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いつの頃だったからは忘れてしまったのですが、大人になり社会に出てから気付くとロジカルシンキングはもの凄く大事なことであると考えるようになっていました。理屈が通らないものはおかしい、不公平である、納得できないと考えるようになっていのです。
ですが、世の中の大発見の殆どは偶然見つかったものであり、意図して見つかったわけではありません。数学的大発見ですら、きっかけは全然関係ないものから着想を得たということも多いです。
ロジカルシンキングは特定の条件のもと仮説を証明するだけのものであり、新しい発想や着想には結びつきません。私は最近ラテラルシンキングという言葉を知りました。
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Suicaの自動改札機は長い
相互乗り入れによる複雑な運賃計算を踏まえて処理すると、どうしても計算時間がながくなってしまうのです。
首都圏の交通機のICカードシステムは2001年から運用を開始し、年をおうごとに仕組みが複雑化しています。近年では交通機関だけでなく、コンビニなど物販でも利用されています。私も利用ができるようになったころ、これだけ複雑な計算をどういう仕組みでスムーズに回しているか不思議でした。やはり、計算が複雑な分処理時間をどう乗り越えるかという課題があったようです。
自動改札機を長くした。
これが問題の解決策でした。
論理的に物事を考える癖がつきすぎてしまうと柔軟な発想ができません。システムに詳しい人間ならハードウェアを増強するというところを最終的な落としどころにしてしまいそうです。ですが、実際には人の歩く時間を長くするという発想で乗り越えていたのです。
この発想は先入観があるとまずできません。
No2でもいい
いち一時期「2位ではだめなんですか?」という言葉が流行りました。あの発言の是非はおいておくとして、分野にもよると思うのですが、個人的にはなんでも一番を目指すという発想は思考の幅を狭めてしまいそうな気がします。ほとんどの人は一番にはなれません。
われわれは業界ナンバー2です。
でも決して「かわいそうだから」という理由で利用しないでください。
もしも、スタッフがモタモタしていたり、クルマが汚れていたりしたらわたしたちエイビスを容赦なくつぶしていただいて結構です。
アメリカのレンタカー会社では業界2位のポジションを全面に打ち出し、首位の会社の不満点を吸収することで売り上げをアップしたそうです。
一位であることに越したことはありませんが、それは今現在有効なだけの指標かもしれません。柔軟な発想をするには一位でないといけないという発想を捨てる必要があるのです。
夕張市のその後
夕張市は日本で唯一、財政破綻した市町村として有名です。一時期はマスメディアにもかなり取り上げられていたのですが、私は個人的にあまり北海道に縁がないのですっかり忘れていました。
その後、唯一の財政破綻した市長村としてツアーや視察団の受け入れを積極的に行っているそうです。
市長のメッセージです。
ネガティブなことも最悪期を過ぎれば希少な体験談として重宝されます。この発想もロジカルシンキングからはなかなか出てこないと言えるでしょう。
今日のアクション
ロジカルシンキングはなんらかの仮説に基づいて考えられていることが多いです。論理的だと考えていることがただの思い込みではないか見直してみると良いかもしれません。
電子書籍「本好きのためのAmazonKindle読書術」著者。Kindle本総合1位を2度獲得。その他WordPressプラグイン「Sandwiche Adsense」を開発。トライ&エラー可能な人生を目指して活動中。世の中の問題はだいたいコミュニケーションに関わるものなので、もっと気楽にやろうをモットーにブログ「モンハコ」を運営。
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