のマスコミでは、割とキワモノ扱いされることが多いトランプ大統領ですが、経済政策としては割とベタにケインズ理論を踏襲した政策を目指しているように感じます。まぁ、それが日本の国益に繋がるかは別問題ですが。

今日のアクション

モノやサービスにお金を払う際には、やはり感謝をして支払うということが重要かなと感じています。お客様は神様であるという意識は、消費者、発注者の立場から積極的に捨てることで、より暮らしやすい世の中が来る気がしています。

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