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大塚彩子さんの9年ぶりのソロライブ「大塚彩子ピアノ&トーク~森羅万象(ありとあらゆるもの)」に行ってきました

日頃からイベントなどでなにかとお世話になっている「No Second Life」の立花岳志さん。その奥さんで、心理カウンセラーで作曲家の大塚彩子さんのソロライブが9年ぶりに行われるということで、この度参加して参りました。

音楽と人の心、まさに人の感性に訴えかける素晴らしいライブだったので、その模様をまとめてみます。

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作曲家としての成功と燃え尽き、そして再生

大塚彩子さんは、現在音楽家と心理カウンセラーという二足のわらじを履いて活動されています。彩子さんは音大を出て、そのまま作曲家の道へ。順調に実績を重ね、「ゼーガペイン」というロボットアニメの背景音楽を担当します。

アニメのヒットともに彩子さんにも注目が集まるのですが、それからしばらくして強烈な燃え尽き状態になってしまい、音楽の道を離れてしまいます。

その燃え尽き状態を脱する過程でカリスマセラピストの岡部明美さんと出会い心理カウンセラーの道を志すようになります。

心理カウンセラーとして活動を始めてからしばらくの間は音楽活動はされていなかったのですが、自分の気持ちを向き合って行く中でもう一度音楽活動を再開しようという心境に至り、今回のライブの開催となりました。

ライブの途中で彩子さんが言われた「私にとっては、カウンセリングも音楽も、人の心に訴えかけるという点で同じことをしている」ということを言われていてとても印象的でした。

岡部明美さんによる本の朗読

今回のコンサートはそんな彩子さんの2つの顔を現すように2部構成になっていました。1部は彩子さんのカウンセラーとしての師匠、岡部明美さんによる著書「もどっておいで私の元気!―気づきのノート (ゼンブックス)」の朗読に合わせたピアノセッション。2部は世界的に活躍するチェロ奏者諸岡由美子さんとのコラボセッションでした。

第1部は岡部明美さんの本の朗読に合わせて、彩子さんが即興でピアノの伴奏をつけるというあまり見たことのないスタイルのセッションでした。どんな感じになるのかなと見ていたのですが、とても味わい深い内容となっていました。

岡部明美さんの著著「もどっておいで私の元気」はご自身の闘病時代の気づきをまとめた本で、短いながらもそのひと言ひと言に深みのある言葉が綴られた本です。

重みのある言葉と鮮やかなピアノの音色が重なることで独特の空気感が会場を包んでいました。

チェロとピアノの美しき重奏

第2部はチェロ奏者の諸岡由美子さんとのコラボセッションでした。私は音楽に詳しくないので存じなかったのですが、諸岡さんは日本とヨーロッパを行き来しながら活躍されている世界的なチェリストです。

そもそもチェロといっても、バイオリンの大きくなった楽器くらいのイメージしか持ってない私ですが、それでも演奏が始まると一気に引き込まれていきました。弦楽器特有の響きが会場に響きます。

彩子さんと諸岡さんは彩子さんが心理カウンセラーの道を志す前からのお知り合いで、いつか機会があればコラボしてみたいと考えられていたとのこと。長年の念願が叶いお二人ともとても楽しそうに演奏されていました。

音楽の力って凄い

今回のコンサートでは、参加者の方の中にアニメ「ゼーガペイン」の熱狂的なファンの方がおられました。アニメは放送していたのは10年も前のことなのにこうしてコンサートに来てくれるファンがいるってすごいなと感じました。

それほどまでにアニメのテーマ性と楽曲がマッチした作品だったともいえるのかもしれません。

また、彩子さんがライブの途中で、「脳死状態のような意識がなくなっているの人に音楽を聴かせることで症状が改善した事例はいくつもある。音楽は人間の脳の奥になる原始的な部分に直接働きかけるから」というお話をされていたのが印象的でした。

私も落ち込んだときや、ランニングなどで気分を上げたいときには音楽の力を借りることがよくあります。身近な存在でありながら改めてその力のすごさを感じたライブでした。

今日のアクション

振り返ってとても贅沢な時間だったと感じています。仕事柄、日頃は感性よりもロジックを重視することのほうが多いのですが、やはりこういう時間は生きていく上で栄養素であり重要だなと実感しました。所詮は人間の論理は、情緒の上に構成されているものなので。

彩子さんの次回のコンサートも楽しみにしています。

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