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選択理論で手に入れる人間関係でイライラしない心構え

photo credit: ThomasThomas via photopin cc

 

人間関係でストレスを抱えたくない

 

日常でおこる悩み事の原因の多くは人間関係です。これが軽減できたらと常々考えています。

選択理論という心理学の分野があり、以前から興味がありました。ですが、選択理論の本に手にとってみたのですが分厚くて私には少しハードルが高く挫折しました。簡単に読める入門書はないかと探していたところこちらの本を見つけました。

 

人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論

 

 

選択理論って、興味あるけど難しそうという方におすすめの一冊です。

 

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コントロールできないものとできるものを自覚する

 

選択理論の基本は、自分でコントロールできるものとできないものを明確に意識することにあります。ざっくりいうと、他人や過去、感情などです。

他人が自分の思い通りに動いてくれないことをストレスに感じるようになると手の着けようがなくなります。特に職場では明確な力関係があるので、部下が言うことを聞かない、上司の気にいらないなどは強力なストレスになります(私がそうです)。

仕事で一緒にプロジェクトをこなしていく上で摩擦は避けられないところですが、人はコントロールできないと自覚することで少しは気が楽になり、「坊主憎けりゃ畩まで憎い」のような状態は回避できるかもしれません。

 

自分の中にあるコントロールできる部分を知る

 

選択理論では人の行動を「行為」「思考」「感情」「生理反応」にわけています。

 

私たちの行動には、直接コントロールできるものとできないものがあります。 自分の意思で直接コントロールできるものは、〈行為〉と〈思考〉という前輪です。前輪はハンドルを動かすことで向きを変えることができます。

 

自分の中にあるコントロールできるものを自覚しておくことで、自分の制御が随分楽になります。実のところ、当たり前のことのようなのですが、一度言語化してみるというのは重要なことだと感じています。

 

自分にとってのストレスとは何か

 

一般的にストレスとは「心に負荷がかかっている状態」と捉えられているようですが、選択理論から見ると、ストレスとは「願っていること」と「現在手に入れていること」が釣り合っていない状況を示すことになります。

 

自分の願っていることを知るというのはかなり難しいことです。自分のことを自分でよく観察する癖をつけなければなかなか自覚できません。

仕事一つをとってもそうです。もし仕事が嫌だと感じているなら、それを要素分解してみる必要があります。仕事の内容がいやなのか。職場の人間関係が嫌なのか。それとも過剰に忙しいことが嫌なのか。それによって対応は変わってきます。

目の前の人にイライラしているつもりが実はただの肩こりが原因だったということはよくある話です。常日頃から自分に問いかけをしておく必要があるのです。

 

スルー力を身につける

 

選択理論を身につけるということのひとつとして、〈スルー力〉を高めることも必要なんですよ」とお伝えしたところ、とても多くの方がこの〈スルー力〉を気に入ってくださったので驚きました。

 

選択理論はコミュニケーションのための心理学というよりはセルフマネジメントのための心理学という印象です。なので、選択理論的に物事を考えたからといって、不仲な人と簡単に仲良くなることはできないですし、誹謗中傷をしてくる人はしてくるでしょう。

結局のところそういう人とは心理的に距離をおけばいいのだと考えています。

みんなの好かれようとしてもつかれるだけです。結局イライラしている相手に執着している何かがあるのです。

 

今日のアクション

 

本書を読みながら映画「ショーシャンクの空に」を思い出しました。

この映画には人の心は縛れないというメッセージの含まれていました。選択理論にも結局のところ、人の心は縛れないという強いメッセージ性を感じました。もう少し深めてみたい分野です。

 

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