月曜日に石原明さんの成功曲線を描こうの書評を書いたのですが、どうにももやもやした感じが抜けませんでした。原因を考えた結果、自分の一番引っかかった部分を下記きれていないからだと気づいたので、再度書評を書きます。
月曜日に書いた書評です。
成功本でありながら子育ての話
本書は冒頭のほうで、子育ての話に言及します。幼少期に子供にどういう接し方をしたかが、その後の子供人生、人格形成に大きく影響を与えますよと書かれています。そして、あなた自身の性格やものの考え方もそのようにして作られていますよと書かれています。読んでいるときはスルーしていたのですが、私にとってこの部分が大きく突き刺さっているのだなと後で気づきました。
私は、父親が物心つく前に蒸発してしまったため、自分の記憶の中に父親という存在がそもそもありません。存在そのものがないため、父親いる状態がどういう状態なのかよくわからないのです。ただ、自分に対して過剰に自信がなかったり、物事に対して決断力が乏しい性格の一因がそこにあるというのは大人になればなるほど感じるようになって来ています。いわゆる男の決断みたいなこを肌で感じたことがないのです。ふっと一人になったときに襲ってくる漠然とした不安感や孤独感も根本的にはここに原因があると考えています。
決断できない=自分主体で生きていけない
自分の人生を自分で決めることができないということはかなり苦しいことです。私のこれまでの生き方を振り返ると自分に自信がないために、常に人の意見に振り回されて右往左往するということを繰り返しているような気がしていいます。人生のある時期まで、自分はまわりの空気が読めず最低だなと常に考えていました。しかし、この考え方が行き過ぎ、気づくと自分を主張すること、自分が正しいと思うものを選択する力が失われていっていました。これは言い換えると人の意見に自分の人生を預けることです。人の意見のままに選択を預けることは簡単ですが、うまくいなかったときの責任は人はおってくれません。結果、より自分に対して自信を失い、うまく行かない理由すべて人のせいにして、くるしくなっていくのです。
真の成功曲線とは自分の人生のハンドル握れること
本書、成功曲線を描こうでは、潜在意識と対話し、コントロールするかにするかに言及しています。潜在意識という言葉になじみのない方は、アスリートが行っているメンタルトレーニングに近いと考えるといいかと思います。弱音を吐くと、子供のころの家庭環境に問題のある場合、このハードルはかなり高いことだと思うのです。私は子供ころ、母親から言われた「産まなければ良かった」という言葉にかなり苦しめられました。それだけが原因とはいいませんが、何かうまくいかないことがあったとき、次に出てくる言葉はどうせ自分なんて、です。そこをグッと飲み込み、自分で選んだのだからと思えるのか。私は日々この部分で葛藤しています。消極的な自分との闘いのようなものです。ここで折れてしまうことは、自分の人生のハンドルを投げ出してしまうことと同じです。成功する人とはもれなくこの部分が実践できている人だと考えています。
今日のアクション
本書の終盤に書かれている言葉が心に残りました。
一喜一憂に負けない自分をつくる
私も座右の銘にしたいと思います。
電子書籍「本好きのためのAmazonKindle読書術」著者。Kindle本総合1位を2度獲得。その他WordPressプラグイン「Sandwiche Adsense」を開発。トライ&エラー可能な人生を目指して活動中。世の中の問題はだいたいコミュニケーションに関わるものなので、もっと気楽にやろうをモットーにブログ「モンハコ」を運営。
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