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アドバイスの仕方を考える上で注意するべき7つのこと

photo credit: VFS Digital Design Mexico Intensive via photopin (license)

困っていることがあるから相談にのって欲しい

親しい人などからそう言われると断ることはできません。ただ、私は昔から人にアドバイスするのって難しいと感じていて、結果として何度も失敗したなあと後悔したことがあります。

世の中には、人の話を聴くことが仕事の方もいますが、そこまで行かなくても身近な人の相談に真摯にのれるように心がけておきたいことをまとめます。

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相手の話を遮らない

アドバイスが欲しいと相談されると相手が話している途中で、自分の考えを言いたくなるときがあります。どんな人間でも自意識があるので、注意しないとついつい俺が俺がになってしまいます。

ですが、あなたに相談してきた相手は話しを聴いて欲しいのです。ひとまず、自意識は心の隅に追いやって、相手の話に耳を傾けることに徹しましょう。

いきなり考えを否定しない

私が昔よくやった失敗が、相手の考えを少しだけ聞いて、「それは間違っている」といきなり否定してしまうことでした。こんな言い方をしてしまったら相手は気分を害してそれ以上本心を話してくれません。

もし、本当に違うと考えてもいきなり否定するのではなく、一回相手の考えを受け止めてから、「こういう考え方もあるよね」くらいの強さで別の視点を提供するつもりで意見をいうことが大切です。

質問の仕方に注意する

相手も相談を受けていくなかで注意したいのが質問の使い方です。人に質問をする場合、大きく分けて「開いた質問」と「閉じた質問」という2つに分かれます。

「開いた質問」はなぜ、どうしてといった相手がどうとでも答えられる質問で、「閉じた質問」は「〜は正しいですか」というようなYES/NOで答えられる質問のことです。

「開いた質問」をすれば話は拡がって行きますし、「閉じた質問」をすれば話は収束していきます。

人間の脳は質問のされるとそれに意識が集中するようにできています。相手への質問の投げかけ方でいかように対話を誘導できてしまうので、きちんと相手の状況にあった質問を使い分けてあげる必要があります。

また、迂闊に「なぜ」「どうして」などの質問をするのが危険な場合があります。使いどころによっては相手を否定したり、追い詰めてしまう恐れがあります。

強い断定はしない

世の中に絶対ということは多くないと考えています。万全と考えて準備をしても、うまくいかないときもあるのです。

相手から相談されたことに強い断定で答える人を見ると少なくも私はその人に相談するのは控えようと考えてしまいます。柔軟な視点で物事を判断できる人ではないと感じてしまうからです。

また、強い断定をすることで相手の視野を狭めてしまったりする恐れもあると考えています。あくまでも相談されたことを考えてないといけないのは相手であるので、相手の思考を止めてしまうようなことは避けたほうが良いと考えています。

もし、自分から見て相手が明らかに間違っていて否定しなければならない場合は、アイメッセージと言われる「私は〜だと思うよ。」などのような表現がおすすめです。

相手をコントロールしようとしない

相談相手のことに親身になるすぎると、よかれと考えて、ついつい相手を自分の意のままに動かしたくなりますが、これもNGです。

あくまでも相談内容に関する最終的な決定権は相手が持っていることであり、相手の課題なのです。相手の課題を自分が力尽くで解決しようとすると、自分自身もストレスが溜まりますし、人は押しつけられると反発します。

もし、相手に自分の意見を押しつけそうになったら「そもそもそれはだれの問題か」と心の中で問いかけてみると良いでしょう。

相手の感情にフォーカスする

人が誰かに相談を持ちかける場合、すでにその人の中で結論が出て同意を求めているだけだったり、理屈では整理できているのに感情がついてきていないだけだったりということはよくあります。

そのような場合、相手に対して理屈で意見をいうことは意味がありません。相手の言葉の行間を読んだ上で、相手ももって行き場のない気持ちをきちんと受け止める意味で、相手の考えを肯定してあげるだけで十分です。

どうしても相手の気持ちの整理ができていないようなら、「私には〜に見えるよ」というような相手の客観的な状態をフィードバックすることで相手に判断を促しやすくなります。

アドバイスすることはエンターテイメントであると自覚する

求められて相手に自分の意見を伝える場合、受け入れられるのは正論ではないと意識する必要があります。

以前、読んだある著名コンサルタントの本を読んだときに、人にアドバイスする仕事はサービス業ではなく、知的エンターテイメント産業であるという下りがありました。

人間には知的好奇心があるので、正しい意見ではなく、ワクワクする意見のほうに賛同します。ワクワクするとは、未来を感じることができることでもあると言えます。

たとえ相手に耳の痛いことを言わなければならなくても、それにワクワクする未来や知的好奇心を感じることができたらきっと相手は受け入れてくれるはずです。

今日のアクション

私自身も昔こういうことでかなり失敗をした経験があります。これはまずいとコミュニケーション関係の本を読みあさりました。

今回の内容は、私が読んだカウンセリングやコーチング、コンサルティングの本を読んだ中から、すぐに実践しやすく即効性がありそうなものをまとめてみました。

なんだかんだ言っても人にアドバイスをするって簡単ではないなと考えています。ただ、ちょっとした心がけを知ることでグッとよくなる場合もあるますし、人のアドバイスして喜んでもらえたときの喜びはひとしおです。

コミュニケーションに完璧はないですが、意識を変えるだけもかなり改善されると考えています。

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