日頃から漠然とした不安感を抱いてしまうことがあります。漠然とした将来に対する不安、繰り返す日常の中で自分の気持ちをどこに持っていけばいいのかわからなくなる。そんな気持ちにかられそうになることがあります。 本書はそんな漠然とした不安感を抱える人へのメッセージとなっています。
慶応義塾大学、政策、メディア研究科特任準教授で、韓国生まれ、日本、欧米を渡り歩いた移植の経歴を持つジョンキム氏のゼミ生への最終講義「贈る言葉」を書籍としてまとめた一冊です。
スポンサーリンクネガティブな感情に居場所を与えてしまえ
漠然とした不安感というものを抱えて生活している方というのは多い気がしています。 私も不意にこの漠然として不安感を感じることがあります。私はこの不安感の原因が何なのか、ずっと考えていました。結果、考えうる最悪の状況を書き出して、気持ちを整理した結果すごく楽になったという経験があります。
私の場合、最悪の結果というのが、
「お金に困ること」
「人から孤立してしまうこと」
「このまま、独身で一生で家族を持たずに終えること」
でした。
このとき、気づいたのです。私は最悪の状態をさけるためだけに人生を送っている。自分が夢を持っていないということに気づいて愕然としました。
これに気づいて少し戸惑ったのですが、少し落ち着いてから、ここからブログの方向性をきめることができたのです。
夢や目標が具体的に持てていない人に、日々を楽しくいきる方法を提供しようと。
最終決定を他人のものにするな
不安を感じる原因の裏側には、自分がこれからどうなるかわからいことやどうしたいかがわからないことがあると考えています。
実は私は、大学、大学院、就職と全て推薦という形で進路を決めてきました。当時はそれでいいと想っていましたし、推薦されて嬉しいという気持ちもありました。
ですがこれが少なからず後の不安感を作り上げているなと最近感じています。私は未だに自分でものごとを選択するということに苦手意識があり、最終決定を人に決めてもらいたいと考える傾向があります。
組織で働く上では必要なこともありまずが、自分の人生を決定する上でこれを繰り返していくことは、ものすごく危険なことです。自分の人生の責任は自分で負う。この覚悟と決意が必要なのです。
見えていないものを見て、聞こえないものを聴く
当ブログのタイトルは「モンハコ~問題の8割はコミュニケーション」です。これは私自身がコミュニケーションで悩んだことに対することから来ています。
これは私の経験則ですが、コミュニケーション能力とは、
1.自分の思考や感情を素直に把握できること
2.人の話を聴けること
だと考えています。ただしここ難しいのは、人はかならずしも自分の考えていることを言っているとは限らないということです。多くの場合、人間は自分が何を言いたいのか把握していないことが多いです。プロの心理カウンセラーの方などは、相手が何を言っているかだけでなく、相手の表情は、仕草までこまかく観察しています。人間は非言語でのコミュニケーションの割合がものすごく高いのです。
私はこの両方で失敗して経験がありまして、前者については最初のほうで触れたとおりですし、後者については仕事で相手のいうことを言葉通りに受け取って損をしたということが何度もあります。今は、人の話を聴くとは話の内容だけでなく、相手自身を観察するということを意識して重視しています。
今日のアクション
本書は全体から自分の欲求に素直になり、自分の人生に責任をとって生きよ、自分と対話し、自分の気持ちに正直に生きよという強いメッセージが込められています。背中を押された感じのする一冊でした。今漠然とした不安を抱えている人には是非読んで欲しい。素直にそう考えています。
電子書籍「本好きのためのAmazonKindle読書術」著者。Kindle本総合1位を2度獲得。その他WordPressプラグイン「Sandwiche Adsense」を開発。トライ&エラー可能な人生を目指して活動中。世の中の問題はだいたいコミュニケーションに関わるものなので、もっと気楽にやろうをモットーにブログ「モンハコ」を運営。
詳しいプロフィールはこちら。
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