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残業代ゼロ法案。その前に時間意識を変えなさい!~【読書レビュー】あのプロジェクトチームはなぜいつも早く帰れるのか?

 

日本人のオフィスワーカーは生産性が低い。よく言われる話です。ここのところ話題になっている残業代ゼロ法案はこの部分を改善するために導入すると言われています。しかしながら、制度を変えて外的圧力のみでこの問題を解決するのは無理ではないかと私は考えています。

あのプロジェクトチームは なぜ、いつも早く帰れるのか? いまのメンバーで最大のパフォーマンスを生む!【図解で学ぶ】タスク管理術 (impress QuickBooks)

 

根っこの部分にあるのは日本人の自分の時間に対する意識や生産性向上の知識不足ではないかと考えています。

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残業が増える根っこは日本人の時間意識

根本的に、日本人は自分の時間に対する意識がものすごく低いです。世の中には、深夜まで過酷な労働をせざる得ない過酷な職場がある一方で、仕事以外に何をしたらいいかわからない、自分の時間をどう使っていいかわからないという人々もかなりの割合でいると感じています。

日本人の国民性なのか、戦後にできた慣習なのかわかりませんが、このような意識を換え自分の時間が一番貴重であるという意識を持つことが重要であると考えています。

もう一つは日本は形式知に対する情報共有の意識はものすごく高い反面、暗黙知に対する共有の意識が極端に低いと考えています。大きな問題があるときにそれを努力や根性で解決しようとする傾向が強く、仕組み、方法論で解決するという発想があまりありません。

時間意識を変えるために必要なこと

時間意識の問題について、一番重要なことは「自分の時間が一番貴重なリソースである」を自覚することだと考えています。日本の教育は集団に適合する教育は徹底的に行ういわゆる標準化する部分には長けていますが、自分の長所を活かす、自分の人生を主体的にコントールするといった部分が弱いです。

以前、国としてそれに取り組もうと、ゆとり教育という中途半端な形になってしまい失敗しています。本来のゆとり教育とは、自己管理教育であったと私は考えています。

暗黙知は共有できる

いわゆるGTDなどのタスク管理術や、アイデアの発想術、心理学をベースとしたコミュニケーション術などは、基本的な部分を共有することで生産性を大きく向上させることができます。残業代をカットする前にこれらのことを学ぶことが重要だと考えています。

現在も一部の問題意識を感じている人たちは、これらに関する知識を持っていますが、これらの暗黙知はチームの共通言語として機能しないと効力を発揮できません。公教育や、公の機関が音頭をとってこの部分の知識の普及を努めていく必要があります。

今日のアクション

きちんとした土壌ができていないところに、残業代だけカットするという法案を導入しても単なる人件費の削減材料として利用されるだけではないかと心配です。

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