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モチベーションに頼らず仕事をするめる3つの工夫

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photo credit: Fr. Stephen, MSC via photopin cc

 

仕事場などでやる気はある?という質問する人がいます。私は個人的にはこの質問はナンセンスだと感じています。

20代前半から働き始めて60歳すぎでリタイアするとして単純計算で40年くらいです。この間、特定の分野の仕事をするとして、モチベーションを維持することができる人がどのくらいいるのでしょうか。モチベーションによる波が無い状態が理想だと考えています。

 

絶対達成マインドのつくり方―科学的に自信をつける4つのステップ―

 

 

本書は営業コンサルタントである著者が執筆した精神論に頼らない目標達成の方法についてまとめた一冊です。

 

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わかっちゃいるけど行動できない自分をゆるしてあげる

 

仕事上の問題であっても、個人のプライベートな問題であっても改善を図りたいと考えるならAs Is(現状)とTo Be(ありたい状態)を明確にすることが重要です。当たり前なのですが、実はこれは心理的にはかなり難しいことです。

チームで作業する場合、責任を持ちたくないため潜在的な問題は見て見ぬふりをするというケースは多いです。震災時の原発の問題などがいい例でしょう。また、個人の問題であれば、自分のダメな部分と向き合うというのは苦しい作業です。それなりに時間のかかることなのです。

私もなかなか弱音を吐くのが苦手でした。弱音を吐けば、自分で自分を否定する気がしたからです。ですが、人間には自分のペース、キャパシティというものが当然存在します。痩せ我慢も長くは続きません。

この状態が長く続くとできない自分の納得できずに自己嫌悪を陥ってしまいます(私がそうだったのですが)。これでは何も改善も生まれません。最近は無理をするのではなく、できない状態を一旦受け入れてそこからどうするか考えるようにしています。

やる気がない、できない今の状況を承認することが重要なのです。

 

行動をロックする

 

一日の行動量が増えればやれることも増え、結果もおのずとついてくるでしょう。ですが、人間の行動量は一気には増えません。少しずつ増やしていく必要があります。

本書でいう行動をロックするとは、計画を立てたら確実にやりきることを指しています。そんなの無理と思うかもしれませんが、その場合は見積もりの段階で問題がある私は考えています。自分のキャパシティを正確に把握し、それより少しだけ負荷を上乗せすることで、自分の行動量は増やしていけるのです。その場合行動をできる限り分解して最小化し、確実にできるラインを明確にすることが重要です。

私の感覚ですが仕事上でものごとを定量的に表現するのが得意でない人とコミュニケーションをとる場合、苦労することだ多いです。「さっくりこのくらい」という便利が言葉あるのですが、業務上ではこと多様するのが好きではありません。できるかぎり細分化して具体的な行動に落とし込む。不確定要素もパーセンテージで織り込む。行動をロックするためには数値化が必須だと感じています。

 

ペーシングからラポールへ、そしてリーディングへ移行する

 

ペーシングとは、自分のペースを周囲に合わせている状態。ラポールとは周囲に対して信頼関係を築けている状態。リーディングとは、自分が周囲をリードしている状態を指しています。

通常、人とのコミュニケーションはペーシングから徐々にラポール、そして時にリーディングする関係に発展していきます。この関係性は実はセルフマネジメントにも当てはまります。

タスク管理(行動管理)の基本は行動記録をとるところから始まります。これは自分の作業ペースを明確に把握するためです。自分自身のペースを正確に把握し、自分自身をコントロールできる状態にもっていくための第一歩なのです。

 

今日のアクション

 

本書はタスク管理をチームでビジネスを活かす場合のケーススタディとして、またタスク管理がコミュニケーションにどう好影響をもたらすかという観点でも読み解くことができます。

著者の現場での経験が入っている分、具体的なアクションにつながる点が発見できそうです。

 

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