昔に比べ本を読んでも感動することが少なくなってきました。私はKindleで読書することが多く、年間100冊オーバーのペースで本を読んでいます。
ただ、最近は数をこなせばいいものではないなと感じることが増えてきました。本を読んでも得るものがないと感じるのは著者とのコミュニケーションが希薄になっているからかもしれません。
読書は著者と対話するつもりで読めば、もっとたくさんのことを学ぶことができるのです。
スポンサーリンク結論よりも「著者の原体験」を重視する
ある程度、自分の興味のあるジャンルについてまとめて本を読んでいると、ああ、どの本にも同じようなことが書いてあるなという気分になることがあります。
私自身、一時期仕事上の悩みを解決するため、コミュニケーションや心理学に関する本を読みあさっていた時期があります。ただ、それを繰り返していると知識の定着と反比例する形で感動や発見が少なくなっていくものです。
そのような状況でも読書を楽しく感じるためには、読書をするときの着眼点を書かれているノウハウから著者の経験に変えることで、継続して読書を楽しむことができます。
同じようなテーマ、結論の本であってのベースになっている著者の体験は全く別のものなのです。
基本は「賞賛」「突っ込み」「共感」
文章を書く、読むという行為は文字を通して行うコミュニケーションです。
私自身はブログなど読んでもらいたい文章を書いているときは、できるだけ想定読者を考えるようにしています。なにか伝えたい人がいるイメージをつくり、その人に語りかけるようにしています。
これは読書をする場合も同じはずなのですが、どうしても読み手になってしまうと、読書のコミュニケーションの部分を省きがちになってしまいます。
読書は本来、書き手にインタビューをするつもりで読書すると内容がより深く入ってきます。
偉業を成し遂げた著者の本などを読んでしまうと、「自分には無理」とかえってストレスを抱えていまうこともあります。著者の主張に反発さえ感じていまうこともあるでしょう。
また、なんでも鵜呑みにしてしまうのもどうかと感じてしまいます。
その場合、単に反感を持つのではなく、芸人さんのように「なんでやねん!」「そんなことできるかぁ!」と突っ込みを入れるのがおすすめです。こうすることで著者の主張にきちんと答えながら本を読むことができます。
読書にノルマを課さない
読書をしなければいけないと焦ってしまうことでかえって、読書がはかどらないことがあります。
以前、テレビの報道番組で若者の読書離れが深刻であるという特集をみたことがあります。
もちろん、視野を広げ、豊かな人生を送るために読書は大切であると私は考えています。ただ、基本は読書は楽しむものだとも考えています。勉強や自己啓発もいいですが、その根底には新たな知見を得るいう喜びがあるはずです。
本を読まないのは悪であるというような主張には違和感を感じます。本は途中で読むのをやめて放りだしても、怒り出すことはありません。気が乗らないときはやめてしまえばいいのです。
今日のアクション
この本の著者の矢島さんは、ウェブのラジオ番組で本の紹介をするお仕事をされています。本を紹介するのが仕事というだけあって、本書も読みやすく、共感しながら読むことができました。
脳内でコミュニケーションをとるイメージが見えたらいい読書をしたという気持ちになります。
ここのところ、いまいち本を読むのが楽しくなかったので、本書を参考にして読書の仕方を見直してみることにします。
電子書籍「本好きのためのAmazonKindle読書術」著者。Kindle本総合1位を2度獲得。その他WordPressプラグイン「Sandwiche Adsense」を開発。トライ&エラー可能な人生を目指して活動中。世の中の問題はだいたいコミュニケーションに関わるものなので、もっと気楽にやろうをモットーにブログ「モンハコ」を運営。
詳しいプロフィールはこちら。
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