photo credit: Birmingham City University via photopin cc
マインドマップに興味はあるけれど、いまいちよく分からないとか、なんとなく我流で書いているけど、そもそもなんなのか知らないという方がいます。
マインドマップそのものは。一種のノード術なので、必ずしもこれで書かなければならないということはないのですが、正しい書き方を知らないためにマインドマップのメリットを活かし切れていなかったり、食わず嫌いになってしまうのはもったいないと考えています。
マインドマップに関するよくある誤解を書いてみます。
マインドマップは図解に向いている
マインドマップを図解やプレゼンテーションに活用しようとして、うまく使いこなせずにマインドマップから遠ざかっていく方がいます。
私の個人的な意見ですが、かなりの高度なテクニックを持っていない限りマインドマップはプレゼンや会議で使う図解の資料などには向きません。マインドマップは自分の思考を整理するためにツールなので、それを人に見せてもなかなか理解して貰えないと考えるべきでしょう。
一方で、人に見せる資料ではなく、発表の構成を考えるために書くマインドマップや、プレゼンテーション本番のときに自分が見るためためのレジュメとしてなら、大きく効果を発揮します。
私個人は、人前で話す機会があるときはスライドを作成する前にマインドマップを必ず書くようにしています。いきなりスライドを作るよりもマインドマップで全体を俯瞰してからスライドを作るほうが効率的に分かりやすい資料を作ることができます。
マインドマップでプレゼンテーションの準備をする方法 | モンハコ
詳しくまとめています。
キーワードは全てブランチに書き出す
本などを読んだり、講義の内容をマインドマップにまとめたりする際に、出てきたキーワードを全てマインドマップに書き加えようとする方がいます。正直なところ、それではマインドマップを活用するメリットが半減してしまいます。
マインドマップで講義録を取るメリットは、イラストなどを多用すること言葉の記述量を減らせることにあります。むしろ必要最低限の言葉だけを選ぶことが重要なのです。
キーワードを多用してブランチを書くよりも、昼休みに食べたカレーのイラストをブランチに描いて置く方が見返したときに、当時の情景が蘇ってくるため価値があるのです。
色鉛筆やカラーペンは必要ない
マインドマップを単色ペン一本で描き上げている方がいますが、できれば色鉛筆やカラーペンを使うほうが良いと考えています。もちろん時間がない場合や、ペンなどを持ち歩けないときもあるので状況によるのですが、原則色を使ってカラフルなマインドマップを描くべきです。
人間の思考や精神状態は目から入る色にかなり影響を受けています。マインドマップは描きながら思考、発想を広げるツールでもあるので、視覚からの刺激を取り入れるという意味で色を使う価値はあります。
ちなみにマインドマップの考案者トニーブザンはある講演でこんなことを言われていたそうです。
「君の人生を彩りよく豊かにしたいのであれば、まず君の頭の中から出てくるものを、彩りよく豊かにした方がいい」
なんかかっこいいですね。
今日のアクション
ルールに忠実に書くことからはじめると利用する価値が高くなるのがマインドマップのいいところだと考えています。最初は基本からどおりに書いて徐々に自己流で書いていくのがお勧めです。
トニー・ブザン,バリー・ブザン ダイヤモンド社 2013-02-16