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マインドマップ活用の敷居を下げるための一冊

photo credit: yasuhisa via photopin cc

 

マインドマップの活用方がいまいち広がりません。いつも決まった使い方になってしまい、これといって新しい使い方をしきれずにいます。マインドマップは何にでも活用できる分、活用方がよくわからなくなるという状況になりがちです。

使い方を本などで探すのですが、いまいち敷居が高いもの、あるいはビジネスライクに偏ったものが多いような気がします。手軽な使い方と紹介している本は考えてところ、このような本を見つけました。

 

ふだん使いのマインドマップ 描くだけで毎日がハッピーになる

 

 

本書の著者、矢島美由希氏は保育士を経て、現在はマインドマップインストラクターをされています。日常生活で使えるマインドマップの活用方について、具体的な活用事例がたくさん記述されており、マインドマップの気軽な書き方について参考にできる事例がたくさんあります。

 

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マインドマップはビジネスパーソンだけのものではない

 

世の中で紹介されているマインドマップの利用方は、ビジネスに主眼をおいたものが多く結果として敬遠される傾向があるように感じています。

本来のマインドマップは頭の中にあるモヤモヤを取り出すツールという側面が強いもので、ビジネス的な利用はあくまでも二次的なものです。

私が感じているマインドマップが最大に活用できる場面は、非定型な問題を分解するという場面です。仕事だけに関わらず、今日一日で取り組みたいこと、一年の目標、漠然とした将来の夢など、なんとなくあるけど、整理できていないという問題を頭の中から棚卸しする際に力を発揮します。

私はマインドマップでほぼ日手帳のデイリーリフィルに日記(=メンタルログ)を記録していますが、これも日々の感情という非定型な情報に対してマインドマップが向いているからなのです。

 

計画実現のためにマインドマップを活用する

 

非定型なものの代表格に自分の将来の夢、あるいは不安というものがあります。

夢を書いて壁に張っておけばかなうとよくビジネス書などで見かけるのですが、私の場合そもそも自分の夢がなんなのかわかかりません。

であれば自分の夢を整理するためにマインドマップを書いて、ブランチを書きたしていくというのは有効ではないでしょうか。時間をかけてブランチを書き足していくことで自分の願望が具体化されていきます。

マインドマップで非定型で漠然とした夢を具体的な行動のレベルまで落とし込むことができれば、tooledoをはじめとしたタスク管理ツールによってより具体的な計画実行ができるかもしれません。

 

マインドマップで夢の理由を考える

 

もし今、具体的な夢があったとすれば、それが本当に自分の夢なのかを考えてみる必要があります。私自身、20代のころは仕事で活躍することが一つの夢とまではいかないですが、大きな目標でした。

ですが、突き詰めて考えるとそれは周囲の期待に答えようとしていただけで全く自分の目標でないと気づき、愕然とした経験があります。

人生の意味を考えるとか夢を実現するとか大きなことでなくても、日常の些細なことでもものごとを完遂する上での重要なキーワードはWHYです。日常生活ではどうしてもHOWやWHATに終始してしまい、WHYを考えることを忘れてしまいがちです。なぜそれをやるのかを常に深く考えることが良い結果を生み出すと考えています。

このWHYを考える上でマインドマップは強力なツールになるのです。マインドマップの場合、いったん夢を目標と書きだしたあとに、いったん寝かせてからブランチになぜを書き加えていくことでより深く自分の欲求を向き合うことができるのです。

 

「日本一のお金持ちになりたい」という欲望も「なぜ?」を繰り返して細分化していけば、「家族みんなに不満のない人生を送ってほしい」という願いが根底にあるかもしれません。そうであれば別に「日本一のお金持ち」にならなくても、その理想を実現する方法はいくらでもあります。

 

今日のアクション

 

本エントリでは、漠然とした夢の実現にマインドマップでアプローチする話題を取り上げましたが、本書では、夢や目標の実現だけでなく、日常で使える様々なマインドマップの活用方について具体的な事例がたくさん記載されています。参考できる活用方が見つかるのではないでしょうか。

 

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