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本当のリーダーシップは直感の中から生まれる!〜【読書レビュー】マンガでやさしくわかるU理論

ちまたにあふえるリーダーシップ論、私もいろいろ読んでいます。ある本にはプロセスよりも結果を重視せよであったり、別のある本にはあるいは結果のみを追求しすぎると人心がついてこないのでよくないと書いてあったりと、読めば読むほどにどっちやねんとツッコミを入れたくなります。

結局のところ、どういうやり方が適しているかはそのときに状況に大きく左右されるのもので、絶対にこれという方法論はないのだと考えています。それより重要なのは人やチームと向き合うあり方によって決定づけているのではと感じるのです。

マンガでやさしくわかるU理論

以前、入門書を読んでわかったような、わからないような悶々とした気持ちになっていたU理論のマンガ版出ていてとてもわかりやすかったです。

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ロジカルシンキングの限界。U理論とは

U理論とは世の中にインパクトを与えた多くの個人や組織にインタビューを行い、その方法を体系化した理論のことです。

一時期、チームマネジメントの手法としてロジカルシンキングがもてはやされた時期がありましたがあまり長くは続きませんでした。ロジカルな思考法は、ゴールが確定している問題や、現状の方向性を維持することには力を発揮しますが、ゴールを定義する必要があるような問題には通用しません。

いくら理屈でものごとをとらえれても、iPhoneのような革新的な製品は誕生しないでしょう。人間は感性の生き物です。理屈でいくら正論を並べてもついて人はついて来ませんし、感動を誘うような製品も生まれないのです。

では、どうすればいいのか。卓越した結果を出した個人や組織の「やり方」ではなく「意識の変化」、すなわち「あり方」にフォーカスしたものがU理論です。

感じ取ることが重要

コミュニケーションの問題にぶつかった場合、多くの人は会話の仕方や交渉術など、テクニック的な要素に走りがちです。

私は仕事上のコミュニケーションの問題でかなり悩んだ時期があり、そのジャンルの本を読みあさっていました。最初は話し方や、聴き方などを勉強してのですが、あるときそれだけを勉強していてもある一定以上物事が改善しないと感じ始めました。

人間には、自覚している以上に優秀なセンサーがついています。小手先のテクニックだけでコミュニケーションを変えようとしても、すぐにメッキがはがれてしまうのです。

例え雄弁でなくても、言葉少なに回りをリードしている人もたくさんいます。大事なことはやり方よりもあり方です。自分の関心が相手にでなく、自分のエゴに向かっていればどんなにテクニックで取り繕ってもすぐに見抜かれてしまいます。

言葉でやりとりできるコミュニケーションの量には限界があり、人と深く分かり合うには非言語の部分で相手という人間を感じとる必要があるのです。U理論では、このプロセスを、ダウンローディング、シーイング、センシングという3つの段階にわけて解説しています。

結論は直感から導く

世の中に影響を与えるような発想は、順序だったロジックの中からは生まれてきません。では、どうすればそのような発想は得られるのか。私は直感だと考えています。理屈で説明できないから価値があるともいえるでしょう。

では、直感はどうやって生まれるのかと言えば、試行錯誤しかありません。ただ、試行錯誤をすること事態は避けてとおることはできませんが、試行錯誤の質を高めていくことはできる気がします。そして試行錯誤は繰り返すほど質が向上するのです。

そしてこの試行錯誤を繰り返すうちに、「あるときフッと降りてくる」いわゆる直感が働くときがくるはずなのです。U理論ではこれをプレゼンシングと呼んでいます。

優秀な経営者、クリエイター、または一流アスリートなどには、瞑想などによって直感力のトレーニングを取り入れている人が多くいます。ここ一番の判断をする際に、論理で解決することの限界がわかっているからでしょう。

最近の日本人は、短期的な成果ばかりを求めすぎて試行錯誤を軽視している気がします。

今日のアクション

直感力とイノベーションの関係、俄然興味が沸いてきました。次はマンガではなく、原書の翻訳版に挑戦してみることにします。かなり分厚い濃厚な本なので大変そうですが。

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