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自分の人生を取り戻す武器としてのブログ

photo credit: Thomas Hawk Fight On via photopin (license)

年に1、2度、自分がなんでブログをやっているのか振り返るときがあります。最近のブログ界隈では、やりたいことをやる、ブログで稼ぐといったようなキーワードが流行っているような気がします。

それに対して、自分はどうかというと、同じようで少し違うという感覚があります。自分の20代のころを振り返るとどちらかというと会社人間で、休みの日でも頭のどこかで仕事のことを考えているような人でした。

仕事では、割と早い段階で大きめの案件のリーダーを任されたりしていたこともあり、将来はできるプロジェクトマネージャーを目指すぜみたいな感じで燃えていました。

今振り返ると20代のころの私は、仕事で自己実現みたいな言葉に踊らされていた感があります。仕事を通じて成長する、組織は自己実現の場だと考えていました。

ただ、組織というのは、いろいろな力学が働く場でもあり自分の考えたような仕事ができるとは限りません。

私の場合は、順調だった20代の反動のように30代に入るタイミングで、大きな組織の変更や案件のトラブルなどの都合により部署のたらい回しのような状況に陥りました。

当時、そのような状況に対して、100%自分に責任があるという考えを持ってしまい、仕事場でやりたいことをやれないのは、自分が人にうまく物事を伝えられていないからだと考えて、話し方やコーチング、さらにはプロの技術であるカウンセリングの傾聴に至るまで、様々な本を読みあさりました。

このあたりが当ブログ「モンハコ〜問題の8割はコミュニケーション」の由来になっています。

ただ、現実にはコミュニケーションを学んだからといって自分の状況が劇的に改善されることはなく、根本的な問題は自分の人生と組織の中での自分が完全一体化していたことに問題があったと言えます。

やはり、組織に属して働くということと、自己実現の間には絶対に越えられない一線があるというのが私の結論でした。

では、組織人という枠が外れた自分は何者なのか。

言葉にすると簡単なのですが、精神的にはかなり葛藤のある状況だった言えます。このときに出会ったのが「わかったブログ」で、この出会いをきっかけに私自身は自分の持って行き場のない感覚を発露する場として、ブログを書き始めました。

ブログをはじめてもうすぐ6年目。電子書籍も出版し、イベント等の運営にも数多く関わらさせてもらい、良い仲間も沢山できました。この状況になってはじめて、組織で働く自分以外のアイデンティティを持つことができ、精神的な安定を得ることもできたと言えます。

自分の人生のコントロールできる部分を確実にコントールする。私にとってブログは少なからずその役割を果たしています。

きっとこの先には、自由に生きるとか、ブログで稼ぐというようなことも含まれるかもしれません。ただ、自分自身はそこまでの境地に至りきれてはいない。そういう感覚があるのです。

今週の気になっている本

今日のエントリはこちらの本を読んだあとに、自分のことを振り返って書いたエントリです。「いつでもスタオバ」を主宰されている滝川さんの電子書籍です。置かれた状況的に近い部分もあり、共感を持って読むことができました。

一方でこれから滝川さんがどの方向に向かっていくのかについては、曖昧さを感じる部分もある気がしました。私自身は、組織に属しながらブロガーとして活動するというスタイルがずっと続けられるかについて、少し疑問をもっています。だからその先に何があるのかは見通しがたっていないのですが。

このあたりはご本人に会ったら伺ってみようと考えています。

今日のアクション

今年ももう終わりが近づいてきました。毎年、こんな自分を変えなくてはを繰り返しながら、年を越しています。毎年自分が大きく変化できたと感じたことはないので、この時期になると焦燥感に駆られてきます。

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