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自分でモノを決めるにはどうすればいいかを真剣に考えたい人のための本

 

当ブログで何度か触れたことがあるのですが、私はものすごく物事をきめるということが苦手です。物事を決めるのが苦手とは、責任を負いたくない気持ちの現れなのですが、これは決断しないという選択をしているだけだと自覚はしています。自分で主体的に人生を選択するにはどうづればいいのかとよく考えてしまいます。

武器としての決断思考 (星海社新書)

本書では、自分で決断するとはどういうことかを徹底的に論じています。正直耳の痛い内容です。

 

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ディベートとはもれなく意見を検証する作業

 

私の人生を振り返り、学校や会社などで会議、議論に関する教育を受けた際、大きく二つの考え方があったように覚えています。

一つは、周りに左右されず自分の意見をはっきりと主張しなさいという教育。二つ目は相手の立場にたって、モノを言いなさいという教育です。

私のこれまで社会経験からすると、表向きは前者をうたいながら、本音は後者で激しい意見の対立などは好まない場合が多いのではないかというのが私の実感です。

きっちりと意見を主張したために後から考えると損をしたなと感じることが何度もありました。職場など、利害関係が明確な場合はなおのことです。

私はこれまで、、ディベートに関してきちんと勉強したことはなかったのですが、読んで驚きました。ディベートにおいては、議論するテーマに対して、賛成するか反対するかは事前にくじ引きで決めておき、議論をするというのです。つまり、本人の意見は関係ないのです。意見をぶつけることにより議論を深めていく。ここが重要なのです。これは私がこれまで、様々な機関で受けてきた教育からするとかなり異質なものです。

賛成と反対、自分がどちらの意見を主張するのかわからなくなるので、両方の意見のメリット、デメリットを事前に準備する必要があります。賛成、反対のもととなる根拠を事前にみつけておくことでよりいっそう議論を深めるこを目指す。それがディベートなのです。

私はこういう考え方が苦手です。苦手というのは、こういうもの考え方ができないという意味ではなく、あれもあり、これもありになって余計にパニック状態に陥ってしまうことが多いからです。少し胸が痛くなりました。

 

読書は格闘技である

 

当ブログは書評をメインコンテンツの一つに掲げています。書評を書いているとどうしてもその本の意見に寄り添ってしまうことになります(寄り添いたい内容の本だから取り上げているとも言えますが)。読書は格闘技であり、一行一行を咀嚼してツッコミながら読むことで著者とのコミュニケーションが深まっていくはずです。

しかし、こと本という媒体に対しては、私自身警戒心が薄いと気づきました。私はテレビなどのマスメディアの情報については割と疑り深いほうなのですが、こと本に関してはそのまま受け止めているなと感じます。もちろん自分で選んだものという部分はあるのですが、すこし向き合いかたを考える必要があるかもしれません。

 

ディベート思考とは、客観を経て、主観で判断する方法

 

物事はいかに定量化するかが大変重要になります。意志決定においては、「質」「量」「確率」をできるだけ明確にしておいてほうがよいです。そして、徹底的に客観的に議論を深めたら最後は自分の主観で判断するしかないのです。

これは私個人の経験則ですが、著者がいう主観とは直感に言い替えれるのではないかと思っています。いくら理屈を並べてもどうにもならないという状況において最終的には、自分の直感を頼るしかないのです。

直感は人間の潜在意識から生み出されるものです。人間の潜在意識には、生まれてからこれまで生きてきて、蓄積された膨大なデータベースが存在します。ディベート的な手法によって徹底的に判断材料を出し尽くす作業は、客観的事実の追求とともに、できる限りこの潜在意識の情報を引っ張りだすために行われるべきなのではないかと考えるのです。

いくら理屈で正しいとわかっていても、行動に移せないこともあります。一方で、理屈で間違っているとわかっていても、行動したくなるときもあります。

では、直感力を鍛えるにはどうすれば良いかですが、私は意識的にインプットする情報を選んでいくということが重要だと考えます。世の中には一定の世論に誘導するように作り込まれた情報、過剰にネガティブな面を強調する情報もあふれています。潜在意識にこれらの偏った情報が蓄積すれば、自分の直感に従った判断も歪んでくるはずです。

私はブログを書くようになって、インプットに関する基準がかなり変わりました。処理でいない情報にはできるだけふれないようにしています。決める前にインプットする情報を精査する。これも準備なのでしょう。

 

今日のアクション

 

意志決定をするには、日々流れてくる情報を無自覚に受け取るのではなく、自分にとって必要かどうかを取捨選択していく必要があります。このときにディベート思考が役に立ちます。そして、直感で判断できる自分を意識して作っておきたいと考えます。

 

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