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日本人にリーダーが少ないのはユーモアのセンスが足りないからだ

photo credit: Conills via photopin (license)

複数人で仕事をしていれば、ときにはリーダーとして人をまとめる役割を担うときも出てきます。

よくビジネス書などには、リーダーに必要な資質が書かれています。

そ先を見通す力であったり、計画を立てる能力であったり、ある種のカリスマ性のようなものであったりと様々な要素があります。

もちろん、それは正攻法としてとても重要な要素です。ですが、皆さん見落としていませんか。リーダーには、ユーモアのセンスも必要なのです。

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ユーモアこそ場の空気を作る力がある

緊張感のある緊迫した場面、あなたのチームにいるメンバーは疲弊しきっています。人間にとって適度な緊張は好影響を与えますが、度をこしてしまうと、萎縮してしまい本来のパフォーマンスを発揮できないということはよくある話です。

複数の人間で作業をする場合も、お互いがギスギスした関係ではチームとして十分な生産性を発揮できません。

このような状況を素早く挽回し、場の空気を凍り付いたものから温めるためには、センスあるユーモアが一番です。ここ一番で氷ついた空気も一発で温めることができます。

気むずかしい相手と難解な交渉ごとをする際も、ユーモアのあるひと言を言えれば商談の流れが一気に変わる可能性があります。

女子テニスプレイヤーのシェフティグラフは、ウィンブルドンの試合中の緊迫した場面で観客から「結婚してくれ」と突然言われた際、とっさに「あんた、いくらお金持ってるの」と聞き返して聴衆を多いに盛り上げたそうです。普通の日本人ならこんなことは言えないでしょう。

日本人はユーモアが苦手である

私は、日本人は場の空気を読むのは得意な割にユーモアのセンスがある人は多くないのだなと感じています。日本人には有能なリーダーが少ないと言われる理由もそのようなことが関係あるのではと考えています。

世の中ではセクハラやパワハラが社会問題化していますが、本当に悪質なものばかりではなく、単なるミスコミュニケーションレベルの問題も多く存在すると感じています。

こういうレベルの問題を解決するには、きちんとコミュニケーションスキルの一環としてユーモアを身につける必要があるのだと感じています。

共感能力が低く、ユーモアがあまりない男性や上司が、異性や部下とのコミュニケーションと取る際に無理をしたばかりに、なにげなく言ったひと言がセクハラと受け止められる悲しい状況もあるのではないかと感じています。

チームまとめる立場に立つのなら、ユーモアは必須のスキルと言えるかもしれません。

ユーモアを身につけるとは個の感性を磨くことである

日本人にユーモアのある人が少ない理由は、日本人の持つ村社会的な気質があるのではないかと考えています。

ユーモアは、既成の価値観にとらわれない柔軟な視点と幅広い知識がないと生まれません。偏った狭い視野や交友関係しかもっていない状態では、センスあるユーモアは生まれにくいです。ユーモアとは世の中全体を俯瞰するような一人視野を持っていないと生まれないと考えているからです。

日本人は特に社会人以降になると特的の業界や組織に染まってしまい柔軟な思考できる人というが減ってくるのはと感じています。

特定のヒエラルキーのある集団だけの中で長年活動し、個人としての感性を磨くのを忘れてしまった結果、ほとんどの人はユーモアのない人になってしまうのではないでしょうか。

日本人は、組織の一員として役割目線で意見を述べることはできますが、組織を離れた一個人として意見をいうことができる人は多くありません。ユーモアを身につけるには、組織の一員としてどうかではなく、自分がどう感じているかを大事にしていく必要があるのではと考えています。

今日のアクション

今日のエントリは、仕事中にもうちょっと気の利いたこと言えないかなと考えたので書きました。場の空気を和ますことのできるユーモアのセンスって、すごく重要な要素だと感じています。私ももっとマシこと言えるように頑張ります。

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