どのような境遇に置かれた人にとっても、時間だけは平等な資産です。ほっていけば時間はかってに過ぎていきます。お金のようにあとから取り戻すということもできません。如何に時間を有効につかうかは、人生を有効につかうかと同義です。
本書は、仕事術をメインにした月間25万PVを誇るメディア型ブログ、シゴタノ!(http://cyblog.jp/modules/weblogs/)の大橋悦夫さん(@shigotano)と佐々木正悟さん(@nokiba)さんの共著による仕事術をまとめた一冊です。
※本書について、当ブログにて2012年4月9日に読書レビューを一度書いていますが、心境の変化などを踏まえ再レビューをさせて頂きます。
スポンサーリンク
未来の作業のために作業記録をつける
段取り八分という言葉があります。しかし、キチンとスケジュールを引いても、現実の現場ではそれが機能していないことがよくあります。この理由はリーダーシップの欠如や様々な人間関係であったりを探すことに事欠きません。
しかし、本質的には段取りが組めない理由を作業記録に基づいていないからです。作業記録は家計簿ならぬ時間簿です。
何の作業にどれだけの時間を使ったかを記録し、わかりやすい形で残しておき、それに基づいたスケジュールを立てる。そのことによって、より正確な作業見積もりをたてることができるのです。
人間の時間感覚はあてになりません。客観的データが必要なのです。現代はiphoneをはじめとするスマートフォンに様々は作業記録のためアプリがリリースされていつるので活用してみるのがいいのでしょう。
私も現在ブログを毎日更新するため、効率的な時間活用を模索しており、このブログ更新にかかった時間も実際に計測しています。
脳の中にはロボットがある
人生が習慣で決まるという言葉はある程度ビジネス書を読まれている方なら聞いたことのあるフレーズかもしれません。
習慣とは脳の中にロボットを作ることです。ロボットとは著者の造語で、心理学の自動化と小脳の手続き的記憶を合わせたものです。
習慣の力は、仕事にもそのまま応用できます。
私のブログ更新の時間も、書き始めたころは平均90分程度かかっていましたが、今は同じ分量なら60分程度で済むようになっています。これも脳の手続き記憶のおかげと言えます。
作業を効率的に行うには、脳の中のロボットを鍛えることが必要なのです。
作業記録から反省する
上記で、「作業記録をつける」ということを書きましたが私はどちらかというと「作業記録を見返す」という作業のほうが苦手です。
しかし、作業記録、あるいは日記などのようなものは見返すことで価値がでてきます。
例えば、私の場合作業の効率は明らかに週の前半の方が良いです。ですので、仕事のでの重たいタスク、ブログ更新でも力を入れた記事というのは週の前半で書くようにしています。
逆に言えば、このようなコンディションの変化を感じ取るには、記録を取ることに加え、記録を見返すことが不可欠なのです。
結局のところオフィスワーカーも、アスリートも自分の記録を重視するという点においては共通する部分が多いと私は考えています。
今日のアクション
本書を読むとよく分るのですが、時間をどう使うかを考えるには、時間をどう使っているかを把握必要がるというメッセージが含まれています。「使途不明時間」をゼロにすると本書では表現されていますが、まさにそのとおりだと考えています。
私自身、時間を効率的に使っていかないとブログが更新できないので。
電子書籍「本好きのためのAmazonKindle読書術」著者。Kindle本総合1位を2度獲得。その他WordPressプラグイン「Sandwiche Adsense」を開発。トライ&エラー可能な人生を目指して活動中。世の中の問題はだいたいコミュニケーションに関わるものなので、もっと気楽にやろうをモットーにブログ「モンハコ」を運営。
詳しいプロフィールはこちら。
Comments
comments