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心を上手に操作する方法

photo credit: Michele Catania via photopin cc

 

頭ではわかっているが心がついてこない。

 

私は小心者なのでこういうことにいつも頭を悩まされています。理屈で理解できることと、それを行動に移せる気持ちの状態にもっていくには大きなギャップがあります。

自分の気持ちを少しでもコントロールできたら、そう考える人は多いはずです。

 

心を上手に操作する方法

 

催眠術というと予備知識が無ければ何かとても怪しいもの聞こえてしまいます。ですが、実際は科学的な根拠のあるものであり、正しく活用することで円滑なコミュニケーションやセルフマネジメントの一部として活用できます。

 

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自分でするのが瞑想、他人からしてもらうのが催眠

 

催眠状態では特に、感覚麻痺、完全麻痺、筋肉の硬直、血管運動の変化などを生じたり、またこのような症状が抑えられたりする」  重要なのは、催眠術師の手によってこの状態になることもあるが、自分でもそういう状態になれるという点だ。ただし後者の場合は、「催眠」ではなく「瞑想」と呼ばれる。  僕が「催眠」というテーマにこれだけ注目して本書で取り上げている理由は、この定義の中にある。この状態にあると、僕たちは暗示にかかりやすくなっているのだ。

 

私の周りには、瞑想を実践している方が多く、その効果は脳の疲れを軽減したり、気持ちに安定感を生み出したりする効果があると言われています。

実のところ、私も実践してみてはいるのですが、なかなか頭の中を空っぽにするという行為は難しいと感じています。どうしても目をつむって呼吸を整えていても、いろんなことを考えてしまいがちです。

催眠とは、瞑想により深いリラックス状態を人に誘導してもらうことだと本書で初めて理解しました。催眠は悪用する人もいろようですが、きちんとした心理療法として活用もされているのです。

 

人間の脳は夢想と現実を区別できない

 

僕たちの思考は、僕たちが物事をどう感じ取るかについて、決定的な影響力をもつ。ある決断をしたことにより、将来が直接的に変わるわけではない。むしろ、決断したあとのあなたが、何を考えてどんな行動をとるかで、その後に何が起きるかが変わってくる。  そう、きわめて主観的に。

(中略)

メンタル・トレーニングという言葉があるが、この象徴的な現実に関連して言うと、 自分を快適な状態に置き、こうありたいという特定の状況について夢想することだ。必要に応じて、自分がイメージしやすいように夢を形づくる。ほかの現実から、自分の望み通りにつくれる象徴的な現実に、意識を切り替えるのだ。

(中略)

望むことを考えよう。思考の中では、想像さえすれば何でもできるし、何にでもなれる。地球上のどの場所でも、いや宇宙でも、魅力を感じる場所を即座に夢想できる。

 

優柔不断で物事を決める力が弱いと常々感じています。ですが重要な決断をしたとしても、そのあとも人生の選択は続いていきます。

私の場合、あの時こうしておけば、ああしておけばと考えてしまいがちです。

 

脳は現実とイメージの違いを識別できません。

 

実現したいことは、頭の中でイメージすることが重要なのです。

もしそれでもイメージしにくい場合は、すでにそれを実現している人に会いにいってみるのが簡単な方法の一つだと私は考えています。人は想像以上に自分の周りから影響を受けています。

すでに実践できている人に会うことで、

 

ひょっとしたら自分でも大丈夫かも

 

とイメージできるようになるのです。

 

夢も不安も書き出す

 

書くという行為は試験を前に不安な人にも有効だそうだ。この記事では『サイエンス』誌に掲載された「心理学──試験への不安を克服する、最近の研究」が紹介されており、目前に迫った試験への不安を抱える人が、短時間でも不安について書くことで、不安を取り除けるという。

 

考えていることを書き出すということは想像以上に効果のあることです。

そもそも人は多くの場合、自分の感情を把握していません。

いつもイライラしているなら、イライラの原因は何かを書き出してみたほうが良いです。目の前で起こっていることにイライラしているようで、実は肩こりが根本的な原因だったなどということは日常生活でよくあることです。

ブログなどを通じ定期的な情報発信を行うことで、自分の思考を整理することができます。書き出すということはそれだけで価値のあることなのです。

 

今日のアクション

 

本書には、自分の心を操作する方法に加え、人とのコミュニケーションにおいて人の心を操作する方法も書かれています。利用する方法を誤ると危ない本です。ですが、コミュニケーションの分析をする上ではとても参考になる一冊です。

 

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