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本の骨子を浮き彫りに。kindleのX-Ray機能の日本語版がリリースされましたが…微妙です。

自宅でkindleで本を読んでいたところ、突然見慣れない文字がメニューバーにならんでいました。「X-Ray」。事前に情報を得ていなかったので何かわからず戸惑いました。

結論としてはkindleの新機能で、海外のkindleでは結構前からあった機能のようですが、今回日本語版がリリースされた模様です。利用した感触をまとめてみます。

…正直、微妙な機能です

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X-Rayとは

そもそもX-Rayとはなんぞやという話なのですが、なかなか一言では表現しづらい機能です。強いていえば、X-Rayはレントゲンという意味で、本の骨格を抽出する機能と言えそうです。

メニューバーの「X-Ray」をタップするとその本に出てくる主要な登場人物、トピックス、画像がそれぞれ表示されます。それぞれのキーワードが本のどの当たりに出てくるかも表示され、タップすればページへ飛ぶことも可能です。

 

 

ここまで、さらっと書くと便利そうな機能なのですが、実際使ってみると誰が得なんだろうという感じの機能でした。

本の要約ではない

私は最初、X-Rayを本の主要なキーワードを斜め読みすることで、素早く本を斜め読みするための機能かと期待しました。

ですが、ざっと出てくるキーワードを眺めていても本の内容は掴めそうにないです。本の斜め読みをしたいなら目次を眺めるほうが良さそうです。

用語集として利用するにも、kindleにはすでに辞書機能はあるので今更別に辞書機能を持つ必要はありません。とにかく微妙な機能です。

Amazonは何がしたいのか

ここまで突っ込みどころが多いと感じるX-Rayのなのですが、これはきっとAmazonが電子書籍ならでは読書のスタイルを提供するための試行錯誤の一環なのだろうと捉えています。

これまで、kindleも含めた電子書籍でできることは、紙の本をデバイスにダウンロードして手軽に読むことができるだけでした。つまり、基本的には紙を電子に置き換えただけだったのです。

電子書籍で本を読むメリットは、本を持ち運ぶ手間が省けるとか、収納に困らないなど、比較的簡単に想像できました。

ですが、おそらくAmazonはその先の電子書籍でしかできない読書の仕方を提案したいのだろうと私は感じました。

Amazonの創業者ジェフベゾフはkindleはデバイスではなく、サービスであることを強調しています。Amazonは紙の本の代わりにkindleを提供したいのではなく、新しいコンテンツ提供の形を模索しているのだと私は考えています。

読書の本質に関わるような部分で、電子書籍ならでは体験を提供できればkindleは紙の本に対して圧倒的に優位性を保てる訳なので、ビジネスの論理としては、当然といえば当然といえます。

そのような中で生まれたのがこのX-Rayなのかもしれません。

今日のアクション

いろいろ自分の推論を書いたのですが、今のところX-Rayは革新的な機能とは言えないと感じました。

海外のkindleでは何年も前から始まっているサービスのようなので、結構普及しているのか気になるところです。

とりあえず、今まで通りにkindleで読書を楽しもうと考えています。

 

 

 

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