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話の終わりの「何か質問ないですか?」に違和感を感じる件

photo credit: susy ♥ via photopin cc

 

会議とか面談の場などで話の最後に「何か質問ないですか?」と言われることがありますが、私はどうもそれに違和感を感じてしまいます。

講演などのあからさまない一対多数の場合はいいのですが、一対一あるいは、一対少人数の場合に、主宰しているまたは主導権を握っている人がこれを言うとなんというか

 

突き放された、あるいは逃げられた

 

ような感覚を覚えることがあります。

 

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「何か質問ないですか」は思考停止

 

そもそもこの「質問ないですか?」って言葉は、質問側に気遣いのつもりなのかもしれないですが、多くの場合思考停止を促してしまう気がします。

少人数でコミュニケーションをとっているのですから、それなりに相手の顔を見ながら話しているはずです。この質問を投げている方は相手を気遣っているつもりで、実は自分で考えるを放棄しているのではないでしょうか。

一方、この質問を投げられた側もちょっと困ってしまうことが多いはずです。大体少人数でコミュニケーションをとっている場合、話の流れの中で質問が自然と出てくるはずです。なので唐突にここまでのところで質問ないと言われると困ってしまいます。

 

いや いろいろある気がするけどいきなりそんな訊き方されたら混乱するよ

 

が私の本音です。

 

質問するのではなく相手から引き出す心構えが必要

 

そもそも。質問って何にためにするのでしょうか。私は実は二つのパターンがあると考えています。

1.質問した側のための質問

2.質問された側のための質問

です。

質問した側のための質問というのは、相手に質問を投げかけたことで自分を正当化する質問です。「何か質問ないですか?」という質問は、これを言うことで言った本人がやるべきことをやったという安心感を得るためにしているのです。

質問された側のための質問とは、相手の思考を促すための質問です。このためには、「何か質問ないですか?」と丸投げで質問するよりも、「この部分はしっくりきていないような素振りだったけど、大丈夫?」のように少し思考のトリガーとなるような形が理想だと思います。質問の目的は相手の理解を深めてあげるためなのですから。

 

質問するには勇気が必要

 

そもそも質問するという行為は結構勇気の必要な行為です。質問する側の性格にもよりますが、

やはり的外れな質問をして、恥ずかしい思いをするかもしれないという気持ちが少なからず誰にでもあるはずです。

この点から考えても「何か質問ありませんか?」はものすごく質問しくにくい訊き方です。

 

今日のアクション

 

相手に思考促す質問ができる人はコミュニケーション力のかなり高い人です。私もそれを目指して精進します。

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