過去の失敗をいつまで経っても引きずる。私の悪い癖です。
自分が思い描いた理想と現実のギャップに苦しんだ時期というのが過去に何度もあります。例えば、好きな人に降られたとか、上司とうまくいかないとか、その度についつい考えてしまうのがどこで間違えてしまったのだろうという自分への問いかけです。
もちろん、うまく行かなかったことを自省することは大事なのですが、私の場合はそれをいつまでも引きずってしまい、うまくいくはずのことまでうまく行かなくなってしまうことも多々あります。そして失敗してしまった自分をいつまでもずるずると引きずってしまうのです。
以前、仕事で上司とのコミュニケーションがうまく行かなかったときも、どこかにうまくコミュニケーションをうまく取る方法があるはず。その方法を見つけられない自分が悪いと必死になって、答えを探そうとしていました。
うまく行かないコミュニケーションに対して、改善を模索するのは決して悪いことではありません。ただ、どこかに正しい答えがあるという意識で取り組んでいたのが問題でした。
この考え方をしていた自分は、コミュニケーションがうまく行かないことを全て自分で抱え込んでしまい、潰れかかっていました。
コミュニケーションはそもそもが相手がいて成立するもの。いくら頑張っても相手の思考まではコントロールできないはずなのですが、自分に原因があると考えすぎた結果、自分が頑張れば相手をコントロールできるという錯覚に陥ってしまっていたのです。
(この意識感覚は、その後自分がコントロールできるものと、コントロールできないものを分ける「選択理論」の考え方を知って随分と改善しました。)
このよろしくない思考の最大の原因は、「世の中のどこかに唯一無二の正しい答えがある」という無自覚な価値観にあります。
いわゆる学校教育の弊害なのか、それとも元々が理科系の人間だからなのか、とにかく失敗するたびに「ほかに正しい答えがあったはず、それを見つかられなかった自分が悪い」と考えてしまうのです。
ですが、人生経験を通じて多くの人が分かっているとおり、そのとき違う選択をしたら自分の望む結果になっていたかなど分かるはずもありません。そもそもどうあがいてもクリアできないことだった世の中には沢山あるわけで。
どちらかと言えば、最初から道なき道を自分はあるいていて、道は自分の後にできるという意識を強く持つ方が気持ちも楽に生きていけるはずだと感じています。
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よくないと分かっていても、自分の思考の癖を改善することは結構大変ですし、そもそも自分の思考の癖そのものに気付かないことのほうが多いです。なんとなく生きづらいなと感じているけれど、原因がわからないという時はやはり最初は本を乱読するのがいいかもと考えています。
私の場合も、先に紹介した選択理論の本やコミュニケーション関連の本を多読することで少しずつ自分の思考の輪郭が見えてきたところがあるので。
今日のアクション
多分、これからの時代は今以上に先が見えなくなることが多くなりそうな気がしています。正しい答えがあるはずという生き方は本当に苦しくなるはずなので、早めに改めることを個人的に強くおすすめします。
電子書籍「本好きのためのAmazonKindle読書術」著者。Kindle本総合1位を2度獲得。その他WordPressプラグイン「Sandwiche Adsense」を開発。トライ&エラー可能な人生を目指して活動中。世の中の問題はだいたいコミュニケーションに関わるものなので、もっと気楽にやろうをモットーにブログ「モンハコ」を運営。
詳しいプロフィールはこちら。
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